2024.08.27
EC-CUBEの料金は?各プランやライセンスについて徹底解説
EC-CUBEの導入を検討している担当者の中には「具体的にいくらかかるの?」と疑問がある方もいるのではないでしょうか。ほかにも「機能についても知りたい」と考えている方もいるかもしれません。
本記事ではEC-CUBEの料金について解説します。ほかにも、各プランや金額シミュレーションについても触れていきます。
本記事を読むことで、利用料金をイメージできるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 利用料金
- ライセンスの料金
- 金額シミュレーション
目次
EC-CUBEの概要
出典:EC-CUBE
EC-CUBEとは、株式会社イーシーキューブが運営しているネットショップを構築するシステムです。2006年にリリースされ、現在でもロングセラーシステムとして利用されています。
本来ネットショップをゼロから構築するには、高度な技術が必要です。しかしEC-CUBEなら、初心者の方でも用意されているデザインをカスタムするだけで簡単に構築できます。
EC-CUBEの概要については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてお読みください。
EC-CUBEの利用料金
EC-CUBEの利用料金は、以下の通りです。
プラン | クラウド版Liteプラン | クラウド版Standardプラン | ダウンロード版 |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円 | 70,000円 | 0円 |
月額費用 | 6,800円~ | 49,800円〜84,800円 | 0円 |
決済手数料 | 別途ご契約 | 別途ご契約 | 別途ご契約 |
※上記は全て税別
プランは大きく分けて「クラウド版」と「ダウンロード版」の2種類です。さらにクラウド版には「Liteプラン」と「Standardプラン」があります。
ここからは、それぞれのプランの利用料金について解説します。
クラウド版Liteプラン
クラウド版Liteプランの利用料金は、以下の通りです。
プラン | クラウド版Liteプラン |
---|---|
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 6,800円~ |
決済手数料 | 別途ご契約 |
※上記は全て税別
Liteプランでは初期費用が無料ですが、月額費用は販売額に応じて以下のように変動します。
販売額/月額 | Liteプランの月額料金 |
---|---|
0円 | 6,800円 |
50万円 | 6,800円 |
100万円 | 13,300円 |
300万円 | 39,300円 |
450万円 | 58,800円 |
500万円 | 65,300円 |
700万円 | 91,300円 |
900万円 | 117,300円 |
1,000万円 | 130,300円 |
1,100万円 | 143,300円 |
※上記は全て税別
50万円までは変わりませんが、それ以降は超過分×1.3%で増額します。
クラウド版Standardプラン
クラウド版Standardプランの利用料金は、以下の通りです。
プラン | クラウド版Standardプラン |
---|---|
初期費用 | 70,000円 |
月額費用 | 49,800円〜84,800円 |
決済手数料 | 別途ご契約 |
※上記は全て税別
Standardプランでは初期費用が70,000円(税別)、月額費用は販売額に応じて以下のように変動します。
販売額/月額 | Standardプランの月額料金 |
---|---|
0円 | 49,800円 |
50万円 | 49,800円 |
100万円 | 49,800円 |
300万円 | 49,800円 |
450万円 | 57,300円 |
500万円 | 59,800円 |
700万円 | 69,800円 |
900万円 | 79,800円 |
1,000万円 | 84,800円 |
1,100万円 | 84,800円 |
※上記は全て税別
月額450万円以上売り上げがある場合は、Standardプランがおすすめです。450万円を超えると、Liteプランの月額料金よりも安く利用できます。
ダウンロード版
ダウンロード版の利用料金は、以下の通りです。
プラン | ダウンロード版 |
---|---|
初期費用 | 0円 |
月額費用 | 0円 |
決済手数料 | 別途ご契約 |
ダウンロード版とは、自社サーバーを用意して環境を構築するプランです。初期費用や月額費用はかからず、基本的な機能もクラウド版とあまり変わりません。ただし、自社サーバーが用意できないと利用できないので、注意しましょう。
EC-CUBEのライセンスの料金
EC-CUBEを利用するには、以下のうちいずれかのライセンスを選択しなければなりません。
- GPLライセンス…EC-CUBEを自由に複製・改変・頒布できるライセンス
- 商用ライセンス…GPLライセンスに準拠したくない場合のライセンス
どちらのライセンスにするかは、両者の違いを理解することがポイントです。ここからは、それぞれのライセンスの料金について解説します。
GPLライセンス
GPLライセンスとは、オープンソースとして公開されているライセンスです。EC-CUBEと聞いて、GPLライセンスをイメージする方が多いのではないでしょうか。
ライセンス規約に準拠していれば、自由に複製や改変、頒布ができます。ただし、カスタマイズによってECサイトを構築した場合、カスタマイズした後のソースコードを公開しなければなりません。
構築にはサーバーやネットワークを用意しなければなりませんが、ダウンロード・インストール自体は無料です。
こうした特徴から、GPLライセンスはできるだけコストをかけたくない方や、個人利用したい方におすすめです。
商用ライセンス
商用ライセンスとは、GPLライセンスに準拠したくない場合向けのライセンスです。
1ライセンス当たり264,000円(税込)かかります。複数のライセンスを購入するとボリュームディスカウントが適用され、以下のような料金になります。
本数 | 利用料金 |
---|---|
3本一括購入 | 237,600円(税込)/1ライセンスあたり |
4本~9本までの一括購入 | 224,400円(税込)/1ライセンスあたり |
10本以上までの一括購入 | 211,200円(税込)/1ライセンスあたり |
商用ライセンスの特徴は、カスタマイズしたオープンソースを公開しなくてもいいことです。場合によってはソースコードに自社の機密情報が含まれていることもあるため、セキュリティ面でも安心できるでしょう。
こうした特徴から、ソースコードを開示したくない場合は商用ライセンスがおすすめです。
EC-CUBEを利用した場合の金額シミュレーション
ここまで利用料金について解説しましたが、中には「EC-CUBEを利用したらどれくらい料金がかかるの?」と疑問がある方もいるのではないでしょうか。
この章では、以下2つのケースに分けて金額をシミュレーションしてきます。
- コストをかけたくない場合のシミュレーション
- 売り上げの拡大を狙っていきたい場合のシミュレーション
あらかじめシミュレーションしておくことで、予算をイメージしやすくなるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
1.コストをかけたくない場合のシミュレーション
EC-CUBEの構築を制作会社に依頼する場合、サイトの規模によって初期費用が変動します。コストをかけたくない場合、販売額に応じてプランを選択することがポイントです。
たとえば小規模サイトの場合、以下のようになります。
項目 | 内訳(小規模の場合) |
---|---|
初期費用 | 10万~35万円前後 |
月額料金(Liteプラン) | 6,800円~39,300円 |
GPLライセンス | 0円 |
決済手数料 | 別途ご契約 |
※上記は全て税抜
LiteプランとGPLライセンスを選択すれば、コストを最小限に抑えられます。
中規模サイトの場合は、Standardプランがおすすめです。
項目 | 内訳(中規模の場合) |
---|---|
初期費用 | 50万円程度 |
月額料金(Standardプラン) | 57,300円~84,800円 |
GPLライセンス | 0円 |
決済手数料 | 別途ご契約 |
※上記は全て税抜
StandardプランとGPLライセンスを選択すれば、月額料金がLiteプランよりも安くなります。
販売額が450万円以下なら「Liteプラン」、450万円以上なら「Standardプラン」を選択することでコスト削減になります。また、ライセンスについては無料のGPLライセンスがおすすめです。
2.売り上げの拡大を狙っていきたい場合のシミュレーション
売り上げの拡大を狙っている場合は、以下のようになります。
項目 | 内訳(大規模の場合) |
---|---|
初期費用 | 60万~100万円程度 |
月額料金(Standardプラン) | 57,300円~84,800円 |
商用ライセンス | 264,000円~ |
決済手数料 | 別途ご契約 |
※上記は全て税抜
大規模サイトを制作する場合、初期費用には60万~100万円程度かかるでしょう。そこで、Standardプランを選択することでコストを抑えられます。
ただし、サイト規模が大きくなると、オープンソースでないソフトウェアとして販売したい場合もあるでしょう。この場合は、商用ライセンスを利用することをおすすめします。
自社でECサイトを立ち上げる場合の料金は?
自社でECサイトを立ち上げる場合、既存のデザインテンプレートやプラグイン、GPLライセンスを利用することで、コストを抑えられます。ただし、実行環境を構築するのに以下のようなランニングコストが発生します。
構築方法 | コストの目安 |
---|---|
レンタルサーバーに構築 | 12万円程度(年間) |
自社サーバーに構築 | ~200万円程度 |
レンタルサーバーに構築する場合は、年間12万円程度です。ただし、どのレンタルサーバーを利用するかによって料金は変動します。
自社サーバーに構築する場合は、高く見積もって200万円程度です。サーバーの設置費用や運用保守の人件費などが発生します。
EC-CUBEを利用する際に注意しておきたいポイント
EC-CUBEを利用する際に注意しておきたいポイントは、以下の通りです。
ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
費用をしっかりと計算してから導入する
EC-CUBEを利用する際は、あらかじめ費用を計算してから導入しましょう。EC-CUBEのオープンソースは無料で利用できますが、実行環境の構築にはコストがかかります。
また、リリース後もデザインやコーディングで改修があると、その都度費用が発生するでしょう。運用・保守を行うにも人件費が必要です。
決済手数料については、契約ごとに異なります。あらかじめ確認しておくことで、ランニングコストを把握しやすくなります。
ECの目的と機能を明確にしておく
ECサイトを構築する際は、目的と必要な機能を明確にしておくことが大切です。あらかじめ整理しておくことで、どのようにECサイトを構築すればいいのかがわかります。
自社で構築する場合も制作会社に依頼する場合も、サイト要件やシステム要件を明らかにする必要があります。関係者の間で共通認識を持つようにするには、目的や必要な機能を理解しておくことが重要です。
セキュリティ対策を適切に行う
EC-CUBEでECサイトを構築する場合は、必ずセキュリティ対策を行いましょう。オープンソースを利用することから、セキュリティの脆弱性を狙われやすいというリスクがあります。実際に情報漏洩が発生した事例もありました。
EC-CUBEでは、セキュリティ対策に関する情報をまとめて公開しています。無料診断もあるため、セキュリティについて心配な方はぜひ利用してみましょう。
詳細については、以下の記事で詳しく解説しています。EC-CUBEの利用を考えている方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
まとめ
EC-CUBEを利用することで、初心者の方でも用意されているデザインをカスタムするだけで簡単に構築できます。プランや販売額によって利用料金が異なるため、あらかじめ計算して選ぶことがポイントです。
また、目的と必要な機能を明確にしておくことも重要です。あらかじめ整理しておくことで、どのようにECサイトを構築すればいいのかがわかります。
EC-CUBEによるECサイト構築について疑問や悩みがある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではEC-CUBEをはじめ、さまざまなECサイト構築を行っています。リリース後の運営サポートも行っていますので、お気軽にお問い合わせください。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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