2024.07.11
Amazonに出店する方法4ステップ!費用や注意点についても徹底解説
ECモールへの出店を検討する際、Amazonも候補に入れる方は多いのではないでしょうか?
利用者数の多さと出店のハードルがあまり高くないことから、Amazonへ出店する企業や個人事業主が増えています。
そこで今回は、Amazonに出店する方法を解説します。
運営に関してかかるコストや注意点なども取り上げているので、EC担当者の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
Amazonに出店する方法4ステップ
Amazonに出店する際のステップは以下の4つに分けられます。
それぞれのステップ自体は難しくないため、ECモールを利用するのが初めての方でもやりやすいでしょう。
では、ひとつずつ解説していきます。
1. Amazonで「出品用アカウント」を登録する
通常Amazonで買い物をする際に使用するアカウントでは出品できないため、出品用にアカウントを登録する必要があります。一般的なアカウントとは別なので注意しましょう。
アカウントを登録するにあたっては、以下の本人確認書類が必要です。
- 顔写真付きの身分証明書(運転免許証やパスポート)
- 180日以内に発行された取引明細書(クレジットカードの利用明細書や預金通帳)
- メールアドレス
- 電話番号
- 銀行口座
こちらのサイトから「さっそく始める」をタップして、流れに沿って情報を入力していきます。
本人確認に必要な情報を全て入れたら3日ほどで審査が完了し、審査に通ると出品ができるようになります。
2. 出品者プロフィールを設定する
審査を通過したらプロフィールを設定しましょう。
プロフィールに必要な項目は以下の通りです。
- 事業名
- 事業住所
- 担当者の名前
- ストア名
- 電話番号
法人の場合は法人番号や会社の住所なども必要なため、登記簿謄本を見ながら入力を進めていくケースもあります。
担当者の名前は、本人確認でアップロードしている名前を入力しましょう。
許認可情報がないとアカウントが停止される場合もあるので、気を付けましょう。
3. 商品を出品する
Amazonには型番商品とオリジナル商品があり、それぞれで登録方法が異なります。
型番商品は、売りたい商品がAmazonですでに販売されている場合に、商品名や型番を検索するだけで商品の登録ができます。
「相乗り出品」とも呼ばれており、説明文を考えたり写真をアップロードする手間がないので、簡単にできるのがメリットです。
Amazonでまだ扱っていないオリジナル商品を出品する場合は、商品登録の画面からカテゴリーを選んで、アイテムに関する情報を入れていきます。
最後に写真をアップロードすれば、商品の登録は完了です。
JANコードの取得が必須ですが、条件を満たせばJANコードの免除の申請もできます。
4. 商品を発送する
出品した商品の注文が入ったら、通知メールが届きます。
セラーセントラルから「注文」→「注文管理」と進んで「未出荷」を選び、納品書を印刷しましょう。
段ボールやセロハンテープを使って商品を梱包しますが、配達中に傷が付いたり破損したりしないように、緩衝材やエアーキャップ、新聞紙などを利用するのがおすすめです。
宅急便やゆうパック、スマートレターなどで商品を発送したら、出荷通知ボタンをクリックして作業は完了です。
FBA(フィルメント by Amazon)を利用すると、発送からユーザーの対応まで行ってくれるため、運営が非常に楽になります。FBAについては後述いたします。
Amazonに出店する際にかかる費用
Amazonで出品する際にかかるコストは、主に以下の4つです。
大口出品か小口出品、また販売する商材によって基本料金や販売手数料が違ってくるため、よく理解しておくことが大切です。
ここでは、4つのコストとそれ以外にかかる費用について解説していきます。
基本料金
基本料金は、小口出品か大口出品を選ぶかで変わってきます。
小口出品は、基本料金にあたる月額料金がかからない代わりに、1つ商品が売れると100円の手数料がかかります。
もし小口出品プランで商品を50個以上売ると、大口出品の月額料金より高くなってしまうため、販売する商品数が49個未満の場合は小口出品がおすすめです。
大口出品は月額料金は発生するものの、成約料はかからず、広告を出したりさまざまな機能が使えたりするなどのメリットがあります。
そのため、本格的にEC事業を始めたい方は大型出品が適しています。
販売手数料
Amazonでは商品によって異なる販売手数料が設けられています。
カテゴリーは細かく分けられており、基本は8〜15%のものが多いです。ただ、Amazonデバイス用のアクセサリは45%と、高く設定されているケースもあります。
成約料
小口出品を利用する場合は、ひとつの商品が売れると100円の成約料が発生します。
大口出品には成約料はかかりませんが、例外として両方ともにかかるカテゴリー別の成約料があります。
配送料
配送料は大口出品と小口出品どちらを利用しているかに加えて、FBAを使うか自身で発送するかによって変わります。
FBAを利用する場合は、商品の大きさや重さによって分かれています。
自己発送の場合、大口出品は商品の個数や購入金額を選択して自分で料金を設定することが可能です。
小口出品はあらかじめAmazonが設定した配送料が決められています。
大口出品で販売するのであれば、送料を無料にして競合との差別化を図ることもできますが、送料などを全て自己負担しなければいけないので、よく検討してから決めることが大切です。
その他の費用
基本料や販売手数料以外にも、大量出品手数料や返金手数料などもかかります。
大量出品手数料は、SKUの数が200万点を超えると1SKUごとに0.05円の手数料がかかる仕組みになっています。
出品中のメディア以外のSKUが対象になるので、出品数が多い運営者は定期的に在庫の見直しをするのがおすすめです。
返金手数料は、商品が返品された際にかかる手数料です。
ユーザーが返品を希望する場合、まずはAmazonが返金をして出品者側に販売手数料が戻されます。
このとき、返金手数料として500円もしくは販売手数料の10%の料金の少ない方を差し引いた額が返金されるようになっています。
FBA(フルフィルメント by Amazon)について
先ほども出てきたFBAとは、注文の処理や在庫管理、発送などの業務全般を代行してくれるサービスです。
商品の梱包や発送にかかる時間が無くなるため、他の業務に当てられる時間が増えて運営の効率化に繋がるのがメリットです。
また、商品を受け取る日時の指定やお急ぎ便ができる「primeマーク」も付くので、ユーザーの購入を後押しするポイントにもなります。
FBAを利用する場合は、在庫保管手数料と配送代行手数料がかかります。
カテゴリー | 配送料 |
---|---|
本 | 262円 |
おもちゃ&ホビー | 524円 |
ベビー&マタニティ | 524円 |
その他のカテゴリ | 472円+53円(1kgあたり) |
上記の数字に商品サイズと保管日数をかけたものが、手数料の合計です。
配送代行手数料は、小型・標準・大型・特大型の4つからさらに細かく料金が設定されています。詳しくはこちらからご確認ください。
Amazonに出店する際の注意点
Amazonに出店する際は、以下の3点に注意しましょう。
メリットが多いAmazonですが、デメリットもよく理解したうえで対策を考え運営していくことが大切です。
費用がかかりやすい
Amazonは、各カテゴリーで販売手数料が必ずかかります。
特に高く設定されているのがAmazonデバイス用のアクセサリで、45%と非常に高くなっています。
他の項目の商品については15%が上限になっているのがほとんどです。しかし、販売量が増えたり販売するアイテムの幅が広がっていくと手数料も高くなっていきます。
また、FBAを活用したり競合と差別化を図るために広告を出したりすると、想像以上にコストが高くなるでしょう。
そのため、収支計算をするときは「◯円の商品が▲個売れたら手数料が◎円になる」のように、費用を細かく見積もっておくのがおすすめです。
小口と大口のどちらにするか慎重に選ぶ必要がある
小口出品プランも大口出品プランも、どちらもメリットとデメリットがあります。
EC事業を初めてする方や扱うアイテム数が少ない方は、月額費用のかからない小口出品から始めてみるのが良いでしょう。
しかし、成約料がかかったり出品に制限があったりするのがデメリットです。
大口出品は毎月4,990円が固定でかかるものの、自分で配送料を決められたりさまざまなツールが使えたりと、本格的にEC事業に取り組みたい方に向けた制度も多いです。
ただし、売り上げが伸びないと固定費がムダになってしまう可能性もあります。
そのため、事業プランをよく考えたうえで、どちらを利用するかを選ぶことが重要です。
強力なライバルも多い
Amazonは日本国内だけでも4,000万人以上のユーザーがいますが、他のECモールとは違い世界中に2億人もの利用者がいる大きなプラットフォームです。
非常に多いユーザー数を誇りながらも、アカウント登録や出品までの手順が比較的簡単なため、誰でも参入しやすい魅力があります。
しかし、その分ライバルも多くなるのがデメリットです。
例えば相乗り出品の場合、ユーザーは商品をクリックすると他の出品者の値段も見られるようになっています。
そのため、ライバルが多いと差別化が難しく、値段競争になってしまう可能性も高いです。
出品したい商品と値段で利益を出せるかどうかを慎重に考えましょう。
まとめ
Amazonへの出店方法は、アカウントの登録からプロフィール設定、商品の登録という流れです。
難しくないので、初心者の方でも自分で行いやすいでしょう。
出店する場合は基本料金や販売手数料、配送料などがかかってくるので、前もって計算しておくことが大切です。
運営を効率よく進めたい方は、FBAの利用もぜひ検討してみましょう。
テクノデジタルは、ECサイト運営におけるサポートを幅広く行っております。Amazonへの出店を検討している方は、お気軽にお問合せください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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