2024.03.01
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの違いを徹底比較!一番お得なのはどこ?
大手ECモールへの出店を検討している方の中には「Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングのうち、どれがお得なのか知りたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。ほかにも、「それぞれの特徴や強みを比較したい」と考えている方もいるかもしれません。
本記事では、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの違いについて、会員数や売上高、サポートなどの面から解説します。本記事を読むことで、自分にとってどのECモールがお得なのかが分かるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの出店形式の違い
- Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングのサポートの違い
- Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングのポイントの違い
目次
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの違いを徹底比較!
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの違いについて、以下の観点から比較していきます。
- 特徴
- 利用ユーザー数・会員数
- 売上高(流通総額)
- 出店店舗数
- 出店形式
- 発送代行サービス
- 費用・手数料
- サポート
- ポイント
- 返品・交換対応
ここからは、それぞれの違いについて解説します。
特徴
Amazon
Amazonは世界でもトップクラスの売上高・シェアを誇り、日本でもよく利用されているECモールです。なかでも11月の第4金曜日前後に行われるビッグセール「ブラックフライデー」が人気です。
楽天市場
楽天市場は、「楽天モバイル」や「楽天カード」などで知られる楽天グループが展開しているECモールです。楽天市場ではクーポン配布や半額商品が登場する「スーパーセール」や、毎月5のつく日と0のつく日に楽天カードを利用することでポイント4倍になるキャンペーンなどが人気です。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングは、Yahoo! JAPANが国内向けに運営しているECモールです。2019年にはYahoo!がPayPayモールをオープンしていて、PayPayモールに出店することで、Yahoo!ショッピング上でも検索されるようになります。
利用ユーザー数・会員数
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの利用者数は以下の通りです。
ECモール | 利用ユーザー数 |
---|---|
Amazon | 4,729万人 |
楽天市場 | 5,104万人 |
Yahoo!ショッピング | 2,288万人 |
・出典:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる オンラインモールのサービス利用状況を発表|nielsen
利用ユーザー数が最も多いのが楽天市場で、Yahoo!ショッピングの利用ユーザー数の2倍以上を誇っています。
各ECモールのユーザーの特徴は以下の通りです。
ECモール | 利用者男女比率 |
---|---|
Amazon | 男性51.92%・女性48.08% |
楽天市場 | 男性48.68%・女性51.32% |
Yahoo!ショッピング | 男性50.87%・女性49.13% |
AmazonとYahoo!ショッピングは男性の利用者が若干多いのに対し、楽天市場は女性の利用者が若干多いです。男女別に見ると、そこまで大きな差はないと考えてもいいでしょう。
売上高(流通総額)
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの2022年の売上高(流通額)は以下の通りです。
ECモール | 売上高 |
---|---|
Amazon | 3兆1958億7600万円 |
楽天市場 | 1兆859億円 (楽天トラベルなど各種EC事業含む) |
Yahoo!ショッピング | 1兆7547億円 (PayPayモール、LOHACO、ZOZO含む) |
・出典:ネットショップ担当者フォーラム/Amazonの2022年実績まとめ
・出典:Web担当者フォーラム/楽天グループの2022年12月期決算
3つのECモールのうち、最も売上が高いのがAmazonです。続いて楽天市場、Yahoo!ショッピングと続きますが、それぞれ楽天トラベルやPayPayモールなどの売上も含めています。
こうした特徴から、Amazonの売上は楽天市場の2倍近くあり、国内の大きなシェアを占めていることが分かるでしょう。
なお、ECサイト・ECモール売上ランキングについては以下の記事で紹介しています。
出店店舗数
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの出店店舗数は以下の通りです。
ECモール | 出店店舗数 |
---|---|
Amazon | 約17.8万店舗 |
楽天市場 | 約5.7万店舗 |
Yahoo!ショッピング | 約120万店舗 |
・出典:他社ショッピングサイトとの違い|楽天市場(2023年6月時点)
出店店舗数が最も多いのがYahoo!ショッピングで、Amazonの6倍以上の店舗数に上ります。最も少ないのは楽天市場で、Amazonの3分の1未満の店舗数にとどまっています。
なお、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングではそれぞれ独自の審査を行っていて、出店するには通過が必要です。
出店形式
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの出店形式は以下の通りです。
ECモール | 出店形式 |
---|---|
Amazon | マーケットプレイス型 |
楽天市場 | テナント型 |
Yahoo!ショッピング | テナント型 |
Amazonの出店形式はマーケットプレイス型であるのに対し、楽天市場・Yahoo!ショッピングはテナント型です。
マーケットプレイス型とは、売り手が出品者として商品を出品する形式です。店舗という概念がなく、運営側がフロントサイトを管理するため、初心者でも簡単に始められます。ただし、店舗の概念がないことから、ブランディングが難しいというデメリットもあります。
テナント型とは、ECサイトの中に複数のショップが立ち並ぶ形式です。ショップごとにページを作成できる場合、特徴を出しやすくブランディングにつなげられます。ただし、商品登録や受注管理などの作業が発生するため、負担が大きくなるというデメリットもあります。
発送代行サービス
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの発送代行サービスは、以下の通りです。
ECモール | 発送代行サービス | 特徴 |
---|---|---|
Amazon | FBA (フルフィルメント by Amazon) |
Amazonの倉庫に商品を管理 発送・返品を代行 Amazonプライム対象商品に |
楽天市場 | RSL (楽天スーパーロジスティクス) |
在庫管理の委託が可能 「あす楽」として翌日配送 |
Yahoo!ショッピング | なし | ー |
Amazonには「FBA(フルフィルメント by Amazon)」、楽天市場には「RSL(楽天スーパーロジスティクス)」という発送代行サービスがあります。
AmazonならAmazonの倉庫で商品を管理し、梱包から発送、返品まで代行してくれるため、初心者でも安心です。
楽天市場では在庫管理の委託が可能で、販売した商品は「あす楽」として翌日配送されます。
費用・手数料
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの費用や手数料の比較表は以下の通りです。
ECモール | 初期費用 | 月額費用 | 販売手数料 |
---|---|---|---|
Amazon | ー | 【大口出品】 月額4,900円 【小口出品】 1商品ごとに100円 |
商品ごとにあり |
楽天市場 | 6万円 | がんばれ!プラン:月額1万9,500円 スタンダードプラン:月額5万円 メガショッププラン:月額10万円 |
月間売上高の2.0〜7.0% |
Yahoo!ショッピング | 無料 | 無料 | 各決済手数料あり |
Yahoo!ショッピングでは初期費用・月額費用がかからないため、運用コストを抑えて出品を始めたい方におすすめです。
一方で、ショップの成長段階に合わせてプランを変更していきたい場合は、Amazonや楽天市場がおすすめです。
Amazon
Amazonの料金プランには「小口出品」と「大口出品」があります。
費用・手数料 | 小口出品 | 大口出品 |
---|---|---|
初期費用 | なし | なし |
月額料金 | なし | 4,980円 |
販売手数料 | 商品ごとにあり | 商品ごとにあり |
基本成約料 | 販売された商品1点ごとに100円 | なし |
小口プランでは、初期費用・月額料金が発生しません。その代わりに販売商品ごとに手数料が発生します。こうした特徴から、小さく始めたい方におすすめです。
大口出品では、月額料金4,980円が発生する代わりに、基本成約料が発生しません。そのため、資金に余裕がある場合に向いているでしょう。
楽天市場
楽天市場の費用・手数料は以下の通りです。
費用・手数料 | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
---|---|---|---|
初期費用 | 60,000円 | 60,000円 | 60,000円 |
月額料金 | 19,500円/月 年間一括払 |
50,000円/月 半年ごとの2回分割払 |
100,000円/月 半年ごとの2回分割払 |
販売手数料 | 月間売上高の3.5~7.0% | 月間売上高の2.0~4.5% | 月間売上高の2.0~4.5% |
楽天市場はショップを出店する形式であり、初期費用や運用コストは高めです。ただ、1つのショップで複数商品を販売できるため、複数商品を販売したい方には楽天市場がおすすめです。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングの費用・手数料は以下の通りです。
費用・手数料 | Yahoo!ショッピング |
---|---|
初期費用 | 無料 |
月額料金 | 無料 |
売上ロイヤリティ | 1%~15% |
ストアポイント原資負担 | 1.5% |
キャンペーン原資負担 | 1%~50% |
アフィリエイトパートナー報酬 | アフィリエイトパートナー報酬の30% |
アフィリエイト手数料 | 決済方法により異なる |
初期費用や月額料金は発生しませんが、アフィリエイト手数料など、条件に応じて手数料が発生します。
Yahoo!ショッピングの手数料については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてお読みください。
サポート
ECモールを選ぶ基準として、サポートの有無があります。
たとえば、楽天市場にはショップごとにECコンサルタントが付くため、ECサイト初心者におすすめです。一方で、Yahoo!ショッピングにヘルプデスクサポートはあるものの、楽天市場のような専任サポートはありません。
そのため、ここからはAmazonと楽天市場のサポート内容を比較していきます。
Amazon
Amazonには「マーケットプレイス コンサルティングサービス」という有料コンサルティングがあります。サポート内容と料金体系は以下の通りです。
サポート内容 | 担当コンサルタントとの1か月に1回以上ミーティング ビジネスプランの作成 日々の運用のサポート |
---|---|
料金体系 | 月額16万円+前月分売上合計の0.3% (最大月額合計100万円) |
担当コンサルタントとのミーティングを通して、戦略的ビジネスアドバイスをもらうことが可能です。また、運用に関して分からないこともサポートしてもらえるため、改善策も立てやすくなるでしょう。
なお、コンサルティングサービスを受けるには大口出品用アカウントが必要です。
楽天市場
楽天市場のネットショップ運営サポートでは、以下のようなサポートがあります。
サポート内容 | 出店前のサポート ページ作成時の店舗オープンアドバイス ECコンサルタントによる運用サポート コールセンターによる対応 |
---|---|
料金体系 | 無料 |
楽天市場では、出店前からページ作成、運用後までトータルサポートしてくれます。また、コールセンターによる対応もあり、RMS(店舗運営システム)の操作が分からないなどの疑問もすぐに解消できます。
ポイント
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングで扱っているポイントの違いは以下の通りです。
ECモール | ポイント | ポイント負担 |
---|---|---|
Amazon | Amazonポイント | 全商品2% (最大50%) |
楽天市場 | 楽天ポイント | 楽天会員の購入代金(税別)×付与率(通常1.0%) |
Yahoo!ショッピング | PayPayポイント | 1%~15% |
基本的にどのECモールでも、出品者がポイントを負担することとなります。
ただし、ポイント還元を行うとお得感があるため、購買促進につながるというメリットもあります。こうした特徴から、ポイント還元をしたい場合は利用率が高いPayPayポイントを貯められるYahoo!ショッピングがおすすめです。
返品・交換対応
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの返品対応は以下の通りです。
ECモール | 返品対応 |
---|---|
Amazon | 商品到着後30日以内なら返品可能 送料、手数料無料 |
楽天市場 | ストアごとに対応が異なる |
Yahoo!ショッピング | ストアごとに対応が異なる |
Amazonでは返品対応も行ってくれますが、楽天市場やYahoo!ショッピングは各ショップの返品特約によって異なります。
こうした特徴から、Amazonには返品の問い合わせ対応にかかる手間が一番少ないというメリットがあります。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングはどれも国内ユーザーが多いECモールですが、出店形式やサービス、サポート面を比較するとそれぞれ特徴があります。内容を比較しながら検討することで、どのECモールが自社に合うか判断できるでしょう。
もしECモール出店に疑問や不安がある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではECモールの出店・運用サポートを行っています。事業ごとにソリューション提案いたしますので、お気軽にご連絡ください。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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