2023.12.26
ASPカートとは?メリットやおすすめサービス比較
ネットショップを自作したいと考えている方の中には、「ASPカートについて知りたい」や「初心者でも使いやすいサービスを知りたい」という悩みがある方もいるのではないでしょうか。国内でもサービスもさまざまな種類があり、ASPカート型で構築しているネットショップも多いです。
本記事では、ASPカートのメリットやデメリットについて解説します。また、おすすめのASPカートサービスについても紹介します。本記事を読むことで、自分に合うASPカートが見つかるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ASPカートとは何か
- ASPカートのメリット・デメリット
- おすすめのASPカートサービス
目次
ASPカートとは?
ASPカートとは、ネットショップに必要な機能があらかじめ準備されているサービスのことです。
ネットショップではユーザーが購入したい商品を一度カートに入れて、その後決済へと進みます。ゼロからネットショップを構築する場合、それぞれのシステムを自分で用意しなければなりません。一方で、ASPカートを導入することで、この一連の処理をネットショップで行えるようになります。
ASPカートではレンタルサーバーを自分で用意する必要がありません。提供されたクラウド上でネットショップを構築できるので、初心者でも簡単に始められます。
ASPカートを利用するメリット
ASPカートを利用するメリットとして、初期費用を抑えてECサイトを始められることや、保守管理が不要で最新機能を利用できることが挙げられます。
メリットを活かしてASPカートを導入することで、初心者でも手間取らずにネットショップを開設できるでしょう。以下では、それぞれのメリットについて解説していきます。
初期費用を抑えてECサイトを始められる
ASPカートを利用することで、コストを抑えてECサイトを始められます。一般的にECサイトを構築するには、初期費用として以下のようなコストがかかります。
- 初期費用
- 月額費用
- 保守運用費
ASPカートによっては初期費用・月額費用が無料で利用できるサービスもあるので、コスト削減につながります。
また、ASPカートにはネットショップに必要な機能があらかじめ揃っています。そのため、HTMLなどのノウハウがない初心者でも簡単に始められます。
保守管理が不要で最新機能を利用できる
ASPカートを導入すれば、保守管理やメンテナンスなどが不要です。
保守管理とは、あらゆるトラブルからホームページを守る作業のことです。ASPカートではセキュリティ対策や更新などが運営会社のほうで行われるので、自分で行う必要がありません。インストール型サイトの場合は各自でセキュリティ対策が必要なので、ノウハウが必要です。
こうした性質から、ASPカートを利用しているだけで最新機能を利用できます。
ASPカートを利用するデメリット
ASPカートを利用するデメリットとして、カスタマイズ性が低いことや外部システムとの連携が難しいことが挙げられます。メリットも多い一方で、デメリットもいくつかあるのであらかじめ知っておきましょう。
デメリットを理解することで、ASPカートを導入するかどうかの判断になるでしょう。ここからは、それぞれのデメリットについて解説します。
カスタマイズ性が低い
ASPカートのデメリットとして、カスタマイズ性が低いことが挙げられます。
基本的にはテンプレートを用いて構築するため、必要な機能が始めから揃っていないことがあります。機能を追加するには拡張機能を用いることができますが、用意されていない場合は他の構築方法を検討しなければなりません。
また、テンプレートを用いることからほかのネットショップとデザインが被ることもあるでしょう。オリジナリティを発揮しにくいため、ブランディングが難しいです。
外部システムとの連携が難しい
ASPカートは、外部システムとの連携が難しいこともデメリットとして挙げられます。外部連携とは、ネットショップと異なる媒体と連携する機能のことです。
たとえば、ASPカートとSNSを連携することで、SNSからECサイトに誘導できるようになります。こうした連携が難しいと、戦略やデータ収集が難しくなるでしょう。
ASPカートの選び方
ASPカート選びで失敗しないためには、以下のポイントを意識することが大切です。
- 取り扱う商品・商材との相性
- 得意な取引種別に対応しているか
- 必要な機能は揃っているか
- 登録できる商品数
- 決済方法への対応数
- 初期費用・月額費用・手数料
これらのポイントを意識しつつ、サービス内容を見ていきましょう。サービスによっては、CSV管理機能に対応したショッピングカートもあります。
ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
取り扱う商品・商材との相性
ASPカートを選ぶ際は、取り扱う商品に強みのあるサービスを選ぶことが大切です。相性のいいサービスを選ぶことで、ユーザーニーズを満たしやすくなります。
たとえば、STORESは実店舗とネットショップの在庫共有が可能であることから、店舗型サービスとの相性がいいです。一方で、カラーミーショップはSNS・メディアとの連携ができるので、食品・アパレル・雑貨などに向いています。
得意な取引種別に対応しているか
ASPカートを選ぶ際は、得意な取引種別に対応しているかも確認しましょう。
たとえば、定期購入・定期通販に強みのあるサービス、BtoBに特化したサービス、越境ECに特化したサービスなど、ASPカートごとに得意な取引方法があります。
これらを確認したうえで、自身のニーズに合ったASPカートを選ぶことが大切です。
必要な機能は揃っているか
管理画面の使いやすさだけでなく、必要な機能が揃っているかどうかを確認しましょう。ASPカートには、一般的に以下のような機能が必要です。
機能 | 詳細 |
---|---|
レスポンシブ対応 | スマートフォンやタブレットなど端末の画面サイズごとに表示を切り替える |
集客機能 | ショッピングモールとの連携 広告出稿 SEO(検索エンジン最適化)設定 メール配信機能など |
カート機能 | 購入した商品をカートに入れる |
デザイン機能 | ネットショップのデザインを編集する |
受注管理機能 | 注文を確認し発送の準備をする |
商品管理機能 | 在庫を管理する |
顧客管理機能 | 顧客情報を管理する |
広告タグコードの発行 | 広告のデータを集計するためのコードを発行する |
A/Bテスト | Aパターン、Bパターンを作成して良い方を採用する |
売上集計 | ネットショップでの売上を集計する |
分析機能 | ネットショップのアクセス解析など |
返品機能 | 返品に必要な対応ができる |
オムニチャネル機能 | さまざまなチャネルと繋げる |
独自ドメイン対応 | 独自ドメインを使用できる |
外部連携 | SNSなど外部の媒体と連携 |
登録できる商品数
カートを選ぶ際は、登録できる商品の数を確認すべきです。サービスによって、どれくらい商品を登録できるのかが異なっています。
無料プランでは商品数が限られていることもあるので、あらかじめ確認しておくと安心です。
プランのアップグレードや追加料金のオプションで数を増やせることもあります。将来的に有料プランを使用する予定がある場合は、合わせて確認するといいでしょう。
決済方法への対応数
決済方法の対応種類も選び方の重要なポイントです。ユーザーが使いたい決済方法がないと、商品自体は気に入っていても購入してくれない可能性があります。
代表的な決済方法は以下の通りです。
- クレジットカード決済
- コンビニ支払い
- 銀行払い
- ビットコイン決済
なかでもネットショップとクレジットカード決済は相性がいいので、必ず取り入れましょう。
初期費用・月額費用・手数料
料金や費用など、何にどのくらいの料金がかかるのか確認すべきです。
特に、手数料は固定ではなく、売上や商品の種類に応じて発生することがあります。コストがかさむと赤字になるリスクもあるので、しっかり確認しておきましょう。
ASPカートで一般的に必要なコストは以下の通りです。
- 初期費用
- 月額料金
- 販売手数料
- 決済手数料
ASPカートのおすすめ比較【無料】
この章では、無料のASPカートを紹介していきます。無料ASPカートでは、主に初期費用・月額費用が無料となっています。
本記事で紹介するおすすめカートシステムは以下の通りです。
- BASE
- STORES
- イージーマイショップ
ここからは、それぞれのカートシステムについて解説します。
BASE
出典:BASE
BASEは、BASE株式会社が運営している「ネットでお店を開くならBASE」というCMでお馴染みのサービスです。
公式サイト | https://thebase.com/ |
---|---|
強み・メリット | 有料プランの機能全てを利用できる |
BASEの強みは、無料プランでも有料プランの機能全てを利用できることです。商品の売上が発生したとき、売上金を入金するときに手数料が発生します。月商17万円以上になる場合は、ランニングコストを抑えられるグロースプラン(有料プラン)がおすすめです。
STORES
出典:STORES
STORES(ストアーズ)は、STORES 株式会社が運営するネットショップサービスです。
公式サイト | https://stores.jp/ |
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強み・メリット | 実店舗とネットショップの在庫共有が可能 |
STORESでは、「STORES レジ」という機能によって実店舗とネットショップの在庫共有が可能です。連携方法も簡単なので、実店舗がある方におすすめです。
イージーマイショップ
出典:easy my shop
イージーマイショップ(easy my shop)は、ソフトウェア販売などを行う株式会社システムリサーチによるネットショップサービスです。
公式サイト | https://www.easy-myshop.jp/ |
---|---|
強み・メリット | キレイ登録で画像編集ソフトが不要 |
イージーマイショップには、「キレイ登録」という機能があります。これにより、画像編集ソフトがなくても撮影した画像を編集できます。
ASPカートのおすすめ比較【有料】
ここからは、おすすめの有料カートシステムを紹介します。有料カートシステムは、手数料がかかるものの、便利な機能やアクセス解析が使えるなどのメリットがあります。
本記事でおすすめする有料カートシステムは以下の通りです。
- MakeShop
- Shopify
- futureshop
- カラーミーショップ
- リピスト
- らくうるカート
- サブスクストア
- 楽楽リピート
- W2 Repeat
- ecforce
- ショップサーブ
- aishipR
- たまごリピート
- 侍カート
ここからは、それぞれの有料カートシステムについて解説します。
MakeShop
出典:MakeShop
MakeShopは、GMOメイクショップ株式会社が運営しているネットショップサービスです。
公式サイト | https://www.makeshop.jp/ |
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強み・メリット | 文章AI生成ができる |
MakeShopでは、文章AI生成機能があります。商品説明を作成する手間が省けるので、業務効率化に繋がります。
Shopify
出典:Shopify
Shopifyは、カナダのオタワにあるeコマース企業が運営しているネットショップサービスです。
公式サイト | https://www.shopify.com/jp |
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強み・メリット | 販売機能が充実 |
Shopifyの強みは、販売機能が充実していることです。たとえば、予約販売機能を用いることで、在庫切れの商品やまだ購入できない商品も、予約販売として出品できるようになります。
futureshop
出典:futureshop
futureshopは、株式会社フューチャーショップが運営しているネットショップサービスです。
公式サイト | https://www.future-shop.jp/ |
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強み・メリット | ブランディングに強い |
futureshopの強みは、ブランディングに強いことです。優良顧客化機能や集客プロモーション機能を用いることで、初心者の方でも簡単に集客施策ができます。
カラーミーショップ
出典:カラーミーショップ
カラーミーショップとは、GMOペパボ株式会社が運営しているネットショップサービスです。
公式サイト | https://shop-pro.jp/ |
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強み・メリット | SNS・メディアとの連携が簡単 |
カラーミーショップでは、SNS・メディアとの連携が簡単にできます。外部と連携することで、集客効果も期待できるでしょう。
リピスト
出典:リピスト
リピストは、株式会社リピストが提供しているASPカートです。
公式サイト | https://rpst.jp/ |
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強み・メリット | 広告管理が簡単 |
リピストの強みは、広告管理が簡単であることです。商品の受注数と広告上での受注数が分かるので、データ活用ができます。
らくうるカート
出典:らくうるカート
らくうるカートは、宅急便でおなじみのヤマト運輸が提供しているサービスです。
公式サイト | https://business.kuronekoyamato.co.jp/raku-uru/ |
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強み・メリット | 様々な業種の事業者向けに機能がある |
らくうるカートでは、一次産品事業・飲食店・路面店など、様々な業種の事業者に向けた機能が揃っています。便利機能を取り入れることで、業務効率化につながるでしょう。
サブスクストア
出典:サブスクストア
サブスクストアは、テモナ株式会社が運営しているASPカートサービスです。
公式サイト | https://subscription-store.com/ |
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強み・メリット | 業種・目的に合わせたカートがある |
サブスクストアでは、業種・目的に合わせたさまざまなカートを揃えています。「BtoC向け定期通販カート」「BtoB向け定期通販カート」「店舗事業者向けECカート」など、事業形態に合わせて選べます。
楽楽リピート
出典:楽楽リピート
楽楽リピートは、株式会社ネットショップ支援室が提供しているASPカートサービスです。
公式サイト | https://raku2repeat.com/ |
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強み・メリット | パーソナライズ機能 |
楽楽リピートはの強みは、パーソナライズ機能があることです。回答に応じてパーソナライズ提案ができるので、個別のニーズに対応できます。
W2 Repeat
出典:W2 Repeat
W2 Repeatは、W2株式会社が提供しているASPカートサービスです。
公式サイト | https://www.w2solution.co.jp/w2_repeat/ |
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強み・メリット | 販売CRM施策あり |
W2 Repeatには、販売CRM施策の機能が揃っています。顧客情報によってグルーピングし、データを活用してメルマガ配信やLINE配信ができます。
ecforce
出典:ecforce
ecforceは、株式会社SUPER STUDIOが提供しているASPカートサービスです。
公式サイト | https://ec-force.com/ |
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強み・メリット | オペレーション自動化機能がある |
ecforceには、オペレーション自動化機能があります。自動シナリオを登録することで、メール配信や対応状況の変更を自動的に行えます。
ショップサーブ
出典:ショップサーブ
ショップサーブとは、株式会社Eストアーが展開しているネットショップサービスです。
公式サイト | https://shopserve.estore.jp/ |
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強み・メリット | メルマガ配信・会員機能がある |
ショップサーブでは、メルマガ配信や会員機能があります。メルマガ配信によってキャンペーンやセールを呼びかけることで、集客効果を期待できます。
aishipR
出典:aishipR
aishipRは、株式会社ロックウェーブが運営しているASPカートサービスです。
公式サイト | https://www.aiship.jp/ |
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強み・メリット | 機能追加開発あり |
aishipRでは、要望に応じて機能カスタマイズができます。さらに、外部サービスとの自動連携にも対応しています。
たまごリピート
出典:たまごリピート
たまごリピートは、テモナ株式会社が提供しているASPカートサービスです。
公式サイト | https://tamago.temonalab.com/ |
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強み・メリット | 画面遷移なし買い物かご入力フォーム |
たまごリピートには、画面遷移なしの買い物かご入力フォームを利用できます。入力が簡単になることで、離脱されにくいネットショップになるでしょう。
侍カート
出典:侍カート
侍カートは、 株式会社FIDが提供しているASPカートサービスです。
公式サイト | https://marketing.f-i-d.jp/service02/ |
---|---|
強み・メリット | D2Cに必要な機能が揃っている |
侍カートはD2Cに強いASPカートサービスです。そのため、D2Cに必要な機能が全548種類揃っています。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
ASPカートは初心者の方でも簡単に導入できるサービスです。ASPカートにはネットショップに必要な機能が揃っているので、簡単にネットショップを始められます。
これからASPカートを導入する場合は、ぜひ本記事で紹介したサービスを参考にしてみてください。
もしASPカートについて分からないことがあれば、テクノデジタルのECサポートにご相談ください。弊社ではASPカートを用いたECサイトの構築のサポートを行なっています。開設後のコンサルティングもいたしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
投稿者
-
システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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