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ECパッケージとは?導入メリット、注意点、トップ製品5選を詳細解説

ECサイトの開設を考えている方の中には、ECパッケージの導入をすべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
ECパッケージは、ECサイトを運営に必要な機能が網羅されているので、導入すれば開設時の手間を省けます。
本記事では、ECパッケージの概要を説明した上で、導入するメリットやデメリットを紹介します。
選ぶ際のポイントやおすすめのECパッケージ5選も紹介するので、ECパッケージの導入を悩んでいる方は参考にしてください。

この記事でわかること

  • ECパッケージの概要
  • 導入するメリットやデメリット
  • 選ぶ際のポイント
  • おすすめのECパッケージ5選

ECパッケージとは

ECパッケージとは

ECパッケージとは、ECサイトの構築や運営に必要な機能がまとめられたソフトウェアのことです。

商品や在庫、売上の管理などの機能が実装されており、インストールをすれば簡単にECサイトを開設できます。

搭載されている基本機能は、以下の通りです。

機能 概要
商品検索 ECサイトでユーザーが商品を検索する機能
会員登録 アカウントの発行や購入履歴、退会情報などを確認できる機能
販促 キャンペーンやクーポン発行などの販促を行うための機能
ショッピングカート カート機能や決済方法、配送方法などをユーザーが選べる機能
商品管理 ECサイトに商品を登録する機能
在庫管理 商品の在庫管理を行う機能
受注管理 ユーザーが購入した商品情報を管理する機能
顧客管理 顧客情報や購入履歴を管理する機能

このように、ECサイトの運営に必要なさまざまな機能が搭載されています。

これからECサイトの運営をしたいと考えている方は、ECパッケージを検討してはいかがでしょうか。

ECパッケージを導入するメリット

ECパッケージを導入するメリット

ECパッケージを導入するメリットには以下の2つがあります。

  • 簡単にECサイトを開設できる
  • カスタマイズの自由度が高い

上記のメリットについて詳しく紹介しますので、導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

簡単にECサイトを開設できる

ECパッケージを導入すると、自社でサイト構築をせずに簡単にECサイトが開設できます。

ECパッケージはECサイトの開設に必要な機能が搭載されている状態なので、サイト構築に関する特別なスキルが必要ありません。

導入するだけで商品や在庫、顧客情報管理、メールの送信などのさまざまな機能が使えます。

使いたい機能さえ定まっていれば短期間で導入できるので、スピーディーにECサイトを開設したい方はECパッケージを利用しましょう。

カスタマイズの自由度が高い

ECパッケージは、標準搭載されている機能だけでなく、カスタマイズして機能を追加することも可能です。

導入直後は満足に利用できていても、運用していくうちに新しい機能が欲しくなる可能性があります。

追加で費用は発生しますが、依頼すればカスタマイズをしてもらえるため、常に満足できる機能を搭載しながらECサイトを運営できます。

ECパッケージを導入する際のデメリット

ECパッケージを導入する際のデメリット

ECパッケージを導入する際のデメリットには、以下の2点が挙げられます。

  • 導入や運用に費用が発生する
  • システムを最新に保ちにくい

上記のデメリットについて詳しく紹介しますので、導入後に困ることがないように、導入前から確認しておきましょう。

導入や運用に費用が発生する

ECパッケージの導入時や運用には費用が発生するため、注意しましょう。

導入時には最低でも300~500万円、運用には毎月20万円程度のコストがかかります。

カスタマイズを行うと追加で費用が必要となるため、利益を圧迫しすぎない程度のコストに抑えましょう。

ECサイトの制作に必要な費用について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:ECサイト制作の費用相場を構築方法別に紹介|内訳や注意点も詳しく解説

システムを最新に保ちにくい

1度導入したECパッケージは、3〜5年程度で最新バージョンを保てなくなるため注意しましょう。

最新ではなくなった場合、セキュリティのリスクが高まったり、機能や性能が他社より劣ってしまったりするリスクがあります。

常に最新版を使うためには、定期的に費用をかけてリニューアルや改修を依頼する必要があります。

費用を抑えて最新の状態を保ちたい場合は、自動でアップデートされるクラウド型のECパッケージがおすすめです。

ECパッケージを選ぶ際の3つのポイント

ECパッケージを選ぶ際の3つのポイント

ECパッケージを選ぶ際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。

  1. 導入や運用時のコスト
  2. 機能やカスタマイズの充実度
  3. セキュリティの高さ

3つのポイントを確認せずに導入すると、利益が圧迫されたり、機能が足りなかったりと問題が発生する可能性があります。

導入前には必ず確認し、スムーズに運用ができるECパッケージを選びましょう。

1.導入や運用時のコスト

ECパッケージには無償でダウンロードできるオープンソースと、数百万円の導入費と数十万円の月額料金が発生する有償パッケージがあります。

無償パッケージ 有償パッケージ
導入費 無料 300万円~
月額料金 無料 20万円~
カスタマイズ 自社で対応 業者に依頼可能
※追加費用
サポートの有無

カスタマイズやトラブルの対処が可能なサイト構築に精通した社員がいる場合は、無償パッケージを利用すると、費用を抑えて運用できます。

サポートを受けながら必要に応じてカスタマイズも依頼したい方は、費用を確保して有償パッケージを利用しましょう。

2.機能やカスタマイズの充実度

ECパッケージは商品によって搭載されている機能に違いがあるため、必要な機能があるか確認しておく必要があります。

導入時に必要な機能が搭載されていても、将来的に使いたい機能があるかは判断しにくいため、カスタマイズの自由度が高いECパッケージの導入がおすすめです。

システム連携や機能の追加を自社で行えるECパッケージもあるため、カスタマイズの方法も確認しておきましょう。

3.セキュリティの高さ

個人情報や情報漏洩リスクを減らすためにも、セキュリティが充実しているECパッケージの導入がおすすめです。

ただし、セキュリティが高いECパッケージを利用していても、必ずサイバー攻撃を防げるわけではありません。

そのため、セキュリティソフトも併用し、しっかりと対策をしながら運用しましょう。

おすすめのECパッケージ5選

おすすめのECパッケージ5選

数多くリリースされているECパッケージ中でも、特におすすめな商品は以下の5つです。

ecbeing SI Web Shopping EC-Orange ebisumart コマース21
初期費用 ・ミドルプラン:500万円
・エンタープライズプラン:要問い合わせ
要問い合わせ 要問い合わせ ・従量課金プラン:300万円〜
・固定料金プラン:300万円〜
・レベニューシェアプラン:1,000万円〜
要問い合わせ
月額料金 ・ミドルプラン:月額20万円〜
・エンタープライズプラン:月額40万円〜
要問い合わせ 要問い合わせ 20万円~ 要問い合わせ
機能 ・メルマガ
・商品訴求
・SEO
・RFM分析
・アクセス分析
・キャンペーン設定など
・商品検索
・商品一覧
・会員登録
・SEO対策
・一括購入
・商品管理
・在庫管理
・キャンペーン管理
など
・商品一覧
・商品詳細
・セット品
・会員登録
・会員ランク
・購入履歴
・クーポン管理など
・受注データ管理
・メール自動発送
・商品レビュー登録
・商品比較
・タイムセール機能
など
要問い合わせ
運営会社 株式会社ecbeing 株式会社システムインテグレータ 株式会社エスキュービズム 株式会社インターファクトリー 株式会社コマースニジュウイチ
公式サイト https://www.ecbeing.net/ https://products.sint.co.jp/siws https://ec-orange.jp/ https://www.ebisumart.com/ https://www.commerce21.co.jp/

各パッケージについて詳しく紹介するので、導入するECパッケージに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.ecbeing

ecbeing

引用:https://www.ecbeing.net/reason.html

ecbeing
初期費用 ミドルプラン:500万円
エンタープライズプラン:要問い合わせ
月額料金 ミドルプラン:月額20万円〜
エンタープライズプラン:月額40万円〜
機能 ・メルマガ
・商品訴求
・SEO
・RFM分析
・アクセス分析
・キャンペーン設定など
運営会社 株式会社ecbeing
公式サイト https://www.ecbeing.net/

ecbeingは株式会社ecbeingが提供するECパッケージであり、15年連続で業界実績No.1を獲得しているサービスです。

複数店舗や越境ECにも対応しており、導入実績は1,600社を超えています。

ITreviewが発表しているECサイト構築部門の大企業部門のカテゴリーレポートにおいて、サポート品質や使いやすさ、機能への満足度でもNo.1しています。

柔軟なカスタマイズ対応やサイト運営のコンサルティングもできるため、中規模以上の企業におすすめのECパッケージです。

2.SI Web Shopping

SI Web Shopping

引用:https://products.sint.co.jp/siws

SI Web Shopping
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ
機能 ・商品検索
・商品一覧
・会員登録
・SEO対策
・一括購入
・商品管理
・在庫管理
・キャンペーン管理
など
運営会社 株式会社システムインテグレータ
公式サイト https://products.sint.co.jp/siws

SI Web Shoppingは、株式会社システムインテグレータが提供する、年商数十億円規模以上を目指す中規模〜大規模企業向けのECパッケージです。

導入実績は1,100社以上あり、20年以上の実績があるため、初めてECパッケージを利用する企業でも安心して利用できます。

SI Web Shoppingは、フレームワーク・ビジネス・データベースの3層化されて構築されており、カスタマイズやコンテンツ追加がしやすくなっています。

カスタマイズの自由度を求めている年商数十億円規模以上を目指す企業は、ぜひSI Web Shoppingを利用してみてください。

3.EC-Orange

EC-Orange

引用:https://ec-orange.jp/

EC-Orange
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ
機能 ・商品一覧
・商品詳細
・セット品
・会員登録
・会員ランク
・購入履歴
・クーポン管理など
運営会社 株式会社エスキュービズム
公式サイト https://ec-orange.jp/

EC-Orangeは株式会社エスキュービズムが提供するサービスであり、基幹システム・外部サービスとの連携がしやすいECパッケージです。

POSシステム、店舗業務支援システムの連携が可能であり、ECサイトと実店舗の複数店舗運営が行いやすくなっています。

ECサイトや管理画面を英語や中国語で表示できる多言語対応なので、外国人のユーザーや従業員が多い企業におすすめです。

ECサイトと実店舗で業績を伸ばしていきたいと考えている方は、EC-Orangeを導入してみてはいかがでしょうか。

4.ebisumart

ebisumart

引用:https://www.ebisumart.com/top.html

ebisumart
初期費用 従量課金プラン:300万円〜
固定料金プラン:300万円〜
レベニューシェアプラン:1,000万円〜
月額料金 要問い合わせ
機能 ・受注データ管理
・メール自動発送
・商品レビュー登録
・商品比較
・タイムセール機能
など
運営会社 株式会社インターファクトリー
公式サイト https://www.ebisumart.com/

ebisumartは、株式会社インターファクトリーが提供するクラウド型のECパッケージです。

ECパッケージはシステムが古くなっていくというデメリットがありますが、ebisumartは週に1度無料アップデートが行われ、常に最新状態を保てます。

POSシステムや基幹システム、外部システムとの連携も可能なので、使いやすいECパッケージへのカスタマイズもできます。

システム改修費用を抑えつつ、常に最新状態を保てるECパッケージを探している方は、ぜひにebisumart問い合わせてみてください。

5.コマース21

コマース21

引用:https://www.commerce21.co.jp/

コマース21
初期費用 要問い合わせ
月額料金 要問い合わせ
機能 要問い合わせ
運営会社 株式会社コマースニジュウイチ
公式サイト https://www.commerce21.co.jp/

コマース21は、株式会社コマースニジュウイチが提供するサービスであり、カスタマイズ性の高さに定評があるECパッケージです。

機能や外部サービス連携の自由度が高く、大量なデータの取り扱いにも対応しています。

自由なカスタマイズはできるものの、費用が高くなってしまうため、利用時には注意が必要です。

予算があり、自社にあわせて柔軟にカスタマイズができるECパッケージを探している場合は、コマース21を導入してみてはいかがでしょうか。

取扱い商品に合わせて適切なECパッケージを導入しよう

取扱い商品に合わせて適切なECパッケージを導入しよう

ECパッケージは、ECサイトを運営する上で必要な機能が網羅されており、導入すれば簡単にサイト開設ができます。

ECパッケージを導入すれば、簡単にECサイトが開設でき、システム連携や機能追加などのカスタマイズがしやすいというメリットがあります。

ただし、導入や運用時に多くのコストが発生し、システムを最新に保ちにくい点には注意しましょう。

導入前には、導入・運用時のコストや機能やカスタマイズの充実度、セキュリティの高さを確認しておくと安心です。

「ECパッケージの選び方がわからない」「どのようなECサイトにすればいいか決められない」と悩んでいる方は、ぜひテクノデジタルにご相談ください。

取扱い商品や店舗のコンセプトにあわせた内容の提案をし、ECサイトの運営や売上アップのサポートを行いますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。