2023.10.02
Amazonと楽天市場どっちが最適?基本情報やおすすめな人の特徴も紹介
国内のシェア1位はAmazonであり、2位が楽天市場なので、どちらを利用すればいいか悩んでしまいますよね。
Amazonと楽天市場のどちらにもメリットやデメリットがあり、取扱い商品やショップのコンセプトにあわせた使い分けがおすすめです。
本記事では、Amazonと楽天市場の市場規模を紹介した上で、各ECモールの違いを紹介します。
Amazonと楽天市場にわけて利用がおすすめな方の特徴も紹介するので、利用するECモールに悩んでいる方は参考にしてください。
この記事でわかること
- Amazonと楽天市場の市場規模
- Amazonと楽天市場の違い
- Amazonの利用がおすすめな方の特徴
- 楽天市場の利用がおすすめな方の特徴
目次
Amazonと楽天市場の市場規模
日本国内に置けるAmazonと楽天市場の市場規模や会員数などは以下の通りです。
Amazon | 楽天市場 | |
---|---|---|
国内シェア | 28.2% | 25.1% |
流通額 | 3兆2,000億円 | 3兆9,000億円 |
出店数 | 約30万店舗 | 5万6,826店舗 |
会員数 | 5,120万人 | 5,370万人 |
Amazonは国内の市場シェア28.2%を誇り、日本でもっともシェアを獲得しているECモールです。また、アメリカでは40.7%、イギリスでは24.8%と海外市場においても多くのシェアを獲得しています。
日本国内では楽天市場の会員数が多いですが、世界的に見るとAmazonは2億人以上の会員を持つ、非常に人気のあるECモールです。
そのため、売上を伸ばすには取り扱い商品やショップの特色にあわせて、2つのECモールを使い分けたり併用したりするのがおすすめです。
ECモールについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:【初心者向け】ECサイトのモール型とは?各ECモールの特徴やメリットを徹底解説
Amazonと楽天市場の違い
Amazonと楽天市場の違いは以下の通りです。
Amazon | 楽天市場 | |
---|---|---|
審査の難易度 | 簡単 | 厳しい |
配送の体制 | Amazonに委託可能 | 各ショップで対応 |
サポート体制 | チャット、電話、メールでサポート | 専任の担当者がサポート |
利用・販売手数料 | 月額料金(大口出品のみ)、基本成約料、販売手数料 | 初期費用、月額料金、システム利用料 |
それぞれの違いについて詳しく紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
審査の難易度
Amazonと楽天市場には利用開始時に審査があり、審査通過の難易度は大きく異なります。
審査時に必要な対応は以下の通りです。
Amazon | 出品用アカウント作成後、必要書類を提出したら3営業日程度で審査が完了する。 |
---|---|
楽天市場 | ・書類審査とオープン審査の2種類があり、審査完了まで数週間を要する。 ・売上見込みが審査に影響し、小規模で実績がない場合は審査が通りにくい。 |
審査難易度の違いは、Amazonは出品、楽天は出店という利用時の形式が影響しています。
Amazonでは出品をする形なので、販売する商品に問題がなく、必要書類が用意できていれば個人でも審査が通りやすいです。
しかし、楽天市場では売上見込みや規模、実績が審査に影響するため、副業や個人の方は利用しにくくなっています。
これからECモールを利用して販売を始めようと考えている方は、Amazonの利用がおすすめです。
配送の体制
Amazonには、在庫管理から配送、返金対応などの業務を委託できるFBAというシステムがあります。
さらに、プライム会員であれば送料無料や配達日指定が可能となり、ユーザーの満足度も高めやすいです。
一方、楽天市場は各ショップが配送手配を行うため、送料や配送日数はショップによって大きく異なります。
配送に時間がかかってしまう場合、短期間での配送が可能な他のショップにユーザーが流れる恐れがあります。
また、在庫管理や商品の梱包、配送の手配を自社で行う必要があるので、人員確保や業務量の調整が必要です。
サポート体制
Amazon・楽天市場ともに、コールセンターやメールなどのサポート体制が充実しています。
各ECモールの具体的なサポート体制は以下の通りです。
Amazon | 楽天市場 | |
---|---|---|
サポート体制 | チャット、電話、メール | 専任の担当者がサポート |
コールセンターの営業時間 | 年中無休:9:00~21:00 (チャット・電話) |
平日 9:00~20:00 土日祝 9:00~18:00 (年中無休) |
Amazonは運営がサポートを一括で行っているため安定していますが、楽天は各店舗に専任のサポートがいるので、対応スピードには差があります。
また、楽天市場の専任サポートでは、売上が伸びない際の相談をしたり、アドバイスをもらったりもできます。
そのため、初めての出店を考えている方には、ショップ運営のサポートをしてもらえる楽天市場がおすすめです。
利用・販売手数料
Amazon、楽天市場ともに月額料金に加え、販売手数料や基本成約料が発生します。
具体的な月額料金や手数料は以下の通りです。
Amazon | 楽天市場 | ||||
---|---|---|---|---|---|
プラン | 小口出品 | 大口出品 | がんばれ!プラン | スタンダードプラン | メガショッププラン |
初期費用 | なし | なし | 60,000円 | 60,000円 | 60,000円 |
月額料金 | なし | 4,980円 | 19,500円/月 年間一括払 |
50,000円/月 半年ごとの2回分割払 |
100,000円/月 半年ごとの2回分割払 |
販売手数料 | ・基本成約料 販売された商品1点ごとに100円 ・販売手数料 商品ごとにあり |
・基本成約料なし ・販売手数料 商品ごとにあり |
月間売上高の3.5~7.0% | 月間売上高の2.0~4.5% | 月間売上高の2.0~4.5% |
Amazonは商品の出品をする形式なので、初期費用がなく、月額料金も安く設定されています。
小口プランを利用していれば、基本成約料と販売手数料以外にコストをかけずに利用可能ですが、大口出品では表示されるカートボックスが利用できないため注意しましょう。
カートボックスとは、商品ページ上に「今すぐ購入」や「カートに入れる」ボタンを表示させる機能であり、売上アップが期待できます。
楽天市場はショップを出店する形式なので、初期費用や運用コストが高く設定されています。
Amazonよりも運用コストが高く見えますが、1つのショップで複数商品の販売が可能です。
そのため、商品数が少なくコストを抑えたい方にはAmazon、複数商品を販売したい方には楽天市場がおすすめです。
楽天市場の出店料についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせて読んでみてください。
関連記事:【初心者向け】楽天市場の出店料はどのくらい?プランごとの初期費用や月額費用まとめ
Amazonの利用がおすすめな方の特徴
Amazonの利用がおすすめな方の特徴は以下の3つです。
- 手数料を抑えたい方
- すぐに出品したい方
- 配送業務の手間を無くしたい方
Amazonと楽天市場のどちらが自社に適しているかを迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
手数料を抑えたい方
Amazonに出品する際のプランや料金は以下の通りです。
プラン | 小口出品 | 大口出品 |
---|---|---|
初期費用 | なし | なし |
月額料金 | なし | 4,980円 |
販売手数料 | ・基本成約料 販売された商品1点ごとに100円 ・販売手数料 商品ごとにあり |
・基本成約料なし ・販売手数料 商品ごとにあり |
Amazonで用意されている2プランともに初期費用は無料であり、小口出品は月額料金も不要です。
基本成約料と販売手数料のみなので、最低でも19,500円の月額料金が発生する楽天市場よりは手数料を抑えられます。
そのため、初期費用や運用コストをなるべく抑えたいと考えている方には、Amazonの利用がおすすめです。
すぐに出品したい方
Amazonは審査が簡単で出品も規格が定められているため、申請してから比較的短期間で出品が可能です。
Amazonで出品する際に必要な手順は、以下の通りです。
- 有効期限内の顔写真入りの身分証明書(パスポート、運転免許証)を用意する
- 過去180日以内に発行された各種取引明細書(クレジットカードの利用明細、公共料金など)を用意する
- 公式サイトから出品用のアカウントを作成する
約3日で審査が完了し、出品ができるようになるため、なるべく早く利用を開始したい方におすすめです。
配送業務の手間を無くしたい方
Amazonには、FBA(フルフィルメント By Amazon)と呼ばれる配送代行サービスがあります。
FBAを利用するとAmazonの倉庫に商品を保管し、注文が入ったら梱包や発送業務も行ってくれるため、自分で配送業務を行う必要はありません。
ただし、FBAの利用時には以下のような手数料が発生するので注意しましょう。
手数料の種類 | 料金 |
---|---|
販売手数料 | 8~15% |
配送手数料 | 288円~ |
在庫保管手数料 | 4,370円~ |
参考:料金プラン、配送手数料、料金シミュレーター | Amazon出品サービスの料金
上記の手数料はあくまでも目安であり、商品の種類や数、季節によって変動します。
Amazonには料金シミュレーターが用意されているので、利用前から正確な料金を確認できます。
料金シミュレーターでは、以下の方法で手数料の確認が可能です。
- Amazonカタログに登録されている商品ごと
- 出品する商品サイズやカテゴリー
- 一括見積もり
FBAの利用を迷っている方は、ぜひ料金シミュレーターで手数料を確認してみてください。
楽天市場の利用がおすすめな方の特徴
Amazonではなく、楽天市場がおすすめな方の特徴は以下の通りです。
- ショップデザインにこだわりたい方
- リピートを狙いたい方
- 丁寧なサポートを受けたい方
上記の特徴に当てはまる方は、ぜひ楽天市場を利用してみてください。
ショップデザインにこだわりたい方
楽天市場はショップを出店する形のECモールであり、デザインにこだわってショップを作成できます。
デザインの制約は少なく、HTMLやCSSが使えれば細かいデザインができ、ショップのコンセプト通りのページが作れます。
ただし、商品紹介に利用する画像には、以下のような規約が設定されているため、違反しないように注意が必要です。
- テキストは画像全体の20%以内
- 背景は白、または写真背景(余計なものが写っていない)
- 画像に枠線を付けない
万が一規約に違反してしまうと、掲載制限や検索表示順位ダウンなどのペナルティが発生し、最悪の場合には出店停止処分が下されることもあります。
長期的に販売を行うためにも、ガイドラインや規約は必ず遵守しましょう。
リピートを狙いたい方
楽天市場は自社ショップを出店するため、競合との差別化がしやすく、Amazonよりもリピート顧客を増やしやすいです。
楽天市場自体のブランド力が高いことに加え、ポイントプログラムによって楽天ポイントを利用したり貯めたりできるので、定期的に購入をするユーザーが多くいます。
商品だけでなくショップを気に入ってもらえれば、リピート顧客も獲得でき長期的な売上が期待できます。
ただ販売をするのではなく、リピーターを獲得して長期的に運営したい方は、楽天市場の利用がおすすめです。
丁寧なサポートを受けたい方
楽天市場はサポートが充実しており、出店すると専任のコンサルタントが担当に付いてくれます。
売上が伸びない、ショップへのアクセスが少ないなどの問題が発生した場合でも、コンサルタントに相談して適切なアドバイスを受けることが可能です。
出店時のコストは高いですが、サポート体制が充実しており、ECサイト運営に慣れてない方でも安心して利用できます。
Amazonと楽天市場を使い分けて売り上げアップを目指そう
Amazonは日本で28.2%のシェアを誇っており、国内では最大級のECモールです。
楽天市場のシェアは25.1%であり、Amazonと合算すると50%以上のシェアとなるため、取扱い商品や店舗のコンセプトにあわせて使い分けましょう。
Amazonと楽天市場は、審査の難易度や配送の体制、サポート体制、出店・運用にかかるコストが異なります。
コストを抑えたい方や時間をかけずに出品がしたい方はAmazon、ショップデザインにこだわりたい方や丁寧なサポートを受けたい方は楽天市場の利用がおすすめです。
「Amazonと楽天市場のどちらがいいかわからない」「ECサイト運営がうまくいかない」と悩んでいる方は、ぜひテクノデジタルにご相談ください。
取扱い商品やコンセプトにあわせた内容の提案をし、サイト運営や売上アップのサポートを行いますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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