2023.09.28
【知識ゼロでもわかる】2024年版Amazonの個人・法人の出品方法を解説
Amazonに出品すれば、大手ECサイトのブランドを活かした高い集客力を得られます。
商品の出荷方法や料金プランなど、自分に合った方法で利用できるのもAmazon出品の魅力です。
しかし、出品方法の選択肢が多いことで「Amazonの出品方法がわからない」と感じる方も少なくありません。
そこで今回は2024年版のAmazonの出品方法を個人・法人の方向けに紹介します。
Amazonの特徴を捉えたうえで出品手順を解説しているので「公式サイトを読んだがいまいち理解できなかった」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
Amazon出品の特徴5選
まずは以下のAmazon出品の特徴を理解することで、後述する出品手順をイメージしやすくなります。
- 出品プランは2種類
- 発送方法は2種類
- 商品の登録方法は2種類
- 出品費用は主に3種類
- 配送料の設定方法はプランによって異なる
順番に解説していきます。
1.出品プランは2種類
Amazonで商品を販売するには、以下の2種類のプランから選択します。
プラン | 大口出品 | 小口出品 |
---|---|---|
料金 | 月額5,390円(税込)+販売手数料 | 出品する商品ひとつにつき110円(税込)+販売手数料 |
おすすめな人 | 本格的にAmazonで出品を行いたい人 | Amazonの出品を体験してみたい人 |
大口出品は販売する商品数にかかわらず月額5,390円(税込)で利用できるため、出品する商品が多い方におすすめです。
小口出品はAmazonに出品する商品ひとつにつき110円(税込)を支払います。
下記の計算式から、Amazonに出品する商品数が49個以下の場合は小口出品の方がお得に利用できます。
110円×49個=5390円
しかし、小口出品は以下のようなデメリットもあるため、本格的にAmazonで出品を行う方には大口出品がおすすめです。
- 販売できない商品がある
- 配送日時や送料を指定できない
- 顧客の利用できる決済方法に制限がある など
「小口出品と大口出品はどちらがおすすめ?」とお悩みの方は、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:Amazonの小口出品は本当にリスクが少ないのか?大口出品との違い11選
2.発送方法は2種類
購入された商品を発送する方法は、以下の2種類があります。
- 自分で受注や発送を行う方法
- Amazonに受注や発送を依頼する方法
「FBA」という有料サービスを利用することで、以下の作業をAmazonに依頼できます。
- 商品の保管
- 顧客からの注文処理
- 配送
- 返品対応
- カスタマーサービス など
FBAは出荷作業の効率化だけではなく商品を(※)プライム対象にできるため、競合よりも優先して購入されやすいというメリットもあります。
※プライム対象:Amazonプライム会員限定で送料無料や即日配送に対応できる商品
小口出品と大口出品のプランにかかわらずFBAを利用できるので、導入を検討している方は以下の記事をご覧ください。
関連記事:AmazonFBAで商品の管理をシンプルにする|注意点や使用方法を紹介
3.商品の登録方法は2種類
Amazonに商品を登録する方法は、以下の状況によって異なります。
- すでにAmazonで販売されている商品
- Amazonで販売されていない商品
Amazonでは「ひとつの商品につき掲載できる商品ページは1ページのみ」というルールがあります。
たとえば、出品したい商品がすでにAmazonで販売されている場合は、既存のページに相乗りするという形で商品を登録します。
すでに販売されているにもかかわらず新規で商品ページを作成した場合は、ID停止などのペナルティが課せられることもあるので出品前に忘れず確認しましょう。
出品する商品がAmazonで販売されていない場合は、商品画像や説明文を記載して商品ページを作成してください。
4.出品費用は主に3種類
Amazonで商品を出品する際にかかる費用は、以下の3種類です。
- 出品プランの費用
- 販売手数料
- カテゴリー成約料
出品プランの費用は大口出品と小口出品によって異なります。
販売手数料とカテゴリー成約料の詳細について解説していきます。
また、FBAを利用した場合は上記以外の費用がかかるため、導入を検討している方は下記の記事を参考にしてみてください。
関連記事:AmazonFBAで商品の管理をシンプルにする|注意点や使用方法を紹介
販売手数料
商品を販売するのにかかる販売手数料は、出品する商品によって以下のように価格が異なります。
カテゴリー | 販売手数料 | 最低販売手数料 |
---|---|---|
本 | 15% | なし |
ホーム(家具) | 15% | 30円 |
楽器 | 10% | 30円 |
パソコン・周辺機器 | 8% | 30円 |
販売手数料の割合は購入者が支払った総額の8〜15%ほどで、最低販売手数料と比較して高額な方を支払います。
商品ごとの販売手数料は出品前に以下のリンクより確認してみてください。
カテゴリー成約料
以下に該当する商品を出品する場合はカテゴリー成約料を支払います。
商品タイプ | カテゴリー成約料(日本) |
---|---|
本 | 80円 |
ミュージック | 140円 |
DVD | 140円 |
ビデオ(VHS) | 140円 |
引用:Amazon出品サービスの手数料|変動するカテゴリー成約料
上記に該当しない商品を販売する場合にかかる費用は、販売手数料のみです。
その他
基本的にAmazonの出品にかかる費用は出品プランの費用と販売手数料、カテゴリー成約料の3つですが、下記に該当する方は別途手数料が必要です。
- 1ヶ月にメディア以外の商品を200万件以上出品した場合
- 顧客に返金対応を行った場合
1ヶ月にメディア以外の商品を200万件以上出品して、かつ12ヶ月以上販売実績がない方は大量出品手数料を請求されます。
大量出品手数料は、出品数が200万件を超えた商品に対して0.05円の手数料がかかります。
たとえば、メディア以外の商品を300万件出品した場合に必要な大量出品手数料は(※)5万円です。
※:(300万件-200万件)×0.05円=5万円
また、顧客に返金を行った場合は返金処理手数料を支払います。
返金処理手数料は下記のうちどちらか少ない金額を支払い、販売手数料から差し引いて出品者に返金されます。
- 500円
- 販売手数料の10%
たとえば、1,000円の売上に対して販売手数料が15%の場合の返金処理手数料は(※1)15円となり、出品者には(※2)135円が返金されます。
※1:1,000円(売上)×15%(販売手数料)×10%=15円
※2:150円(販売手数料)-15円(返金処理手数料)=135円
配送料の設定方法はプランによって異なる
Amazonの配送料を負担するのは購入者であり、大口出品と小口出品によって料金の設定方法が異なります。
大口出品 | 小口出品 |
---|---|
出品者が配送料を設定できる(本・ミュージック・ビデオ・DVD以外) | 配送料はAmazonによって指定されている |
大口出品を利用している方は、以下の3つから商品の配送料を設定できます。
- 購入金額の合計代金によって配送料を設定
- 商品の重量によって配送料を設定
- 商品の購入数によって配送料を設定
ただし、以下に該当する商品は大口出品と小口出品にかかわらず、Amazonによって配送料が指定されています。
- 本:262円
- ミュージック:356円
- ビデオ:398円
- DVD:356円
小口出品を利用している方は配送料の指定ができず、Amazonに設定された金額が適用されます。
大口出品を利用している方は配送料を抑えて購入者の負担を減らすことで、優先的に商品を購入してもらえるでしょう。
また、FBAで出品している商品はプライム会員限定で送料が無料になるため、より購入される可能性が高まります。
関連記事:AmazonFBAで商品の管理をシンプルにする|注意点や使用方法を紹介
【個人・法人版】Amazonで商品を出品する手順|3ステップ
Amazonで商品を出品する流れは、以下の3ステップです。
- アカウントを登録する
- 商品を追加する
- 注文があった商品を発送する
順番に解説していきます。
1.アカウントを登録する
まずはAmazonの公式サイトより出品用のAmazonアカウントを登録します。
法人と個人によって必要な情報が異なるので、事前に確認してスムーズに登録するのがよいでしょう。
出品用のAmazonアカウントは通常のAmazonアカウントを所有していれば、誰でも申請可能です。
案内にしたがって本人確認をしたら3営業日ほどで審査は完了して、出品用のAmazonアカウントを登録できます。
2.商品を追加する
出品用のAmazonアカウントを作成したら商品を登録しましょう。
以下の状況によってAmazonに商品を出品する方法は異なります。
- すでにAmazonで販売されている商品
- Amazonで販売されていない商品
それぞれの登録手順を解説していきます。
また、Amazonでは販売に制限がかかっている商品もあるため公式サイトから確認してみてください。
すでに販売されている商品の場合の手順
すでにAmazonで販売されている商品は、既存の商品ページに相乗りする形で出品します。
出品する手順は以下の2ステップです。
- 商品を検索する
- 出品情報を入力する
まずは(※1)セラーセントラルから「在庫」をクリックして「商品登録」に進みます。
※1 セラーセントラル:Amazonの出品用アカウントの管理ページ
販売する商品名や(※2)JANコードを検索して、すでにAmazonで出品されていないか確認しましょう。
※2 JANコード:商品のバーコード下に記載されている番号
出品したい商品がすでにAmazonで販売されていれば、商品管理番号や商品のコンディションを入力するだけで登録完了です。
新規で商品を販売する場合の手順
Amazonで販売されていない商品を出品する手順は、以下の8ステップです。
- 商品を検索する
- 商品のカテゴリーを選択する
- 重要情報を入力する
- 出品情報を入力する
- 商品画像を設定する
- 説明文を入力する
- バリエーションを設定する
- キーワードを設定する
まずは既存商品と同じ手順で、出品する商品がAmazonで販売されていないか確認します。
Amazonで販売されていない場合は、検索窓の下の「商品を新規に登録する」をクリックして商品カテゴリーを選択しましょう。
その後、重要情報と出品情報の項目を入力して、商品画像と商品の説明文を入力します。
商品にカラーやサイズなどのバリエーションがある場合は、種類を選択してください。
最後に商品に表示させたいキーワードを設定して登録完了です。
3.注文があった商品を発送する
商品が注文されたら登録しているメールアドレスに通知が届くので、以下の3ステップで発送しましょう。
- 納品書を印刷する
- 納品書と商品を梱包する
- 出荷通知を押して完了
注文が入るとセラーセントラルの「未出荷の出品者出荷注文」に、注文数が表示されます。
注文数をクリックして納品書を印刷したら、商品と一緒に梱包して購入者の住所宛に発送しましょう。
発送後は「出荷通知」を押して、購入者に発送したことを伝えてください。
「商品の受注や梱包作業を依頼したい」という方は、商品の発送作業をAmazonに依頼できるFBAの利用がおすすめです。
関連記事:AmazonFBAで商品の管理をシンプルにする|注意点や使用方法を紹介
Amazonの出品でよくある質問と回答
Amazonの出品について、よくある質問と回答をご紹介します。
- Amazonで商品を出品する場合、開業届を提出する必要はありますか?
- Amazon以外にお得な販売方法はありますか?
- Amazonで出品するなら小口と大口どちらがお得ですか?
- Amazonから入金されるタイミングはいつですか?
疑問点を解消して万全の状態でAmazon出品を行いましょう。
Amazonで商品を出品する場合、開業届を提出する必要はありますか?
国民は収入を申告する義務があるため、Amazonでの売上の大小にかかわらず開業届を提出する必要があります。
[手続対象者]
新たに事業所得、不動産所得又は山林所得を生ずべき事業の開始等をした方
開業届の申請は最寄りの国税庁、もしくはインターネットからでも行えるため、出品を検討している方は下記より手続きをしましょう。
また、売上が一定額を超えた場合は確定申告を行う必要もあるので、詳細は下記のリンクを参考にしてみてください。
Amazon以外にお得な販売方法はありますか?
自分のサイトを構築して商品を販売したい方には、Amazon以外のECサイトを利用するのもよいでしょう。
たとえば、ECサイトに割ける予算が限られている方には、販売手数料の少ないASPカートがおすすめです。
競合との差別化を図りたい方は、機能やデザインを柔軟にカスタマイズできるECパッケージやクラウドECでオリジナルのサイトを構築できます。
サイト構築に関する知識があればオープンソースによって、低コストでクオリティの高いECサイトを導入できます。
Amazon以外のECサイトに興味がある方は、以下のリンクにて詳細をご覧ください。
関連記事:5種類のECプラットフォームを一覧で比較|最適な方法でサイトを構築
Amazonで出品するなら小口と大口どちらがお得ですか?
販売する商品が49個以内であれば、小口出品の方がお得に利用できる可能性が高いです。
しかし、小口出品は販売できる商品や機能が制限されているため、本格的にAmazon出品をしたい方には大口出品がおすすめです。
小口出品と大口出品のどちらを利用するべきか迷っている方は、以下の記事を参考にしてみてください。
関連記事:Amazonの小口出品は本当にリスクが少ないのか?大口出品との違い11選
Amazonから入金されるタイミングはいつですか?
大口出品を利用している方は、クレジットカードを登録した曜日から2週間サイクルで入金されます。
高頻度で入金されるため、資金繰りや売上の計測がしやすいのもAmazon出品の魅力です。
小口出品を利用している方は、申請を行わなければ入金されないので忘れずに行いましょう。
Amazonの出品で売上を伸ばす方法
既存の商品がAmazonで販売されている場合は競合に埋もれてしまうため、売上を伸ばすのが困難です。
そのため、Amazonで売上を伸ばすためには販売ページの質を上げることや広告の利用、適切な価格設定などが有効です。
テクノデジタルでは市場のニーズや競合サイトの調査を行い、売上促進につながる提案をしています。
Amazonの売上を安定させたい方は、下記のリンクよりテクノデジタルへぜひご相談ください。
投稿者
-
システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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