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Shopifyで商品が売れない3つの理由|改善策とおすすめの拡張機能を紹介

ShopifyでECサイトを開設しても、なかなか商品が売れないと困っている方は多いのではないでしょうか?

売上を獲得するには、ECサイトを開設するだけでは不十分です。
さまざまなマーケティング施策を打ち、自社ECサイトでの購入者数を増やすことで、はじめてShopifyでの売上を向上させられます。


本記事では、Shopifyで商品が売れない理由を解説し、具体的な対策や改善に役立つ拡張機能をいくつか紹介します。
現在ECサイトを運営しており、売上に伸び悩んでいる方はぜひ最後までご覧ください。

Shopifyで商品が売れない理由

Shopifyで商品が売れない理由には主に3つあります。

  1. 集客ができていない
  2. ECサイトの利便性が低い
  3. ユーザーのリピーター化ができていない

売れない理由を知って対策を立てられるようにしましょう。

1. 集客がうまくいっていない

Shopifyを使ってECサイトを構築しても、集客をしなければどこからの流入も見込めません。

集客がうまくいっていないことで商品が売れない方は、さまざまなマーケティング施策を講じ、ECサイトへのアクセスを増やす必要があります。

解決策の一つとして、自社ECサイトで想定されるペルソナに合わせた集客をする方法があります。

たとえば、30代向けの商品を販売している場合、30代がよく利用しているInstagramやFacebookのようなSNSを利用して、集客を行うのがおすすめです。

2. ECサイトの利便性が低い

ECサイトへの集客が成功していても、ECサイトの利便性が低いと商品は売れません。

たとえば、以下のようなことがECサイトに起きている場合、利便性が低いと言えます。

  • サイト設計が複雑で目的の商品ページが探しにくい
  • 決済手段が少ない
  • 表示速度が遅い
  • 商品購入前の会員登録に時間がかかる

上記のことが起きると、ユーザーがECサイトで購入するのに手間がかかると感じるため、購入の途中で離脱する可能性が高くなります。

当てはまる箇所が一つでもあった方は、売上改善の余地があるかもしれません。

3. ユーザーのリピーター化ができていない

一度商品を購入してもらったことがあっても、リピーター化ができていないと常に新規顧客を探し続ける必要があります。

リピーターが少ない状態だと売り上げが安定しないので、新規顧客の集客に合わせてリピーターの獲得に向けた施策を打つことも大切です。

リピーター獲得には、顧客との接触回数を増やすことが主な施策となります。接触回数を増やすことで自社に対する興味や親近感をもちやすくなり、自社や商品のファンになる可能性があります。

Shopifyで商品が売れないときに実施すべき対策

Shopifyで商品が売れないときに実施するべき対策は以下の5つです。

  1. SEO対策を実施する
  2. SNS運用を行う
  3. Web広告を利用する
  4. ECサイトの利便性を高める
  5. 商品の質を見なおす

自社のECサイトの売上を改善できる施策が見つかるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。

1. SEO対策を実施する

集客を増やして売上を改善するにはSEO対策がおすすめです。

SEO対策とは、「Serch Engine Optimization」の略で、検索エンジンからの流入を増やすマーケティング施策のことを言います。

具体的には、ユーザーの悩みを解決する記事を制作したり、検索エンジンが認識しやすいサイト構造にしたりすることなどが挙げられます。

SEOの施策がうまくいくと中長期的な集客が見込め、ECサイトの売上改善が可能です。

ただし、効果が出るまでに6ヶ月〜2年程度かかるので、長期的な施策となるのがデメリットです。

ECサイトのSEO対策については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

2. Web広告を利用する

短期間で集客を改善したい方はWeb広告の利用がおすすめです。

Web広告は、インターネット上に掲載されている広告全般のことです。具体的には、特定のキーワードを検索エンジンに入力したユーザーに対して、検索結果の上部に掲載できる「リスティング広告」などがあります。

広告の種類 概要
リスティング広告 検索エンジンの検索結果ページ上部に表示される広告
ディスプレイ広告 Webサイト上にバナーやテキストの形で表示される広告
SNS広告 InstagramやTikTokなどのSNS上で表示される広告
アフィリエイト広告 他社のWebサイトやブログなどで自社の商品やサービスを紹介してもらい、対価として報酬を支払う広告

Web広告はインターネット上で広く展開され、多くのユーザーにリーチできるため、短期間で多くの集客効果が得られ、売上につなげられます。

一方、コストがかかり、広告の出稿期間が終わると集客効果がなくなる点がデメリットです。

各Web広告の特徴や最適な広告の選び方に関しては以下の記事にて解説していますので、参考にしてみてください。

3. SNSを運用する

SNSは新規顧客やリピーターの獲得に効果的な方法です。SNSを使うと見込み顧客とコミュニケーションが取りやすく、自社から積極的にフォローやいいねなどのリアクションをすることでユーザーに自社の存在に気づいてもらえます。

接触回数を増やすことで、自社に対して親近感を持ってもらいやすくなるため、ファンの獲得が可能です。

SNSからECサイトに集客するための具体的なステップについては以下の記事にて解説しています。

4. ECサイトの利便性を高める

集客ができているのに商品が売れないときは、ECサイトの利便性を高めることで売上を改善できます。

ECサイトの利便性を高める具体的な方法は以下3つです。

  • 検索機能を追加する
  • 決済手段を増やす
  • 商品画像・説明文を充実させる

自社ECサイトの使いにくさを感じている方は、参考にしてみてください。

検索機能を追加する

商品数が増えすぎて目的のページが探しにくくなっている場合、検索機能を追加することで改善できる可能性があります。

一般的にWebサイトではユーザーが目的とするページまで、3クリック以内にたどり着けるのが理想とされています。

そのため、3クリック以内で商品ページをはじめ、ユーザーの見たいすべての情報にたどり着けるサイト設計にするのが大切です。

中でもサイト内検索機能を設置してあげれば、より欲しい情報が探しやすくなります。

集客ができても売上が増えない場合、ユーザーがそもそも商品購入ページに辿り着いていないことも考えられるので、検索機能で利便性を高めてあげるとよいでしょう。

決済方法を増やす

年齢層や性別によって決済方法が異なるため、決済方法を増やすだけでECサイトの利便性が改善できます。

もっとも一般的な決済手段のひとつとしてクレジットカード決済が挙げられますが、経済産業省の調査によると、クレジットカードの国内シェアは約30%ほどであることがわかりました。

引用:2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました (METI/経済産業省)

そのため、クレジットカード決済以外の70%の見込み顧客を獲得するために、できるだけ幅広い決済手段を増やすことが大切です。

若年層であれば電子マネーやキャリア決済、中年層であれば銀行振り込みなどが好まれるため、自社ECのターゲットユーザーを考慮し決済手段を考えるのもよいでしょう。

商品画像・説明文を充実させる

ネットショッピングでは実際に商品を手に取って見られないので、商品画像や説明文を充実させることが重要です。

商品画像や説明文を充実させ、ユーザー側から商品の外観や質感、その他の情報がわかるようにしておきましょう。

説明文を書く際は、競合他社の商品との違いを記載することが大切です。商品画像はさまざまなアングルから撮影することで製品の外観や特徴を詳細に表現できます。

5. 商品の質を見直す

集客にも利便性にも問題がないのにもかかわらず商品が売れない場合は、商品の質に問題がある可能性も考えられるため、見直しましょう。

商品の質に関しては自社のみでは気づきにくいため、第三者に商品を使用してもらい、忖度のないレビューを集めることが重要です。

質が良くても競合商品の方が機能性や価格において優れている場合は、売れない原因につながります。

競合他社の商品と比較して、自社製品に足りないところを分析するのがよいでしょう。

商品が売れないときに役立つShopifyの拡張機能・アプリ5選

商品が売れないときに役立つShopifyの拡張機能・アプリを5つ紹介します。

  1. Ali Reviews
  2. Klaviyo
  3. Swell Loyalty & Rewards
  4. Product Filter & Search
  5. PageFly

売れない原因を改善できるアプリが見つかるかもしれないため、ぜひ読んでみてください。

1. Ali Reviews

引用:Ali Reviews Shopify All-In-One Review Solution| Shopify アプリストア

プラン名 月額料金
Freeプラン 無料
Starterプラン 9.90ドル(約1,300円)
Essentialプラン 19.90ドル(約2,700円)
Premiumプラン 49.90ドル(約6,700円)
Enterpriseプラン 99.90ドル(約13,400円)

*1ドル=133.89円(2023年4月時点)

Ali Reviewsは、ベトナムのホーチミンに拠点を構えるOneCommerceが提供するレビュー表示アプリです。2023年4月時点でインストール数は80万を超えており、12,000を超えるポジティブなレビューが付いています。

Ali Reviewsを利用すると、メールやSMSなどを通じて顧客のレビューを収集できます。また、収集されたレビューはECサイトの読み込み時間に影響を与えることなく、どこでも表示させたいページに表示可能です。

レビューがあると、ユーザー側は商品やサービスについての意見や評価を確認できるため、ユーザーの購買意欲を高められます。

2. Klaviyo

引用:Email, SMS, and more – a unified customer platform| Shopify アプリストア

プラン名 月額料金
Freeプラン 無料

※メール配信数500件(250名)を超えるとメール配信数に応じて課金される

Klaviyoは、アメリカのボストンに本社を構えるグローバルテクノロジー企業Klaviyoが提供するメルマガ配信アプリです。2023年4月時点で10万人以上のユーザーに利用されてきた実績があり、1,500を超えるレビューを獲得しています。

Klaviyoを利用すると主に以下のようなことができます。

  • メールアドレスの収集
  • メールアドレスの管理
  • メールマガジンの配信
  • メールマガジンの効果分析

メーリングリストの自動セグメント分け機能や、自動メールが送信できる機能が付いているので、効率的なメールマーケティングを実施することが可能です。

メールマーケティングによって顧客ロイヤルティを熟成できれば、リピーターの獲得につなげられます。

3. Yotpo ロイヤリティ&リワード

引用:ロイヤリティ、リファラル&リワードマーケティング| Shopify アプリストア

プラン名 月額料金
Freeプラン 無料
Goldプラン 199ドル(約26,600円)
Platinumプラン 要相談
Enterpriseプラン 要相談

Yotpo ロイヤリティ&リワードは、アメリカのニューヨークに本社を構える「Yotpo Ltd」が提供する顧客ロイヤルティ構築アプリです。2015年にリリースされて以降、2023年4月時点で約2,500近いポジティブなレビューを集めています。

Yotpo ロイヤリティ&リワードを利用すると、ECサイトにポイント機能を付けられます。ポイントは商品購入やユーザーの紹介によって付与される仕組みとなっているため、リピーターを獲得しつつ新規顧客の開拓が可能です。

4. Product Filter & Search

引用:#1 Shopify Filter & Search App | 14,000+ Users| Shopify アプリストア

プラン名 月額料金
Regularプラン 19ドル(約2,500円)

※商品の数量が1,000を超えると商品数に応じて課金される

Plusプラン 69ドル(約9,200円)

※商品の数量が1,000を超えると商品数に応じて課金される

Boost Product Filter & Searchは、アメリカのテキサス州に本社を構えるBoost Commerceが提供する検索機能追加アプリです。2023年4月時点で13,000を超えるECサイトに導入されており、検索機能追加アプリの中ではもっとも多いレビュー数を獲得しています。

Boost Product Filter & Searchを導入すると、以下のような機能の追加が可能です。

  • 検索機能
  • フィルター機能
  • ソート機能

文字を入れるだけで検索候補キーワードをサジェストしてくれるため、ECサイトの利便性を高められます。

5. PageFly

引用:PageFly Landing Page Builder – Create custom website design| Shopify アプリストア

プラン名 月額料金
Freeプラン 無料
※1ページのみ作成可
Pay as you goプラン 24ドル(約3,200円)〜
※10ページ以降はページ数に応じて課金される
Rnterpriseプラン 199ドル(約26,600円)
※ページ数無制限

PageFlyは、ベトナムのハノイに本社を構えるPageFlyが提供するランディングページ構築アプリです。2023年4月時点で170,000を超えるECサイトで導入されており、ページ作成アプリとしてはShopifyでNo.1の実績を誇っています。

PageFlyを利用すると、ドラッグ&ドロップで簡単に高品質なランディングページの作成が可能です。ページテンプレートも準備されているため、初心者でもデザイン性の高いランディングページを仕上げられます。

ランディングページを作成することでコンバージョン率を改善できるので、売上を最適化できます。

まとめ:商品が売れないときでもShopifyならさまざまな対策が打てる!

まとめ:商品が売れないときでもShopifyならさまざまな対策が打てる!

商品が売れないのには必ず理由があるため、売れない理由を突き止め、どのような対策を打つべきかを明確にするのが大切です。

対策を実施する際は、必要に応じてShopifyの拡張機能・アプリを利用してみましょう。アプリの中にはECサイトにレビューを追加したり、検索機能を強化したりできるものがあるので、必要に応じて導入してみてください。

テクノデジタルでは、ShopifyやEC Cubeを使ったECサイトの構築から運用、コンサルティングまで承っています。PR会社もグループにあるため、集客から購入までのサポートが可能です。

ECサイトの運営に関するご相談も無料で受け付けていますので、興味を持たれた方はお気軽にお問い合わせください。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。