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メディアECとは?メリットデメリットやメディア化成功事例

メディアECとは?メリットデメリットやメディア化成功事例

ECサイトでの商品販売に加えて、独自のコンテンツを展開するメディアECが注目されています。

しかし、ECサイトの担当者の中にはメディアECがどんなものなのか、はっきりイメージを掴めていない方も多いでしょう。

今回は、メディアECの概要やメリット・デメリットについて解説します。

取り組む際のポイントや成功事例も解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

メディアEC(メディアコマース)とは?

メディアEC(メディアコマース)とは?

メディアECとは、自社のECサイトで商品を売るだけでなく、ユーザーにとって役立つ情報を発信するメディアのことです。

ECサイトとオウンドメディアが合体したようなサイトで「メディアコマース」とも呼ばれています。

例えば、サイトで商品ページの他に商品のおすすめの使い方や製造過程などのコラム記事を見たことがある人は多いでしょう。これがメディアECです。

近年はECビジネスの事業に参入する企業が増えてきて、ECサイトだけでSEO対策をするのが難しくなりつつあります。

そのため、競合サイトとの差別化を図りながら集客ができるメディアコマースが注目されているのです。

メディアECの種類

メディアECの種類は、主に「コンテンツ型」「SNS連携型」「ブランディング重視型」の3つに分けられます。

コンテンツ型 ブログやコラム記事など、商品の詳細や関連するキーワードを解説する記事コンテンツを作る手法
SNS連携型 拡散力のあるInstagramやXといったソーシャルメディアを活用してPRを行い、ブランドの認知度を上げる手法
ブランディング重視型 コンテンツ型よりもさらにブランディングに力を入れる手法。サイトのビジュアルを重視して、写真や動画をメインにする手法

それぞれのメディアごとに特徴や強みに違いがあるため、取り組み方も変わってきます。

どの部分に力を入れてサイトを運営したいのかを決めたうえで、メディアコマースに取り組むようにしましょう。

メディアECのメリット

メディアECのメリット

メディアECのメリットは以下の4つです。

ここでは、各メリットについて詳しく解説していきます。

SEOによる集客力アップ

大きなメリットは、SEOによる集客力がアップすることです。

キーワードを入れたノウハウ系のコンテンツを作ることで検索エンジンの上位表示に繋がり、一定の流入を確保できます。

実際、欲しい商品に関する情報を調べているユーザーが、メディア内で記事を読んでそのまま購入に至るケースも少なくありません。

SEOコンテンツを作る場合は、ユーザーが検索する際にどのようなキーワードを想起するかを考えて記事を制作することが大切です。

また、作成したコンテンツはSNSやメールマガジンなどで配信し、流入チャネルを増やすためにも活用できます。

リピーターやファンの獲得

メディアECでは、商品の開発秘話や生産者の思いを記事にして伝えられるため、読んだユーザーがファンになりやすいという特徴があります。

その結果、ブランドの思いに共感したり商品に対する理解を深められたりしたユーザーがまた購入することで、リピーター獲得に繋がるのもメリットです。

リピーターは新規顧客を獲得するよりもコストがあまりかからないため、ショップの売り上げには欠かせない要素です。

競合差別化

他にはない独自のコンテンツが増えれば、競合との差別化ができるのもメリットのひとつです。

ECサイトは年々増加している傾向にあり、競合も増え続けています。

似たような商材を売っているサイトとは価格競争になりやすいため、競合といかに差別化できるかが重要になります。

顧客の商品理解度アップにつながる

商品へのこだわりや製造過程などの裏側も見せることで、顧客の商品への理解度もアップします。

また、商品ページの紹介文だけでは伝えきれない他社製品との比較やおすすめの使用方法などがあれば、買うのを検討しているユーザーの購入の後押しになります。

アイテムをよく知ることは、購買意欲の向上や購入率アップに繋がるメリットです。

メディアECのデメリット

メディアECのデメリット

メディアECには、以下のようなデメリットもあります。

メリットとデメリットをよく理解したうえで取り組んでいきましょう。

効果が出るまでに時間がかかる

SEOでサイトの上位表示を狙う際は、効果が出るまでにある程度時間がかかるのはデメリットと言えます。

初めは少なくとも半年〜1年程度、軌道に乗ってきたとしても大きな効果が見えるまでは2〜3年程度かかります。

コンテンツの網羅性を高めてユーザーに役立つ情報を提供するなど、焦らず長期的に取り組むことが重要です。

メディア担当者の運用工数がかかる

メディアを運営するには、記事の企画から制作まで段階数が多く、運用工数がかかり担当者の負担が増えてしまうのがデメリットです。

有益なコンテンツを発信するには時間も手間もかかるうえに、定期的な情報更新やリライトも必要になってきます。

そのため、ノウハウを持った人員や予算の確保をしておくことが大事です。

メディアECを成功させるためのコツ・ポイント

メディアECを成功させるためのコツ・ポイント

ここからは、メディアECを成功させるためのコツやポイントを紹介するので、担当者の方はぜひ覚えておきましょう。

ユーザーにとって有益な情報を継続的に発信する

メディア運営において大切なのは、ユーザーにとって有益になる情報を継続的に発信していくことです。

定期的に更新されていることで有益なサイトだと認知してもらい、リピートに繋がるような工夫を心がけましょう。

また、定期的に利用者の声を聞いたりセール情報を発信したりするなど、顧客のニーズを考えてコンテンツを作成することが重要です。

サイト内をスムーズに回遊できる設計にする

ユーザーがサイト内をスムーズに移動できる設計になっているかもポイントです。

他のページに遷移しにくかったりブログから商品ページへのリンクがなかったりすると、利用者がサイトから離脱する可能性が高くなります。

関連記事への導線はわかりやすくしておく、商品購入までの導線をスムーズにしておくなど、使いやすい設計にしておくことでユーザーもアクションを起こしやすくなります。

効率的に運営できる体制を構築する

メディアECの運営には工数がかかるため、効率的に運営が続くような体制を作り、担当者の負担を減らす工夫も必要です。

そのためには、以下の要因を確保しておきましょう。

  • ディレクター
  • ライター
  • 編集者
  • マーケター
  • エンジニア
  • デザイナーなど

メディアを作っていくには人員が必要になるため、メディア部署の立ち上げや外部への委託も検討しましょう。

テクノデジタルでは、ECサイトの運用代行も行っています!

SNSアカウントも活用する

SNSを活用して作成したコンテンツをシェアしていくのも非常に大切です。

InstagramやTikTok、Xなどは、投稿が拡散されればブランドの認知度がグッと高まる可能性もあります。

SNSによる集客の反応を確認して、ユーザーとコミュニケーションを取りながらファンを増やす活動も効果的です。

メディアECの成功事例

メディアECの成功事例

では、実際のメディアECの成功事例を8つ紹介します。

自社と似たようなジャンルを扱っているサイトをぜひ参考にしてみてください。

北欧、暮らしの道具店

北欧、暮らしの道具店は洋服から生活用品、インテリアまで数多く取り揃えているサイトです。

特集やミニコラムはスタイルや連載、レシピなど幅広く、まるで投稿者の生活を覗き見しているような親しみを感じるのが特徴です。

購入する予定がなくても読みたくなってしまうコンテンツの魅力と、それぞれの記事から商品ページへも遷移しやすくなっているので購入に繋げやすくなっています。

石けん百貨

石けん百貨は洗濯や食器用洗剤、スキンケア用品などを販売しています。

特徴は姉妹サイトを運営していることで、石鹸の基本知識や洋服のお手入れ方法など実生活で役立つ情報が多く掲載されています。

常に顧客の目線で考えSEOに取り組んだ結果、姉妹サイトへの流入が増えて石けん百貨へのアクセスも増加しました。(事例についてはこちらをご覧ください)

かわしま屋

かわしま屋はオーガニックや有機食品、日用品などを販売しているメディアです。

玄米やオートミール、リンゴ酢などの特集記事は、レシピだけでなく効果や食べる際の注意点など、参考になる情報が盛り込まれています。

管理栄養士が監修していることから記事の権威性も高く、商品ページがしっかりと作り込まれているのも特徴です。

RICE FORCE

RICE FORCEは30〜50代の女性をターゲットにしたコスメブランドで、Facebookをうまく活用して認知度を上げた代表的な事例です。

SNSでは商品の情報だけでなく、何気ない日常を投稿することでファンを獲得していき、あくまでブランディングの一環として活用しているのもポイントです。

ヴィレッジヴァンガード オンラインストア

ヴィレッジヴァンガードのオンラインストアは、実店舗でも見られるユニークなPOP広告をユーザーが自分で作れるのが大きな特徴です。

作成したPOPはSNSでシェアすることも可能で、プロモーションやキャンペーンとは違った形での拡散が期待できます。

利用者が作り手側になった感覚を体験することで、商品に愛着を持ってもらえる効果もあります。

カメラのキタムラ

カメラのキタムラは、YouTubeに自社で制作した動画を1,000本以上公開しています。

フィルムの入れ方やレンズの使い方など、メーカーごとに再生リストを作ってカメラに関する細かい情報をシェアすることで、文章を読むよりもユーザーに伝わりやすい点がメリットです。

Zappos

Zapposはアメリカのファッションサイトで、eコマースビデオを導入して売り上げが増えた事例です。

商品ページで動画を見れるようにしたことで、売り上げは20〜40%ほど上がったという実績があります。

また、商品の返品率も以前と比べて24%ダウンしており、動画を見ることでイメージとの乖離を少なくできることがよくわかります。

NOCE

NOCEはインテリアを扱っているサイトです。他のサイトと大きく異なるのが、コーディネートで紹介されている家具を一括購入できる機能があることです。

値段もリーズナブルな商品が多く、気軽にモデルルームを家で再現できるのは購入者にとって嬉しいポイントになります。

また、コーディネートの数も豊富で、部屋の内装を決める際の参考になります。

ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください

ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください

メディアECはECサイトとオウンドメディアを掛け合わせたようなもので、商品を販売する以外に、いかに独自のコンテンツを展開できるかが重要です。

ユーザーが知りたい情報を発信できているか、サイト内を回遊しやすいか、そして長く続けていくための運営体制が整っているかもおさえておくべきポイントです。

効果が出るまでには時間がかかりますが、長期的な目で取り組んでいきましょう。

テクノデジタルでは、ECサイトの運用代行も行っていますのでお気軽にご相談ください

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。