2024.05.27
EC撮影の必要機材やコツは?撮影代行に依頼する際のポイントも
ECサイトにおいて商品のイメージを大きく左右するのが写真です。
担当者の方の中には、うまく撮れるコツを知りたい方や代行会社に依頼するのを検討している方もいるでしょう。
そこで今回は、撮影するときに必要な機材や覚えておきたいコツをご紹介します。
撮影代行に委託する際のポイントも合わせて解説しているので、担当者の方はぜひ参考にしてみてください。
目次
EC撮影のときに必要な機材
以下は、EC撮影の際に必要な主な各機材の名前とポイントをまとめた表です。
機材 | 概要 | ポイント・注意点 |
---|---|---|
カメラ | スマートフォンや自動撮影などが搭載されたカメラ・一眼レフ | スマートフォンは手ブレしやすいので注意する |
照明 | LEDや蛍光灯など | 初めてでも使いやすいのはLEDやリングライト |
レフ板 | 自然光やストロボの光を反射させる板 | 用途に合わせて大きさや素材を選ぶ |
三脚・ジンバル | 手ブレしないようにカメラを固定する | 機能性や操作性の高いものだと使い勝手が良い |
撮影ボックス | 照明が付いているボックス | 商品のサイズや光の量で選ぶ |
ライティング機材 | ストロボやライトスタンドなど | 種類によって雰囲気が異なる |
背景紙 | 撮影で背景になる紙 | 商品を撮影するには白がおすすめ |
トレーシングペーパー | 半透明の紙 | 撮影に使うことで被写体が柔らかい雰囲気になる |
ディフューザー | 光を和らげる役割 | 被写体との距離や光の当て加減で光の強弱が変わる |
上記の機材以外にも、撮影スタジオやカメラマン、モデルなども用意する必要があります。
費用相場は数千円〜数万円と幅が広いので、コストをおさえたい場合は内政した方が良いでしょう。
EC撮影のポイント
EC撮影でおさえておきたいポイントは、以下の3点です。
ここでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
商品の様子や状態が一目で伝わるか
ECサイト用に撮影をするときは、商品の状態や様子など、どんなアイテムなのかが一目で伝わる写真になっているかが最も重要です。
商品画像が鮮明でわかりやすいと、ユーザーの購入判断の材料になるだけでなく、信頼を獲得する要因にもなります。
商品が魅力的に写っているか
商品が魅力的に写っているかも大事なポイントです。
実物を直接見れないユーザーにとっては写真が大きな判断材料になります。そのため、ユーザーの興味を引くような写真になっていなければ、購入にも繋がらなくなってしまいます。
サイトに訪れた人が思わずクリックしてしまうような写真を目指しましょう。
撮影の構図は使用イメージを再現できているか
ただきれいな写真を撮るのではなく、使用イメージが想像できるかどうかも確認すべきポイントです。
画像自体が魅力的でも、どうやって使うのかがわかりにくいと購入後のイメージが湧かずに写真を見るだけで終わってしまう可能性があります。
使用イメージがわかりやすいと実際に使うシーンを想像しやすくなるので、購入に繋がったり返品やクレームの防止になったりもします。
EC撮影のコツ
ECサイト用に撮影をするときのコツは、以下の7点です。
コツを意識すると写真のクオリティがグッと上がるので、ぜひ取り入れてみてください。
背景を工夫する
写真を撮るときのコツのひとつは、背景を工夫することです。
背景の色によって商品に対して感じる印象は異なるため、アイテムの魅力を引き立たすことができるメリットがあります。
例えば、背景が白なら爽やかなイメージを与え、黒なら高級感、木目調ならナチュラルさを演出できます。
撮影の際は複数の背景色を準備しておき、商品と最も合う背景を選んでいきましょう。
北欧風や和風など、商品のイメージや実際に使うシーンに合った背景を考え、全体のバランスを取りながら撮影することが重要です。
小物を置くのもおすすめですが、置きすぎないように注意しましょう。
ライティング(光・明るさ・照明)を意識する
光の当て方や照明の調整などのライティングも意識すべきポイントです。
アイテムの正確な色味や自然な質感を伝えるためには光が必要不可欠で、写真の出来を左右します。
ECの商品を撮ることは、商品の色や素材を正確に伝えるのが目的なので、できるだけ午前中の白い自然光を利用して撮影するのがおすすめです。
自然光を取り入れられない場合やクオリティを一定に保ちたい場合は、リングライトや撮影ボックス、レフ板などを適宜利用して自然な仕上がりになるように調整しましょう。
ライティングを活用するときは、商品に光が均一に当たっていると質感が伝わりやすくなります。
三脚やジンバルで手ブレを防ぐ
手ブレした写真にならないように、三脚やジンバルを使用するのもコツです。特に、スマートフォンは手ブレしやすいので、固定して撮影すると良いでしょう。
スタンドや三脚は手ブレを防止するだけでなく、商品との並行感が出るため、写真に安定感が出る効果もあります。
撮影角度やアングルにこだわる
撮る角度やアングルにこだわるのも大切です。
さまざまな角度から複数枚撮ることで、サイズ感や質、素材感などの細かい部分が伝わりやすくなります。
高いアングルからの写真は被写体を客観的に見せ、低いアングルは使用イメージが浮かびやすいという特徴があります。
余白のバランス調整をする
撮影をする際には、余白を作ることも意識してみましょう。
商品が真ん中にくるように上下左右に均等に余白を作ると、写真に安定感が出て魅力を引き立てることができます。
また、余白があることで、画像加工したり文字を入れたりするときに作業がしやすいのもメリットです。
動画も撮影する
写真だけでなく動画を撮影するのもコツのひとつです。
動画は写真よりも情報量が増えるため、色々な情報を盛り込めます。商品の立体感もわかりやすくなるので、購入率アップも期待できます。
商品の説明文にもこだわる
写真だけでは伝えきれない商品のスペックや細かい情報は、説明文で補足しておくことが大切です。
サイズや素材、実際の色味に加えて、使用するときのポイントや注意点も書いておくと具体性がアップします。
ECモールの中には、商品画像に文字を入れるのを禁止している場合があるため、説明文でユーザーの購入を後押しできるような工夫が必要です。
ECサイトの撮影テクニック 【商品ジャンル別】)
ECサイト用にアイテムや商品を撮影するには、取り扱う商材ごとに適した撮影方法があります。
ここでは、アパレルや食品など、ジャンルごとに活用できる撮影テクニックを解説していきます。
アパレル
アパレルは、洋服の色や素材が正確に伝えられるかが重要です。
服に光がしっかりと当たるように、午前中の太陽の光や昼白色のライトを利用するのがおすすめです。
撮影モデルを起用するときは、服のイメージに合ったモデルを選ぶと、ユーザーが写真を見た際にコーディネートがイメージしやすくなります。
また、モデルやマネキンを使えない場合は、床に広げて写真を撮るとおしゃれに撮ることもできます。
食品
食品は、商品そのものだけを撮るのではなく、実際に食べるシーンをイメージしたセッティングで撮影するのがコツです。
お皿にのせてカトラリーを付けたりテーブルクロスを引いたりすると、雰囲気が出て食品も魅力的に写ります。
自然光や半逆光を使って撮るのがおすすめで、本来の色を引き出すことができます。
メインにピントを合わせた取り方や対角線の構図で撮るスタイル、真上から全体を写すやり方など、さまざまな角度から撮りましょう。
雑貨・小物
小物や雑貨もやわらかい光を当てることで自然な仕上がりになり、模様や質感などの細かい部分もわかりやすくなります。
白を背景にするのも良いですが、他の小物と一緒に撮るのもひとつの方法です。使う場面が想像しやすいようなアイテムを周りに置くことで、商品を引き立ててくれます。
また、照明が付いている折りたためる撮影ボックスを使うと、場所を選ばずにいつでも撮れるので便利です。
化粧品
コスメはガラスや光沢のある素材でできていることが多いため、撮影者が映り込んでしまわないように注意しましょう。
簡易スタジオがあるとくっきりとした仕上がりになるだけでなく、映り込みも防げます。
また、パッケージだけでなく、商品を開けたりモデルが使用している場面を撮ったりすると、具体性が増します。
背景には、白以外にも商品と同じ色にすることでブランドイメージの統一にも繋がるでしょう。
宝石やガラス製品
ガラス製品や宝石は、写真から透明感がわかることが大事になります。
化粧品と同様に、機材や人が映り込まないように気を付けて撮影を行いましょう。
逆光で撮ると透明感がうまく出せますが、より細かい部分まで表現したい場合は、レフ板やトレーシングペーパーを使うのがおすすめです。
小物はあまり使わずシンプルなビジュアルにすることで、アイテムの存在感が出ます。
大型家具・大型商品
商品のサイズが大きい場合、まずは撮影できるスペースを確保しておきましょう。
水平・垂直になるように意識して、色々なアングルから写真を撮りながら商品が魅力的に映る角度を探すことが大切です。
全体像だけでなく、細かい部分も撮っておくと、商品ページで紹介するのに役立ちます。
被写体が大きいときは、光が均一に当たっているかも注意しながら撮影を進めていきましょう。
EC撮影を撮影代行に依頼するときのポイントや注意点
EC撮影の代行とは、サイト用に写真を撮ってくれるサービスです。
背景やライティングの調整といった撮影のセッティングから物取り、画像の編集まで、会社やプランによって対応している範囲はさまざまです。
また、出張撮影をする場合やスタジオ撮影、カメラマンのレベルによっても金額は異なります。
撮影を代行会社に依頼するときは、あらかじめ以下の内容を伝えておくとスムーズに撮影が進みます。
- 商品サイズ
- 商品素材
- 商品やブランドのコンセプト
- 商品の特徴や詳細
- 商品画像の用途
- 商品点数
- 撮影枚数(カット枚数)
- 納期
- 参考イメージやラフ
値段やサービス内容だけでなく、撮影実績や事例も合わせて確認しておくことも重要です。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
販売する商品を撮影するのは難しく感じるかもしれませんが、初心者の方でも今回ご紹介したポイントをおさえれば、きれいな写真に仕上げることができます。
光の当て方やアングルは色々な方法を試しながらやっていくと、うまく撮れる感覚を掴んでいけます。
自社で行うのが難しい場合は、代行会社に委託するのもひとつの方法です。
テクノデジタルは、ECサイトの運用代行も行っています!
予算とプランを照らし合わせながら、希望に合う会社を見つけていきましょう。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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