2024.06.13
ECサイトのささげ業務とは?外注するメリットデメリットも解説
ECサイト運営に興味がある方の中には「ささげ業務とはどんな業務?」と疑問を感じている方もいるのではないでしょうか。ほかにも、ささげ業務を外注するメリットやデメリットについて知りたい方もいるかもしれません。
本記事では、ECサイトのささげ業務について解説します。また、外注するメリットやデメリットについても触れていきます。本記事を読むことで、ささげ業務について理解できるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ささげ業務とはどんな業務か
- 外注するメリット・デメリット
- 外注先の選び方
目次
ささげ業務とは?
ささげ業務とは、「撮影(さつえい)」「採寸(さいすん)」「原稿(げんこう)」といった3つの言葉の頭文字を取った略称のことです。
ささげ業務は、ECサイトを訪れたユーザーにとって商品を購入するかどうかを決める重要な判断材料です。
また、ささげ業務に力を入れることで、ECサイト上と実物にイメージのギャップがなくなり、返品やクレームなどを防止できます。
このように、ささげ業務は売上にも大きくかかわるため、重要な業務だと言えます。
撮影時のポイント
商品画像はファーストビューとなる部分であり、ユーザーが必ず目にするエリアです。ECモールにおいては一覧化した際に競合と比較されやすいため、非常に重要な部分だと言えます。
撮影時に気をつけるべきポイントは、以下の通りです。
- 角度
- 明るさ
- 光の当て方
- 背景色
- 構図
また、商品を撮影する際は以下の点を意識しましょう。
- 画像は必ず加工(レタッチ)を行う
- 複数枚撮影する
- 動画もあわせて撮影する
- スマートフォンから見やすいサイズや構図にする
- SNSへの掲載用写真も撮影する
撮影時には背景の白抜きを行ったり、色味が異なる場合は色合わせを行ったりする必要があります。場合によっては、文字入れをするなどの作業も求められるでしょう。
写真は1枚だけではなく、さまざまな角度から撮影した写真が複数枚あると、ユーザーに購入してもらいやすくなります。さらに、写真では伝わりにくい部分があれば、動画によって補足するといいでしょう。
特に、アパレル関連の商品を撮影するにはさらにコツが必要です。モデル撮影にするかマネキン撮影にするかは、必要に応じて選びましょう。「吊り」「置き」といった撮影手法を商品の特徴にあわせて行うことで、より商品の魅力が伝わりやすくなります。
採寸時のポイント
採寸は、ユーザーが商品のサイズ感や重量などを把握するために重要な業務です。採寸時のポイントは、縦・横・高さだけでなく、ユーザーが知りたいサイズを予想して細かい採寸を行うことです。
S・M・Lサイズといった表記はメーカーによって異なるため、正確なサイズを計測して記載しましょう。また、メーカーの公表サイズをそのまま転用するのではなく、製造工程で生じたズレを補正するために正確な計測をすることが大切です。こうした採寸により、顧客満足度を高め返品・クレームを防止できます。
アパレルの場合は、着丈や肩幅、首周り、バスト、ウエストなどを細かく採寸しなければいけないため、注意が必要です。バッグやアクセサリーに関しても採寸は必須なので、競合他社がどこの部分のサイズを表記しているのか確認してみましょう。
原稿作成時のポイント
原稿作成においては、写真やサイズからはわからない質感やシルエット、重さなどを記載することで、使用感やイメージが伝わりやすくなります。
原稿作成の際のポイントは、以下の通りです。
- 客観的な表現で伝える
- わかりやすい表現や比喩表現を用いる
- 商品へのこだわりや生産者の想いを伝える
- ストーリー性を持たせる
- SEO対策用のキーワードを盛り込む
商品の特徴を伝えるには、コピーライティングが効果的です。コピーライティングとは、ユーザーの心を動かすようなキャッチフレーズのことです。商品の特徴やこだわり、生産者の想いなどを反映することで、ユーザーにささりやすくなります。
売れる商品説明の書き方については、以下の記事で詳しく解説しています。こちらもあわせてお読みください。
ささげ業務は外注できる!
ささげ業務は、自社で行わず外注して専門業者に委託する選択肢もあります。外注する際は、物流センターでやってもらうケースやフリーランスに依頼するケースなどさまざまですが、一般的にはささげ業務の代行サービスに依頼するケースが多いです。
ここからは、ささげ業務を外注するメリットとデメリットを解説し、外注する際の選び方について解説します。
ささげ業務を外注するメリット
ささげ業務を外注するメリットは、主に以下の3つです。
- 業務効率化
- ささげ業務のクオリティ向上と品質の一定化
- 需要や季節にあわせて柔軟に対応できる
ささげ業務は手間がかかるうえに専門性の高い業務です。外注することで業務効率化につながり、ECサイトのコア業務に集中できるようになります。
また、ささげ業務のクオリティが向上するため、商品の魅力を最大限に引き出す撮影や原稿作成ができるでしょう。
ECサイト運営を行っていると、繁忙期や入荷のタイミングなどに応じてリソースが一時的に不足することがあります。ささげ業務はスポットで依頼できるため、リソース不足などの問題を解決できるでしょう。
ささげ業務を外注するデメリット
ささげ業務を外注するデメリットは、コストがかかりやすいことです。少量発注の場合は費用対効果が合わず、かえってコストがかかる可能性があります。ささげ業務のコストを抑えるには、あらかじめ商品数の上限を決めたり、予算にあわせて依頼したりすることが大切です。
また、業者選定の難易度が高いこともデメリットとして挙げられます。導入時には予算や品質などを確認しないと、ささげ業務のクオリティが低く顧客満足度の低下につながってしまうでしょう。
ささげ業務を外注する際の選び方
ささげ業務の外注先選びに失敗しないためのコツは、複数の業者から見積もりを取り、比較してから決めることです。選定の際は、自社が外注したい内容や要件をあらかじめピックアップしておきましょう。業者に共有することで、優先順位を伝えられます。
また、適切な業者を選ぶために、費用やプランだけで選定するのではなく、以下のポイントを確認することも大切です。
ここからは、それぞれのポイントについて解説します。
利用実績と評判を確認する
ささげ業務の外注先を選ぶ際は、利用実績や評判を確認しておくと失敗しにくくなります。企業によっては公式ホームページで紹介していることもあるため、チェックしておきましょう。公式ホームページ以外にも、SNSで評判を検索することで、リアルな評判がわかります。
ほかにも、外注を依頼したい商品の取り扱い履歴があるか、実績があるかも確認しておくといいでしょう。
サービス内容や範囲を確認する
ささげ業務と一口に言っても、対応してくれる業務の範囲はそれぞれ異なります。商品画像の撮影に加工が含まれるのか、採寸はどこまで行ってくれるか、商品説明はSEO対策を考えて作ってくれるかなど、サービス内容を細かく確認しておきましょう。
また、ささげ業務の前後に発生する在庫管理や検品、データの登録・修正なども行ってくれるかどうかも確認すべきポイントです。オプション料金が発生することもありますが、ささげ業務に関連するタスクを丸ごと外注できることで業務効率化につながる可能性があります。
ブランドイメージやサイトの雰囲気を理解してくれる業者なのかを確認する
ブランドイメージやECサイトの雰囲気などを理解してくれる業者を選ぶことも、重要なポイントです。
ユーザーは、ブランドイメージやアイテムの雰囲気を、商品画像や商品説明から判断します。ささげ業務の質によって売上やリピート率が大きく左右されるため、自社のECサイトを理解してくれるかどうかは重要です。
依頼する際に撮影イメージや商品に関するストーリーなどをこちらから伝えることも重要ですが、どのくらい柔軟に対応してくれるのかも確認しておくと失敗しにくくなるでしょう。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
ささげ業務は、ECサイトを訪れたユーザーにとって商品を購入するかどうかを決める重要な判断材料です。ECサイト上と実物にイメージのギャップがなくなり、返品やクレームなどを防止できます。
ささげ業務を行う際は、ぜひ本記事で紹介したポイントを参考にしてみてください。
ささげ業務について疑問や悩みがある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではECサイト運営のサポートを行っています。ささげ業務以外に関してもお手伝いできますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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