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ネットショップの転換率とは?計算方法や平均・上げる方法も解説!

ネットショップの転換率とは?計算方法や平均・上げる方法も解説!

ネットショップの運営を行う担当者には「転換率って何?」といった疑問があるのでしょうか。ほかにも「転換率の上げ方を知りたい」と考えている方もいるかもしれません。

本記事では、転換率の考え方や計算方法について解説します。ほかにも、転換率を上げる方法についても触れていきます。本記事を読むことで、転換率について理解できるようになり、自社サイトの運営にも役立つでしょう。ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 転換率の考え方
  • 計算方法
  • 転換率を上げる方法

転換率とは?

転換率とは?

転換率とはコンバージョンレート(CVR)とも言い、自社サイトに訪問したアクセスユーザー数のうち、注文件数がどれくらいだったのかを示す割合のことです。

転換率が低いと、アクセスは集まっているのに注文するユーザーが少ない状態です。その理由はさまざまですが、以下のような理由が考えられます。

  • ニーズにマッチした商品がなかった
  • サイトの使い勝手が悪くて購入を諦めた
  • 決済手続きが面倒でやめた

ユーザーニーズを理解したり、ユーザーにとって使いやすいサイトでないと、上記のような問題から離脱につながりやすくなります。

注文するユーザーが増えれば売上も拡大できるため、ECサイト運営では転換率を上げることが重要です。

転換率の計算方法

転換率の計算方法は、以下の通りです。

転換率の計算方法
転換率 = 注文件数 ÷ ECサイトへのアクセス数 × 100

転換率は、注文件数に対してECサイトへのアクセス数で割って算出します。たとえば、アクセスユーザーが200人で、注文件数が40人だった場合、以下のように計算します。

40 ÷ 200 × 100 = 20%

同じくアクセスユーザーが200人で、注文件数が20人だった場合、転換率は以下の通りです。

20 ÷ 200 × 100 = 10%

このように、アクセス数が同じでも、注文件数が少ないと転換率が低くなります。

転換率とリピーター率の違い

転換率とリピーター率の違いは、着眼点の違いにあります。

転換率は自社サイトに訪問したアクセスユーザー数のうち、どれくらいの注文件数を獲得できたのかを知るための割合です。一方で、リピーター率は新規ユーザーのうち、どれくらいのユーザーが再購入してくれたのかを示しています。

リピーター率以外にも、転換率と混同されやすい「F2転換率」といった用語があります。以下の記事ではECサイトのリピート率について解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

転換率の平均

転換率の平均

転換率の平均は、取り扱う商品のジャンルや業種によって異なりますが、ECサイトの場合1〜2%程度です。商材によっては、5%程度になることもあります。

一方で、企業のホームページの場合には0.05%〜0.5%とECサイトよりも転換率は低いです。そもそも企業のホームページを訪問する目的が、必ずしも商品の購入ではないことが関係しています。

また、傾向として広告経由は低くなりやすく、SEO経由は高くなりやすいとされています。広告はユーザーが購入したいタイミングとは無関係ですが、SEOはユーザーニーズとマッチしやすいため、転換率が高くなりやすいです。

転換率を上げる方法

転換率を上げる方法

転換率を上げる方法は、以下の通りです。

転換率を上げるには、ユーザー目線でECサイトを見直し、改善を進める必要があります。ここからは、それぞれの方法について解説します。

情報量を増やす

転換率を上げる方法のひとつは、ユーザーが購入する際の判断材料を増やすために、情報量を増やすことです。情報量が足りていないと不安や疑問を解消できず、購入につながりにくくなってしまうからです。

そこで情報量を増やすために、以下のような情報はできる限り記載するようにしましょう。

  • 縦・横・高さ以外の、商品の内側や小物などのサイズ
  • カラーバリエーション
  • 送料・手数料
  • 返品ポリシー
  • 対応する支払い方法
  • 発送日・配達日の目安
  • 使い方・使用手順
  • よくある質問

競合サイトを調査したり、その商品を求めるユーザーのニーズを考えたりして、どのような情報があれば購入につながるかを考えることが重要です。

自社ECサイトで購入するメリットを伝える

ECモールに出店していても、自社のECサイトで購入すべき理由を伝えることも、転換率を上げる方法のひとつです。

企業によっては、自社ECサイトを運営しながら、Amazonや楽天市場のようなECモールにも出品しているケースがあります。認知拡大や売上拡大にはなりますが、これらは競合サイトでもあるため、転換率を下げる原因でもあります。

そこでAmazonや楽天市場から購入しているユーザーに対して、自社のECサイト内で購入するメリットを提示することで、離脱を防ぎ購入につながりやすくなるのです。

ユーザーにお得感が伝わるような施策の例は、以下の通りです。

  • 競合や定価より何%安いと伝える
  • 包装や名入れなどのギフト対応をする
  • メーカー保証やアフターサービスなどのサポートを手厚くする
  • 正確な配送予定日を伝える
  • おまけ商品やノベルティなどの特典をつける
  • 特定金額以上の購入で◯%オフ・送料無料などの割引

今買うべき理由を伝える

期間限定訴求をすることも、転換率向上につながる施策のひとつです。特に日本人は期間限定という訴求に弱いため、効果的な施策になるでしょう。

期間限定訴求には、特定商品だけでなく割引やポイントアップ、送料無料などもあります。他にも、季節限定や◯◯記念といったイベントに合わせた訴求をするといいでしょう。

ただし、常にキャンペーンを実施していると印象が悪くなるうえに、有利誤認表示に該当する可能性もあるので注意が必要です。

サイトの使いやすさを向上させる

ECサイトの操作性を向上させ、離脱を防ぐことでも転換率は改善できます。ECサイトの使いやすさを改善するには、以下のようなチェックポイントを見るべきです。

  • ページの表示速度を上げる
  • 対応する決済手段を増やす
  • 商品のカテゴライズをする
  • 検索や絞り込みの精度を上げる
  • おすすめ商品のレコメンド
  • 人気商品や関連商品、ランキングが一目でわかる
  • 購入導線をわかりやすくする
  • カートの中身や合計金額をわかりやすくする
  • 入力フォームを改善する(EFO)

チェックする際は、誰でも操作しやすいか、スマートフォンで購入しやすいサイトになっているかを確認しましょう。

また、サイトを改善する際は主観的にならないよう、知人や友人に依頼して実際に購入するつもりで利用してもらうことをおすすめします。

信頼性を上げる

ユーザーからの信頼性を上げ、「このサイトで購入しよう」と思ってもらえるような工夫も、転換率の向上を目指す際には重要です。

そこでユーザーが安心して買い物ができるように、以下のような情報やページを用意しておきましょう。

  • 返品ポリシー
  • 問い合わせ先
  • 会社概要
  • 商品レビュー
  • 受賞履歴
  • 製造工程の開示
  • テレビや雑誌、インフルエンサーからの紹介

商品レビューは実際に利用しているユーザーの実体験に基づいて書かれているため、悪い点も含めて提示することで、購入を後押しする要因になります。

また、問い合わせ先を明記するだけでなく、問い合わせへ迅速に対応することも記載することで、ユーザーからの信頼感が高まります。

商品画像にこだわる

商品画像を丁寧に撮影し、実際の使用シーンを想起できるような写真にすることも転換率向上につながる取り組みです。商品イメージを伝えるために、撮影の際は必ず複数枚撮影しましょう。

現在掲載している商品画像も、商品の魅力が伝わる写真になっているかどうかを確認することも大切です。ラッピング対応をしている場合は、そのイメージも掲載しておくと効果的です。

EC撮影の必要機材やコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。

商品説明にこだわる

転換率を向上させるためには、商品説明にもこだわるべきです。

商品説明を作成する際のポイントは、商品画像と同様に使用イメージがつくような文章にすることです。誇張せず、実際の商品の状態と乖離がないようにすることが重要です。

さらに、商品の情報以外にも生産者の想いや商品のストーリー、画像だけでは伝えきれない魅力などを記載するとなおよいでしょう。

商品説明の書き方は、以下の記事も参考にしてみてください。

ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください

ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください

転換率とは、自社サイトに訪問したアクセスユーザー数のうち、注文件数がどれくらいだったのかを示す割合のことです。転換率が向上することで、売上拡大につながります。そのためには、ユーザーにとって使いやすいサイトになるよう改善することが大切です。

転換率に関して疑問や悩みがある場合は、ぜひテクノデジタルにご相談ください。弊社ではECサイト運営のサポートを行っています。ぜひお気軽にご連絡ください。

投稿者

  • デジタルトレンドナビ編集部

    システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。