2024.05.02
日本の主要人気D2Cブランド一覧!国内100ブランドジャンル別総まとめ
自社のECサイトを立ち上げたはいいものの、どうすればCV率が上がるのか悩んでいる方はいませんか?
購入率やリピート率をアップさせるためには、サイトの雰囲気や見やすさ、ブランドの世界観を好きになってくれるファンを増やすことが重要になります。
そこで今回は、日本で人気のある主要D2Cブランドをジャンル別にまとめました。各ブランドの特徴や強みを紹介しているので、サイト運営の参考にしてみてください。
目次
D2Cとは?
D2Cとは、ブランドやメーカーが小売店などを通さずに製造から販売、購入後の顧客へのフォローまで全て自社で行うビジネスモデルです。
D2Cと聞くとECサイトで商品を販売するイメージが強いかもしれませんが、実店舗やSNSなどの幅広いプラットフォームを活用してビジネスを展開しているブランドも多いです。
ここからは、国内の人気D2Cブランドを食品やアパレルなどのジャンル別にご紹介していきます。
アパレル系のD2Cブランド
COHINA
COHINAは、小柄な女性をターゲットにしたレディース服を扱うブランドです。
150cm前後の女性を対象とした商品展開をしており、モデルも小柄な人を起用しているため、コーディネートを参考にしやすいのが特徴です。
COHINAの強みは、広告費や宣伝費をかけずに毎日インスタライブで配信を行うことでフォロワーを増やしたことです。
現在も新しい商品はインスタライブで紹介されています。
FABRIC TOKYO
FABRIC TOKYOは、シャツやジャケットなどのビジネスウェアをオーダーメイドで作れるブランドです。
店舗で採寸した後はネットでいつでも注文できるスタイルなので、オーダーメイドのスーツに対してハードルが高く感じる方でも気軽に店舗に行けるのが魅力です。
また、展開する商品の種類をあえて限定することで高品質さを保っているのもブランドの強みと言えます。
ALL YOURS
ALL YOURSは、流行にとらわれず長く着れるように着心地の良い服を提供するアパレルブランドです。
他のブランドと比べて強みになる点が、自宅で試着ができる「ご自宅お試し制度」です。
商品が届いてから14日以内であれば無料で返品や交換ができるため、オンラインで服を買う心理的ハードルを下げることができます。
SOÉJU
SOÉJUは、女性向けに上質でシンプルな洋服を販売するブランドです。
SOÉJUが成功した要因は、試着できるショールーム型店舗を展開し、店舗では商品の在庫は置かずにネットで購入してもらうという戦略にしたことです。
実際、店舗を訪れたユーザーは年間の購入金額が約2倍高いという実績も出ています。
土屋鞄製造所
土屋鞄製造所は革製品を扱う老舗ブランドで、ランドセルやカバン、財布などさまざまな商品を販売しています。
元々2000年代からECサイトを利用した販売をスタートさせており、日本で初めてECでのブランディングに成功した会社のひとつとされています。
中でも、文章や写真などにこだわり世界観を統一させることでブランディングに成功したと言えるでしょう。
その他のアパレル系D2Cブランド
美容・スキンケア・コスメ系D2Cブランド
BULK HOMME
BULK HOMME(バルクオム)は、メンズ用のスキンケア商品やシャンプーを提供するブランドです。
ヘアケアやスキンケア用品などの日頃からよく使うアイテムは定期通販と相性が良いため、バルクオムも定期購入の選択肢がたくさんあります。
モノトーンを基調としたパッケージは部屋にも馴染みやすく、ブランドの洗練されたイメージが統一できているのも参考にしたいポイントです。
MEDULLA
MEDULLAは、ひとり一人の髪の悩みに合わせてパーソナライズヘアケアサービスを行っているブランドです。
髪質に関する診断に答えると、自分に合ったシャンプーやトリートメントを提案してくれます。
診断だけでなく、ユーザーからのフィードバックを配合にも活かしており、顧客の意見や感想をすぐに商品に反映できるD2Cの強みをうまく活かしている事例です。
BOTANIST
BOTANISTはヘアケアやボディケア、スキンケア用品を展開するブランドで、20代〜30代の女性に人気を集めています。
店頭に並んだ時に商品が目立つようシンプルで洗練されたパッケージにしたことや価格を少し高めにして質にこだわったこと、Instagramを活用してブランディングを徹底したことが今の人気や知名度に繋がっています。
PHOEBE BEAUTY UP
PHOEBE BEAUTY UPはまつ毛ケアやスキンケアなどを取り扱うブランドです。
メインユーザーである若い世代に合わせて、問い合わせをメールではなくLINEやInstagramのDMで対応したりユーザーの意見を積極的にマーケティングに取り入れたりするなど、ユーザーファーストの取り組みが人気に繋がっています。
meeth
meethはスキンケア関連の商品を販売しているブランドですが、他社にない強みは品質への徹底的なこだわりです。
より良い成分を入れるために費用を使う代わりに、宣伝費を削減してInstagramでの発信を続けていったことで、共感を生み出し商品のファンを増やしてきました。
ユーザーから共感を得てファンを作り出すために参考にできる事例です。
ALOBABY
ALOBABYは、国産オーガニックや無添加にこだわったベビースキンケアブランドです。
Made in Japanや無添加・無香料・無着色など、高品質な商品を届けることで、安心して子供へ使うことができます。
親が赤ちゃんと一緒に商品をSNSに載せることが多く、それを活用したフォトコンテストを行ったりしているのも認知度が上がる要因のひとつです。
北の快適工房
北の快適工房は、化粧品や健康食品を手がけるブランドです。
サイトの特徴として、商品ページがLPのような作りになっていることが挙げられます。
商品の特性やこだわりなどを細かく記載したこだわりのある作りで、購入を促進しているのがポイントです。
ORBIS
ORBISはスキンケアやボディケア商品を扱うブランドです。創業から大手通販事業として成長してきましたが、2018年からリブランディングを行ったことで認知度がさらにアップしました。
提供する価値をハッキリさせることや世界観を統一することを心がけ、リブランディングに成功しています。
その他の美容・スキンケア・コスメ系のD2Cブランド
食品・飲料系のD2Cブランド
Minimal
Minimalはチョコレートブランドで、カカオ豆の買い付けからチョコレートの製造まで全て自社で行っているのが特徴です。
チョコレートで1,500円という値段は決して安価ではありませんが、製造過程や産地についてしっかりとストーリーを伝えることでファンを増やしています。
店舗でテイスティングもできるため、ネットで買う前にお店に足を運べるのもユーザーにとっては嬉しいポイントです。
nosh
noshは冷凍弁当の宅配を行っているブランドです。
利用者に継続して買ってもらうために、購入回数が増えるほど割引率が増えていくシステムになっています。
また、食とは接点がないYouTuberとあえてコラボをすることで、ブランドを知らなかった人や広告をなんとなく見ていた層にもリーチすることができています。
Mr.CHEESECAKE
Mr.CHEESECAKEはチーズケーキを販売する食品ブランドです。
フレンチレストランで勤めていた経験を活かしてシンプルながらもこだわりぬいたチーズケーキは、販売は週に2日にも関わらず毎回あっという間に売り切れてしまう人気ぶりです。
大量生産をしなくても、ブランディングや販売方法のやり方次第で成功できることを証明した事例と言えます。
GREEN SPOON
GREEN SPOONは「たのしい食文化を創ること」をテーマにしたウェルネスブランドで、メインディッシュやスープを定額購入できるサービスを提供しています。
野菜を簡単に取れるだけでなく、出したときに思わず写真を撮りたくなるようなパッケージにするという工夫もしています。
ZENB
ZENBはミツカンが「人と社会と地球の健康に貢献する」という考えのもとで立ち上げたブランドです。
健康に良いことに加えて、野菜の普段は捨てられてしまう部分も使うことで食品ロスや地球環境にも配慮しています。
顧客と一緒に作り上げていく共創型コミュニケーションに重点を置いた戦略も、成長した要因のひとつです。
PostCoffee
PostCoffeeはコーヒー専門の通販ECサイトです。
コーヒー診断をすると自分に合ったおすすめのコーヒーが提示され、毎月色々なコーヒーが届くのが特徴です。
届くまでのワクワク感やコーヒーをライフスタイルの一部にできるよう、コーヒーについてあまり詳しくない人もターゲットにしたマーケティングで人気を得ています。
よなよなエール
よなよなエールはヤッホーブルーイングが取り扱っているクラフトビールです。
印象に残るようなネーミングを付けたりファン向けにイベントを開催したりするなど、ユーザー中心の戦略を行ってきたことで、クラフトビールの人気メーカーになりました。
大手ビールメーカーと一緒にスーパーに商品を並べるのではなく、あえてD2Cサイトを利用した販売戦略が功を奏したと言えます。
snaq.me
snaq.meはおやつ診断を元に定期便でおやつを届けてくれるサービスです。
人工添加物や合成保存料などを使わず安心して食べられるのが特徴で、おやつのフィードバックが後の定期便に反映されるのも魅力です。
箱を手に取った瞬間から食べるまでを「体験」として、ユーザーが楽しめるコンテンツ作りに重点を置いています。
その他の食品・飲料系のD2Cブランド
もとむのカレーパ(カレーパン)
キリン ホームタップ(ビール)
GRON(植物性プロテイン食品)
Oisix (ミールキット)
THE ROAST BEEF(ローストビーフ)
HiO ICE CREAM(アイスクリーム)
andew(チョコレート)
Earth MILK(プラントミルク)
homeal(冷凍宅配)
カルビーマルシェ(お菓子)
パルシステム(食品宅配)
パンスク(パン)
ブラウンシュガーファースト(オーガニック食品)
マッスルデリ(宅配弁当)
三ツ星ファーム(冷凍おかず)
雪印メグミルクダイレクト(健康食品)
健康食品・サプリメント系のD2Cブランド
BASE FOOD
BASE FOODは完全栄養食を扱うブランドで、パンやパスタ、クッキーなどを販売しています。
ダイエット目的ではなく、栄養素に目を付けたことで「完全栄養食」という言葉の流行を促進したブランドと言えます。
初期の段階から商品の無料配布をしたりカフェやコンビニとコラボをしたりすることで、店舗を持たずとも知名度を上げていくことに成功しました。
Mitas
Mitasは妊活に必要な栄養素を配合したサプリメントを提供しているブランドです。
妊娠前から妊娠中にかけて重要な葉酸を含み、体の冷えを防ぐための温活にも配慮したサプリメントが特徴です。
また、妊活期・妊娠中・産後と段階に合わせてサプリを選べるようになっているのもユーザーにとっては嬉しいポイントになります。
Sui+
Sui+は美容品やサプリメントを扱っているメディカルブランドです。
他のブランドにない強みは、商品開発に内科医や皮膚科医が協同していることです。医学の面からアプローチして情報発信をしていくことで、説得力や信頼度がアップにも繋がっています。
FUJIMI
FUJIMIは、美容診断の結果を元に一人ひとりに合ったサプリメントとフェイスマスクを提供するブランドです。
SNSを使ったアプローチにも力を入れており、LINEでコンシェルジェに相談もできます。気軽に相談できるようにすることで、パーソナライズにフォーカスするだけでなく、購入のハードルを下げることにも繋がっています。
その他の健康食品・サプリメント系D2Cブランド
VITANOTE(健康食品・サプリメント)
VAL(プロテイン)
COM(完全食)
ビーレジェン(プロテイン)
Gron(健康食品)
CLR BA(プロテインバー)
KINS(サプリメント・食品)
myFin(サプリメント)
the kindes(ベビーフード)
ワダカルショップ(サプリメント)
ペット系のD2Cブランド
コノコトトモニ
コノコトトモニはドッグフードを販売するECサイトです。
小型犬やシニア犬などタイプ別のドッグフードも扱っているほか、商品発送後の犬の状態を知るためにLINEを使ったフォローをしており、商品の食べ進め具合によって顧客にさまざまな提案をしています。
これにより顧客満足度が上がり、定期コースを再開する人が増えたという結果も出ています。
ココグルメ
ココグルメは獣医師が監修したドッグフードを提供しているのが特徴です。
また、国産の食材を使ったり無添加にこだわったりしているため、安心して購入することができます。
ECサイトでは、ペットの食事量の目安を計算できるページや獣医師によるオンライン相談も実施されています。
PETOKOTO FOODS
PETOKOTO FOODSは、フード診断からおすすめのドッグフードを定期便で配送してくれます。
他ブランドと一線を画すのは、サステナビリティや保護犬猫への取り組みを行っている点です。
フードロス削減に取り組んでいるほか、売り上げの一部を保護団体に寄付したりフードの寄付も行っています。
その他のペット系D2Cブランド
- HITOWAN(ドッグフードやおもちゃ)
- 華ちゃん犬猫すこやか本舗 (ドッグフード)
- Catlog(猫用の首輪型デバイス)
生活雑貨系のD2Cブランド
北欧、暮らしの道具店
北欧、暮らしの道具店は雑貨やインテリア、ファッションを扱うブランドです。
SNSの運用にも力を入れており、特にYouTubeは短編ドラマを見ているようなクオリティでブランドの世界観を徹底して発信しているのが伝わります。
また、リピーターを増やす施策として公式アプリも登場しています。
THINK OF THINGS
THINK OF THINGSは文房具や家具を販売しているブランドで、カフェとショップが一体になった実店舗も運営しています。
ECサイトの雰囲気はもちろん、店舗と合わせて世界観が統一されており、リピーターや新規顧客を集めやすいのが強みです。
cadre
cadreはヘアドライヤーやヘアオイルを扱うブランドで、ドライヤーは初日の売り上げが1億円を突破した大人気商品です。
「家電は選択肢が多すぎて選べない」という消費者の悩みを解決するべく、シンプルかつ高品質なドライヤーを販売し、商品開発や販売プロセスの過程を消費者に見せるという戦略でファンを増やすことに成功しました。
TENT
TENTはミニマルで便利な家具やインテリアが購入できるオンラインストアです。
サイトの商品ページは、ひとつひとつのアイテムの写真が大きく掲載されていて見応えがあります。
店舗も構えているため、実際に足を運んだ顧客に商品の説明やストーリーを伝えられるのも強みです。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
D2Cの人気ブランドは、サイト作りや顧客へのアプローチ、世界観などさまざまな要素にこだわってブランディングを行っていることがわかります。
自社の販売する商品と同じジャンルの企業やブランドをリサーチして、ぜひマーケティングやブランディングに活かしてみましょう。
テクノデジタルではECサイトに関わる幅広いサポートを提供しております。カート選定や配送方法、マーケティングなどに悩んでいる方はぜひお気軽にお問合せください。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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