2024.03.01
D2Cブランドの成功事例19選!アパレル・美容・食品など業界別で紹介
D2C事業を行う中で「どうすれば成功できるのだろう」と悩んでいる方はいませんか?
D2Cで成功するためには戦略やマーケティングも大切ですが、まずは成功しているブランドの共通点を参考にするのもひとつの方法です。
そこで今回は、D2Cブランドの成功事例を19選ご紹介します。
アパレルや食品、美容など色々な業界を取り上げているため、運営の参考にしてみてください。
目次
D2Cとは?
D2C(Direct to Consumer)は、企業が自社商品を販売する際に、販売業者やプラットフォームを通さずに消費者に直接販売することを指します。
インターネットの普及やSNSの発達によって企業が顧客と繋がれるようになったことが、D2Cが拡大している要因です。
販売業者やECサイトに払う仲介料を削減して高い収益性が見込めること、顧客データが集めやすいことなどがメリットです。
D2Cについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
D2Cブランドの成功事例【アパレル・ファッション】
では、アパレル・ファッション業界におけるD2Cブランドの成功事例をご紹介します。
FABRIC TOKYO
FABRIC TOKYOはオーダーメイドのスーツやシャツを手頃な値段で購入できるブランドです。
自分で採寸して注文ができるのはもちろん、実店舗へ行きスタッフに採寸してもらうことも可能です。一度採寸した後は、サイト上で注文できます。
オーダースーツを手頃な値段で購入したいニーズに合わせられたこと、そして実店舗とオンラインを組み合わせて顧客との接点を作っているのも成功のポイントです。
土屋鞄製造所
土屋鞄製造所は皮革製品を販売している老舗ブランドです。
シンプルで長く使いたくなるアイテムと統一されたブランドコンセプトが特徴で、公式サイトのジャーナルはストーリー性があり、丁寧にブランディングされていることがわかります。
実店舗、SNS、ECなどさまざまなプラットフォームを通じて発信や販売を行っており、リピーター率の向上にも繋げています。
ALL YOURS
ALL YOURSは、毎日着たくなるような機能性と着心地を重視したファッションブランドです。
創業者が、トレンドに合わせた大量消費や大量生産が主流のアパレル業界に疑問を抱いたのがブランドをスタートさせたきっかけでした。
顧客との距離が近いのはD2Cの強みですが、ALL YOURSはユーザーを「共犯者」と呼び、一緒に価値を作り上げていくことに重きを置いているのが特徴です。
Warby Parker(ワービーパーカー)
Warby Parkerはアメリカ発のメガネを扱うブランドです。D2Cを代表するブランドのひとつで、2015年にはFast Comapny誌の「最もイノベーティブな会社」にも選ばれています。
おしゃれで手頃な値段のメガネを取り揃えているのに加えて、自宅で5フレームを無料で試せることからオンラインでの購入に対してハードルを下げているのも特徴です。
また、メガネを購入することで社会貢献に繋がるのも支持されている理由のひとつです。
COHINA STORE
COHINA STOREは小柄な女性をターゲットにしたレーディス服を扱うアパレルブランドです。
服のモデルも小柄な人を採用しているため、オンライン上でもサイズ感や着用イメージが湧きやすいのがポイントです。
また、COHINA STOREはInstagramにも力を入れており、毎日インスタライブを行いながら商品を紹介することで多くのフォロワー獲得に成功しています。
D2Cブランドの成功事例【化粧品・コスメ・美容】
ここからは化粧品やコスメ、美容関連のブランドをご紹介していきます。
BULK HOMME(バルクオム)
BULK HOMMEはメンズ向けのスキンケアやヘアケアなどの販売を行っています。
パッケージやサイトの雰囲気、SNSなどブランドイメージが統一されており、シンプルでクールな印象を受けます。
また、デジタルコンテンツに抵抗のない20〜30代の男性をターゲットにしていることも認知度をアップさせた要因です。
他にも、ボディケアやフェイスケアなど、さまざまな定期通販も収益を上げるのに繋がっています。
FUJIMI(フジミ)
FUJIMIは美容サプリメントやフェイスマスクを販売している美容ブランドです。
ユーザー一人ひとりに合った商品を届けられるように、購入の前に美容診断を受けるところから始まります。
診断は無料で、顧客は肌のコンディションや状態について答えることでおすすめのサプリメントを知れるシステムです。
FUJIMIはInstagramを中心にインフルエンサーとのコラボやブランドコンテンツ広告に力を入れることで認知を広げています。
BOTANIST(ボタニスト)
BOTANISTは植物由来成分とテクノロジーを掛け合わせたヘアケア商品を扱うブランドです。
700円前後のシャンプーが多い中で、あえて価格を1,000〜1,500円と少し高めにして品質を重視したこと、パッケージをシンプルかつ洗練されたものにすることで存在感を出し、認知度を高めていきました。
早い段階でSNSを使った宣伝に力を入れたのも、支持を広げられた理由として挙げられます。
MEDULLA(メデュラ)
MEDULLAはサブスクリプション型のヘアケアブランドで、一人ひとりに合ったシャンプーを毎月届ける日本初のパーソナライズドシャンプーのサービスを提供しています。
50万を超える会員情報やデータを元にパーソナライズされたシャンプーを届けるだけでなく、顧客からのフィードバックも成分の配合に生かされています。
このように、ユーザーの声を元にパーソナライズの精度を上げられるのもD2Cのメリットです。
FABIUS(ファビウス)
FABIUSは健康食品や化粧品などを販売しているブランドで、主に定期通販によって売り上げを伸ばしてきました。
中でも人気商品の「すっきりフルーツ青汁」は2017年に累計30,000万個を売り上げています。
全ての商品をECサイトで販売して、LINEやメルマガで商品に関する情報を積極的に発信して宣伝にも繋げています。
D2Cブランドの成功事例【食品】
続いては、食品ブランドの事例を6つ取り上げます。
BASE FOOD(ベースフード)
BASE FOODは、1食で体に必要な栄養素を摂取できる完全食を販売しています。
完全食とは、厚生労働省が定めている「日本人の食事摂取基準」に基づいて、一食当たりに必要な栄養素を含んでいる食品を指します。
サイトには栄養素の大切さがわかりやすく解説されているほか、Instagramでは商品をアレンジしたアイデアも紹介されているため、他の食材と組み合わせて食べ方のバリエーションを増やせるのも嬉しいポイントです。
Mr.CHEESECAKE
Mr.CHEESECAKEは、シンプルでありながらこだわりが詰まったチーズケーキが人気を集めています。冷凍のままでも半解凍でもおいしく食べられるため、ギフトにもぴったりの商品です。
購入はオンラインのみ、また数量も限られているため販売開始後すぐに売り切れてしまうほどの人気です。
大量販売しなくても、ブランドイメージを作り上げることでD2Cで成功することを表している事例と言えます。
THE ROAST BEEF
THE ROAST BEEFは、記念日やプレゼントなどさまざまなシーンで食べられる「世界一”アガる”ローストビーフ」を提供しているブランドです。
商品が届く瞬間から食べるまで、過程も含めて最後まで顧客に楽しんでもらうことをコンセプトに、調理法から包装まで細かくこだわっています。
安くはないものの、ローストビーフの食べ方やアレンジ、テーブルコーディネートなどもサイトで紹介しながらユーザーに寄り添った”体験”の提供ができるのもD2Cの強みです。
snaq.me
snaq.me(スナックミー)は「ハッピーなおやつ体験を届ける」をコンセプトとして、おやつを定期便で届けてくれるD2Cサービスです。
特徴は保存料や添加物を一切使用していないこと、そしておやつ診断からおすすめのおやつを届けるシステムになっていることです。
自然の素材を活かして作られているため、子供も安心して食べられます。また、おやつ診断では摂取を避けたい食材や苦手な食べ物を登録できます。
Minimal(ミニマル)
Minimalはチョコレートを販売しているブランドで、仕入れから製造、販売まで全て自社で行っています。
現在はECサイトと4店舗での購入が可能で、店舗によって少しずつ雰囲気が違うのも魅力のひとつです。顧客とのコミュニケーションも重視しており、リピーターの獲得にも繋げています。
さらに、公式サイトでチョコレートの豆知識やカカオの生産地に関する情報を伝えることで、顧客に商品の価値や魅力を余すことなく届けています。
GREEN SPOON(グリーンスプーン)(200字)
GREEN SPOONは野菜をたっぷり使ったスープやサラダ、スムージーを届けるウェルネスブランドです。サブスクリプション型でさまざまなメニューを展開しており、簡単に野菜を取り入れられるのが特徴です。
健康なごはんを楽しく取り入れられるように、思わず写真を撮ってSNSに上げたくなるようなパッケージや調理法が考えられています。
また、UGCを活用して効果検証と活用を行ったところ、CVRが2週間で1.5倍向上した事例もあります。
参考記事:ウェルネスブランド「GREEN SPOON」がLetroを導入開始、専任コンサルタントの導入サポートにより、導入わずか2週間でCVR1.5倍を実現
D2Cブランドの成功事例【雑貨・インテリア】
最後に雑貨・インテリアにおける成功事例を3つご紹介します。
Casper(キャスパー)
Casperは、マットレスや枕などの寝具類を扱っています。引越しの頻度が多いミレニアル世代をターゲットにした折りたたみ可能なマットレスが人気です。
ショールームで商品をチェックしてオンラインで買うという流れになっているため、店員が購入を強く進めてきたり押し売りしたりせずに、ストレスなく買い物ができるのもユーザーにとって大きなメリットです。
また、100日間のトライアルを設けており、気に入らなかった場合は返品ができることから、オンラインショッピングのハードルを下げています。
Away
Awayはアメリカ発祥のスーツケースブランドです。
壊れにくいスーツケースをお手頃な価格で提供していて、機能性も非常に高いのが特徴です。例えば、スマホが充電できるバッテリーが内蔵されていたり洗濯物を入れる収納袋が付いていたりと、旅行のときに「あると便利」な工夫がされています。
機能面だけでなく世界観も重視しており、ブランドの世界観が好きだというファンも多いです。
さらに、故障したらお店で無料で修理してもらえる生涯保証サービスや100日以内であれば返品可能という制度もあります。
17kg(イチナナキログラム)
17kg(イチナナキログラム)は、韓国系ファッションアイテムが人気のブランドです。
「韓国系ファッションを誰でも楽しめるように」という方向性のもと、日本のファッションとは少し違う商品を低価格で購入できるようになっています。
ユーザーが飽きないように新商品を毎日公開しており、Instagramのフォロワーは40万人を誇っています。
D2Cブランドの成功事例からわかる特徴
これまで紹介してきた事例には以下のような共通点があります。
- 市場のトレンドやユーザーの生の声を反映している
- SNSの活用やSNSマーケティングを積極的に取り入れている
- 顧客が自分に合った商品を選べるように工夫している
- ブランドイメージや世界観を上手に共有できている
どのブランドもコミュニケーションを重視して、顧客の意見を商品開発やサイト運営に取り入れて顧客体験(CX)向上に努めています。
D2Cならではの製造から販売、購入後のサポートまで全てできる強みを活かして、マーケティングやブランディングに取り組めるかが成功のポイントと言えます。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
いかがでしたか?
アパレルや化粧品、食品などさまざまなブランドの成功事例を紹介しましたが、どれもユーザー体験やブランディングをしっかりと行っていることがわかります。
本記事で紹介した事例を、D2Cブランドの運営にぜひ役立ててみてください。
テクノデジタルではECサイトの構築から運営まで幅広くサポートしております。ECサイトの運営で困ったことや悩みがある場合は、ぜひ弊社にご相談ください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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