2024.02.08
ECサイトとリアル店舗の連携方法は?実店舗との違いやメリット
実店舗を持ちながらECサイトを運営している方には「どうやって連携させればいいのか分からない」という悩みがあるのではないでしょうか。ほかにも、それぞれのメリット・デメリットを知りたい方もいるかもしれません。
本記事では、ECサイトと実店舗のリアル店舗の連携方法について解説します。また、それぞれのメリットやデメリットについても触れていきます。本記事を読むことで、ECサイトとリアル店舗を連携させて売上最大化につなげられるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 実店舗とECサイトの違い
- 実店舗とECサイトのメリット・デメリット
- 実店舗とECサイトの連携方法
目次
実店舗(リアル店舗)とECサイト(ネットショップ)の違いを比較
ECサイトと実店舗の違いは以下の通りです。
ECサイト | 実店舗 | |
---|---|---|
販売時間 | 24時間365日 | 営業時間内 |
販売場所 | 日本全国・世界 | アクセスの良い場所 |
集客方法 | インターネット広告 SNS SEOコンテンツ ブログ メルマガ配信 |
新聞広告 折込チラシ SNS SEOコンテンツ ブログ |
業務内容 | サイト更新 集客施策 出荷配送 問い合わせ対応 売上管理 在庫確認 |
商品陳列 店舗の整理整頓 売上管理 接客 在庫確認 |
商品の提供方法 | 配送 | 手渡し |
商品数 | 制限が少ない | 店舗の面積に依存する |
顧客対応 | メール チャット |
店内での接客 |
開店費用・資金 | 低コスト(数千円〜) | 高コスト(数十万円〜) |
固定費 | 低コスト(数千円〜) | 高コスト(数十万円〜) |
利益率 | 実店舗より高い | ECより低い |
来店動機 | 目的の商品を検索してアクセス | 店舗の外観や雰囲気から入店 |
購買行動 | 画像やレビューから購入を検討 | 商品を手に取って検討 |
信頼性 | 実店舗より低い | ECより高い |
ここからは、上記について「集客」「費用」「購買行動」の3つに分類して詳細を解説します。
集客に関する違い
集客に関する違いは以下の通りです。
ECサイト | 実店舗 | |
---|---|---|
販売時間 | 24時間365日 | 営業時間内 |
販売場所 | 日本全国・世界 | アクセスの良い場所 |
集客方法 | インターネット広告 SNS SEOコンテンツ ブログ メルマガ配信 |
新聞広告 折込チラシ SNS SEOコンテンツ ブログ |
業務内容 | サイト更新 集客施策 出荷配送 問い合わせ対応 売上管理 在庫確認 |
商品陳列 店舗の整理整頓 売上管理 接客 在庫確認 |
商品の提供方法 | 配送 | 手渡し |
商品数 | 制限が少ない | 店舗の面積に依存する |
顧客対応 | メール チャット |
店内での接客 |
集客面でリアル店舗が優れている点は、対面で接客できることです。どの商品を選べばいいのか迷っている場合は、店員と相談しながら決めることができます。
集客面でオンラインが優れている点は、時間や場所に制限がないことです。24時間365日営業できるため、ユーザーの都合がいい時に買い物してもらえます。
費用に関する違い
費用に関する違いは以下の通りです。
ECサイト | 実店舗 | |
---|---|---|
開店費用・資金 | 低コスト(数千円〜) | 高コスト(数十万円〜) |
固定費 | 低コスト(数千円〜) | 高コスト(数十万円〜) |
利益率 | 実店舗より高い | ECより低い |
ECサイトと実店舗を比較すると、ECサイトの方がコストパフォーマンスに優れています。実店舗を開店するには以下のようなものが初期費用として発生します。
- 土地代
- 内装・外装の工事費
- 商品陳列用の什器の購入費
さらに固定費として、人件費や光熱費もかかります。
一方で、ネットショップの開設にかかる費用は以下の通りです。
- インターネット回線費
- サーバー費
- サイト構築費
- 仕入れ在庫費
ECサイトは初期費用や固定費が少なく、サービスによっては無料で開設することも可能です。また、サイト規模によっては1人で運営することもできます。
購買行動に関する違い
購買行動に関する違いは以下の通りです。
ECサイト | 実店舗 | |
---|---|---|
来店動機 | 目的の商品を検索してアクセス | 店舗の外観や雰囲気から入店 |
購買行動 | 画像やレビューから購入を検討 | 商品を手に取って検討 |
信頼性 | 実店舗より低い | ECより高い |
コストパフォーマンスに優れているのはECサイトですが、信頼性が高いのは実店舗です。一目見るだけで店舗の外観やスタッフの雰囲気を把握できるため、安心して入店できます。また、商品を手に取って検討できることから、商品選びも失敗しにくいです。
一方で、ECサイトは実態が見えにくいことから「ちゃんと商品を発送してくれるだろうか?」「商品は無事に届くだろうか?」といった不安を抱えるユーザーもいます。そこでより多くのユーザーにECサイトで買い物してもらうためには、信頼性を高める工夫が必要です。たとえば、返品対応に関するルールや、運営者情報を掲載することで、安心して利用してもらえるでしょう。
実店舗を持つメリット
実店舗を持つメリットは以下の通りです。
- 商品を手に取れることで購入してもらいやすい
- 顧客と対面で接客できる
ここからは、実店舗を持つメリットについて、ECサイトと比較しながら解説します。
商品を手に取れることで購入してもらいやすい
実店舗に行くことで、商品を手に取って見られることから商品の魅力が伝わりやすいことがメリットです。質感や色味、大きさなどを把握しながら比較検討できます。なかでもアパレル商品は試着して購入する人も多いため、わざわざ実店舗で買う人も少なくありません。
顧客と対面で接客できる
実店舗では顧客接点があり、生の声を聞けることがメリットです。ユーザーの温度感や満足度を肌で直接感じることができます。把握しづらい商品や店舗に対する意見を聞けるので、サービスの改善に繋げられたり、どのようなニーズがあるのか把握したりできるでしょう。
実店舗を持つデメリット
実店舗を持つデメリットは以下の通りです。
- 商圏や営業時間が限定される
- 店舗費用や土地代などのコストがかかる
ここからは、ECサイトと比較しながら紹介します。
商圏や営業時間が限定される
実店舗のデメリットは、商圏や営業時間が制限されていることです。
たとえば、立地によって集客できる範囲や客層などが限定されてしまいます。また、営業時間が決まっていて、休業日や年末年始などによって営業時間が短くなることもあります。
ECサイトであれば、日本だけでなく世界中のユーザーに向けて24時間365日集客ができるので、機会損失を防げるでしょう。
店舗費用や土地代などのコストがかかる
実店舗の運営は、土地代や家賃、水道光熱費、人件費などのコストがかかってしまうことがデメリットです。開業資金も高額になる傾向で、資金繰りの面でリスクになりやすいです。
ECサイトであれば、初期費用無料で使えるASPカートも存在します。無料サービスを活用することで、サーバー代やドメイン費用だけで済む場合もあります。
実店舗とECサイトの連携方法
実店舗とECサイトの連携方法には、以下のようなものがあります。
- 「店頭受け取り」の配送選択肢を増やす
- 顧客情報の連動
- O2Oやオムニチャネルを意識する
実店舗と融合することで、ECサイトからの新規顧客を獲得できたり、欠品による機会損失を防いだりするメリットがあります。実店舗とECサイトの連携を強化して売上アップにつなげましょう。
「店頭受け取り」の配送選択肢を増やす
「店頭受け取り」を取り入れることで、ユーザーはレジで待つ必要がなくなります。店頭受け取りとは、ECサイトで商品を注文し、実店舗で受け取るシステムのことです。ストレスフリーな購入体験ができれば、ショップやブランドに対する信頼度が高まります。
また、配送を待たなくても受け取りができるようになることで、顧客満足度向上につながるでしょう。ユーザーにとって配送に関する手間やコストも削減できるため、ついで買いを誘発できることなど、店舗側にもメリットがあります。
顧客情報の連動
実店舗とECサイトで顧客情報を連動させて購入履歴を確認することにより、パーソナライズされた接客が可能です。
会員登録してもらうことで、実店舗の購入履歴をサイト上で確認できます。ユーザーの興味がありそうな情報を提供すれば、顧客側にもメリットがあり顧客満足度向上につながります。
また、ポイントシステムやアプリからプッシュ通知にて訴求することにより、顧客の獲得をしつつ顧客情報を蓄積できます。
O2Oやオムニチャネルを意識する
O2Oやオムニチャネル、クロスチャネルを意識することも連携において重要なことです。それぞれの施策内容は以下の通りです。
O2O | ECサイトから実店舗へ誘導する施策 |
---|---|
オムニチャネル | 複数のチャネルや接点を生かして販売経路を構築する |
クロスチャネル | 複数のチャネルを提供して連携させる |
たとえば、ネットショップにて実店舗で利用できるクーポンを配布することで、実店舗に誘導できるようになります。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
ECサイトと実店舗を連携させることで、それぞれのメリットを活かした施策ができるようになります。そのためには、オムニチャネルを意識した施策が大切です。店舗受け取りなどのシステムを導入することで、実店舗に誘導することができるでしょう。
ECサイトと実店舗の連携について悩みや疑問がある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではECサイトの構築や運営サポートを行っています。事業内容に合わせたソリューション提案もいたしますので、ぜひ一度ご連絡ください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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