2024.01.29
ECサイトのオープンソースおすすめ比較14選【無料】
オープンソースによるECサイトの構築を検討している方には「メリットや注意点を知りたい」といったニーズがあるのではないでしょうか。ほかにも、どんなオープンソースのサービスを選べばいいのかわからない方もいるかもしれません。
本記事では、ECサイト構築におけるおすすめのオープンソースを 紹介します。また、選び方や注意点についても触れていきます。本記事を読むことで、自社に合うオープンソースサービスが見つかるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- おすすめのオープンソース
- ECサイトをオープンソースで構築するメリット
- ECサイトをオープンソースで構築する際の注意点
目次
ECサイトのオープンソースとは?
ECサイトのオープンソースとは、ライセンスフリーのソースコードによって構築する方法のことです。プログラムは無料で利用できて、自由に変更したり改良したりできます。
ECサイトのオープンソースとには、あらかじめ・ECサイトに必要な最低限の機能が備わっています。ある程度の知識や技術が必要ですが、コストを抑えながら開発するには最適な方法です。
ECサイトをオープンソースで構築するメリット
ECサイトをオープンソースで構築するメリットは以下の通りです。
- 素早くサイトの立ち上げができる
- コストを抑えられる
- カスタマイズの自由度が高い
- 拡張機能が豊富
- 外部連携がしやすい
ECサイトのオープンソースは、あらかじめ最低限の機能が搭載されています。無料で公開されていることから、なるべく費用をかけずに素早くサイトを立ち上げられることがメリットです。
また、専門的な知識や技術さえあれば、ソースコードを直接編集できます。ECサイトのプラグインが公開されていることも多く、ASPやパッケージ型ECよりも拡張機能が豊富です。そのため、ニーズや事業内容に合わせてカスタマイズしやすいこともオープンソースの魅力です。
オープンソースと他のECサイト構築方法を比較
ECサイトは、オープンソース以外に以下のような構築方法があります。
- ASP
- パッケージ型EC
- フルスクラッチ
社内にプログラムの知識や技術を持つ人材がいる企業には、オープンソースがおすすめです。ここからは、オープンソースと他のECサイト構築方法を比較していきます。
ASP
ASPとは「Application Service Provider」の略で、クラウド上にあるソフトウェアを利用するECプラットフォームです。「SaaS型のショッピングカート」と呼ばれることもあります。
ASPは専門的な知識や技術が不要で、構築方法の中でも最速でECサイトを公開できます。ただしカスタマイズ性が低いため、オリジナリティを出すことが難しいです。
パッケージ型EC
パッケージ型ECとは、ECサイトに必要な基本機能をそろえたショッピングカートシステムのことです。
パッケージ型ECのメリットは、販売会社にカスタマイズやサポートを任せられることです。技術的な問題や不明点があっても、立ち上げをサポートしてくれます。
ただし、プロバイダーと契約して購入することから、導入コストが高くつく点がデメリットです。
フルスクラッチ
フルスクラッチとは、何もない状態から自社でECサイトを構築する方法のことです。既存のシステムやパッケージを使用しないことから、自由度が高くオリジナリティのあるECサイトを構築できます。
ただし、フルスクラッチでECサイトを構築するには社内に高度なスキルを持った人材が必要です。また構築には数年かかることから、公開までしばらく時間がかかります。
ECサイトをオープンソースで構築する際の選び方
ECサイトをオープンソースで構築する際の選び方については、7つのポイントがあります。
選ぶポイント | 選ぶ観点 |
---|---|
アップデート頻度 | アップデートの頻度が高いか、または自動アップデートができるか |
使いやすさ | 直感的に使いこなせるか |
拡張性 | 事業の成長段階に合わせて拡張できるか |
プラグインの多さ | プラグインによって機能を追加する必要があるか |
セキュリティ | 自社でセキュリティ対策ができるか、または運営会社にセキュリティ対策を任せるか |
サポート | 問題が発生したときにサポートしてもらえるか |
機能 | ECサイトに必要な機能は揃っているか、他社と差別化するための機能が必要か |
上記を考慮したうえで、コストに問題ないかも考慮してみましょう。予算に見合うサービスを選ぶことで、利益率を保ちながら運営できます。
ECサイト構築のオープンソースおすすめ比較14選
ここからは、ECサイトオープンソースで構築できるおすすめのサービスを比較していきます。
EC-CUBE
引用元:EC-CUBE
公式サイト | https://www.ec-cube.net/ |
---|---|
強み・メリット | 専用のコミュニティで情報交換できる |
EC-CUBEは株式会社イーシーキューブが提供する、国内No.1のオープンソース型EC構築サービスです。基本機能に加えて、プラグインによって必要な機能を拡張できます。
EC-CUBEには専用の開発コミュニティが存在し、意見や要望を書き込むことができます。またエンジニア以外にも運営者やデザイナーとの交流も可能です。
Welcart
引用元:Welcart
公式サイト | https://www.welcart.com/ |
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強み・メリット | ECサイト運用に必要な情報を一元管理できる |
Welcartはコルネ株式会社が運営するオープンソース型ECサイト構築サービスです。ワードプレスのプラグイン機能のひとつで、ECサイト運用に必要な情報を一元管理できます。
また「Welcartクラウド」というECパッケージも存在していて、カスタマイズ性の高いネットショップ環境を構築できます。
WooCommerce
引用元:WooCommerce
公式サイト | https://ja.wordpress.org/plugins/woocommerce/ |
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強み・メリット | AmazonなどのECモールとの連動あり |
WooCommerceは海外で開発された無料のWordpressプラグインです。
WooCommerceにはAmazonなどのECモールと連動できる機能があるため、在庫管理が簡単になります。また多言語化機能もあるため、越境ECを視野に入れている場合におすすめです。
Spree Commerce
引用元:Spree Commerce
公式サイト | https://spreecommerce.org/ |
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強み・メリット | ヘッドレスECを実現できる |
Spree Commerceは、海外で開発された無料のオープンソースシステムです。Spree Commerceの強みは、フロントとバックエンドを切り離したヘッドレスECを実現できることです。そのため、1つのバックオフィスで複数のブランドサイトを展開できます。
Solidus
引用元:Solidus
公式サイト | https://solidus.io/ |
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強み・メリット | プロモーションエンジンあり |
Solidusは、Ruby on Railsというプログラミング言語を使用したオープンソースECプラットフォームです。プロモーションエンジンがあり、注文履歴に基づく割引などを実現できます。複雑な操作を実行できるため、マーケティング施策に強いです。
Shopware
引用元:Shopware
公式サイト | https://www.shopware.com/en/ |
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強み・メリット | GoogleショッピングやSNSと連携可能 |
Shopwareは、ドイツで開発されたオープンソースECプラットフォームです。無料版では一部の機能しか使用できませんが、4,000以上の拡張機能が存在します。
Shopwareのメリットは、GoogleショッピングやSNSと連携できることです。そのため、ショップ自体の知名度が低くても集客を見込めます。
PrestaShop
引用元:PrestaShop
公式サイト | https://prestashop.com/ |
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強み・メリット | SEOに対応 |
PrestaShopは「Symfony」というフレームワーク上で構築されたオープンソースECプラットフォームです。SEOに対応した設計で、URL構造のカスタマイズや、メタタグなどの機能があります。
また、分析やレポート作成にも対応しているため、PDCAサイクルを回すことができるでしょう。
osCommerce
引用元:osCommerce
公式サイト | https://www.oscommerce.com/ |
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強み・メリット | 日本語ページがある |
osCommerceは、ドイツで開発されたオープンソースECプラットフォームです。海外向けのサービスは英語でしか利用できないことが多い中、osCommerceには日本語ページも存在します。日本独自の支払いや配送方法にも対応しているため、国内での利用にも向いています。
OpenCart
引用元:OpenCart
公式サイト | https://opencart.jp/ |
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強み・メリット | カゴ落ち対策が可能 |
OpenCartは、WordPressのプラグインであるオープンソースECプラットフォームです。カゴ落ち対策が可能で、割引クーポンの配布ができます。カゴ落ちができると売り上げ拡大につなげられます。
ただし、カスタマーサポートがないことから、専門的な知識や技術を持つ人材が必要です。
Magento Open Source
公式サイト | https://business.adobe.com/jp/products/magento/open-source.html |
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強み・メリット | 有料版「Adobe Commerce」への移行が簡単 |
Magento Open Sourceはアドビ株式会社が運営しているオープンソースパッケージです。無料で利用できるサービスですが、有料版としてAdobe Commerceも存在します。移行が簡単なので、お試し感覚で利用したい場合にもおすすめです。
Drupal Commerce
引用元:Drupal Commerce
公式サイト | https://business.adobe.com/jp/products/magento/open-source.html |
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強み・メリット | セキュリティやSEOの機能が充実 |
Drupal Commerceは、ベルギーで開発されたオープンソースの拡張モジュールです。110言語に対応していて、セキュリティやSEOの機能が充実していることから人気を集めています。
日本では公式サポーティングパートナーとしてデジタルサーカス株式会社が携わっているため、日本語でのサポートも受けられます。
CubeCart
]引用元:CubeCart
公式サイト | https://www.cubecart.com/ |
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強み・メリット | アフィリエイト機能あり |
CubeCartは、イギリスで開発されたオープンソースECプラットフォームです。SNSとの連動ができることから、集客をしたりファンと交流したりできます。
また、アフィリエイト機能があるため、アフィリエイトマーケティングも実現できます。
Zen Cart
引用元:Zen Cart
公式サイト | https://www.ark-web.jp/zen-cart/package_01.html |
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強み・メリット | 日本向けのカスタマイズサービスあり |
Zen Cartは、ドイツ発のosCommerceから派生したショッピングカートシステムです。海外で開発されたサービスですが、日本向けのカスタマイズサービスがあります。そのため、英語に自信がない方でも比較的簡単に導入できるでしょう。
nopCommerce
引用元:nopCommerce
公式サイト | https://www.nopcommerce.com/ja |
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強み・メリット | 完全無料でサポートもあり |
nopCommerceは、MicrosoftテクノロジーによるオープンソースECプラットフォームです。完全無料で利用できるうえに、無制限でカスタマイズもできます。サポートも受けられることから、安定した運営を実現できるでしょう。
ECサイトをオープンソースで構築する際の注意点
ECサイトをオープンソースで構築する際の注意点は以下の通りです。
- システム構築やメンテナンスに高度で広い専門知識が必要になる
- トラブルが起こった際に全て自分たちで対応する必要がある
- セキュリティやシステムなどの安全性の確保
- 完全に無料というわけではない
オープンソースのデメリットとして、システム構築から運用、メンテナンスやセキュリティ、障害・トラブル対応まで幅広い対応を自分たちで行わなければならないことが挙げられます。そのためには、JavaやPHPなどの専門知識を持った人材が必要です。
また、オープンソースは無料で利用できるとお伝えしましたが、ECサイト運営に必要なドメイン取得費用や決済手数料などには費用がかかります。オープンソースでECサイトを構築する際は、あらかじめ予算を決めて計画を立てましょう。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
オープンソースは無料で公開されているため、コストを抑えながらECサイトを構築できます。またソースコードの編集ができれば、自社のニーズに合わせてカスタマイズできます。社内に専門的な知識や技術を持つ人材がいる場合は、ぜひ活用してみてください。
もしオープンソースによるECサイトの構築に疑問や不安がある方は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではECサイトの構築から運営サポートまで行っています。事業内容に合わせたソリューション提案をいたしますので、お気軽にお問い合わせください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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