2024.01.15
ネットショップ開業で失敗する21の原因は!よくある失敗例と成功のための対策
ネットショップの運営者の中には、思うように売れないため「失敗の原因を知って対策したい」と考えている方もいるのではないでしょうか。ほかにも、これから開業するので「失敗しないためにあらかじめ要因を知っておきたい」と考えている方もいるかもしれません。
本記事では、ネットショップ開業で失敗する原因を紹介します。また、失敗例と成功のための対策についても触れていきます。本記事を読むことで、ネットショップにおける注意点や売れない原因が分かるでしょう。ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- ネットショップ開業で失敗する原因
- よくある失敗例
- 成功のための対策
目次
ネットショップ開業で失敗する原因【事業計画面】
ネットショップ開業で失敗する原因として、開業から運営開始後までに関する事業計画を立てられていないことが挙げられます。ここからは、事業計画に関する要因を紹介していきます。
とりあえず始めただけになっている
ネットショップ運営者の中には、なんとなく始めただけになっている方もいるでしょう。サイトのコンセプトや集客など、必要なことを考えられていないと売上が伸びないなどの失敗につながります。
ネットショップは手軽に始められますが、軌道に乗るまでに半年から1年はかかると言われています。ネットショップの運営にはコストがかかるため、赤字を避けるためにも何も考えずに始めないようにしましょう。
コンセプトが定まっていない
コンセプトが定まっていないネットショップは失敗しやすいです。コンセプトを決めるのが重要である理由は、競合との差別化を行うためです。
今では誰でも簡単にネットショップを開業できる時代です。その分競合サイトも多く、コンセプトがないとターゲットユーザーに自社のネットショップを選んでもらえません。
コンセプトを決める際のコツとしては、以下の視点を取り入れることです。
- 誰に商品を届けたいのかを考える
- 成功しているショップを参考にする
- ユーザーの立場になって考える
これらの視点からコンセプトを決めることで、ターゲットに刺さるデザインや商品選びができます。
ターゲットが定まっていない
ネットショップ運営においては、ターゲットを定めてから始めることも注意点の一つです。ターゲット選定を行わないと、マーケティング戦略が立てられません。
今ではネットショップの数が多く、競合サイトが複数存在します。そのなかで自社のサイトを見つけてもらうには、ターゲットを絞ってその人たちに対してアピールすることが大切になります。
ターゲットを決める際は、以下のような属性を明らかにしましょう。
- 性別
- 年齢
- 結婚
- 世帯収入
- 悩み
リサーチ不足
市場感や競合などに対するリサーチが不足していると、ネットショップの運営がうまくいきません。リサーチができていないと、必要な情報が得られず戦略を立てられないからです。
たとえば、販売したいと思っている商品があったとしても、そもそも需要がないかもしれません。あるいは、すでにほかのネットショップが取り扱っていて、後から参入しても勝てない場合もあります。
そこで、ネットショップを開業する際は以下の方法でリサーチしましょう。
- 自社のユーザーにアンケートを実施する
- インタビューを実施する
- 店頭調査を行う
人材不足
ネットショップで失敗する原因の一つとして、人材が不足していることが挙げられます。ネットショップ運営時には、ノウハウやセンスを持った優秀な人材を確保しておかないと、行き詰まってしまうからです。
また、運営規模が大きくなると一人では運営が難しくなるでしょう。スタッフにとって負担が大きかったり、トラブルが発生したりすると、人材を失いかねません。優秀な人材を確保するためには、待遇や労働状況の改善が必要です。
ネットショップ運営に関する知識不足
ネットショップ運営に関する知識を網羅的に持っていないと、失敗に繋がりやすいです。行き当たりばったりで運営することとなり、戦略を立てられません。
ネットショップ運営において知っておくべき知識は以下の通りです。
- 基本的なパソコンのスキル
- 写真撮影のスキル
- 画像編集ソフトのスキル
- SEOのスキル
- SNSのスキル
- ITリテラシー
- マネーリテラシー
上記のような知識がなく学べる環境にない場合には、コンサルタントやマーケティング支援の会社に依頼するのも一つの手段です。
ネットショップ開業で失敗する原因【UI・UX面】
ネットショップ開業で失敗する原因には、サイト自体の使い勝手の悪さによるものがあります。ここからは、UI・UXに関してよくある原因を紹介していきます。
ネットショップの使い勝手が悪い
サイト自体の使い勝手が悪いと、ユーザーが購入せず離脱してしまう可能性があります。
たとえば、決済に個人情報の入力が必要ですが、どこを間違えているのかわからないのにエラー表示されると、購入を止める可能性があります。ほかにも、商品の絞り込みができない、どこにカートがあるのかわからないなども問題です。
使い勝手を改善するためには、以下のような手法が効果的です。
- 商品情報や画像を充実させる
- サイトの導線を見直し改善する
- 購入手続きをシンプルにする
- 決済手段を増やす
- モバイル最適化に取り組む
競合との差別化ができていない・オリジナリティがない
昨今では手軽にネットショップを開設できるため競合サイトが多いです。競合との差別化をしないと失敗につながってしまいます。
オリジナリティがあり競合との差別化ができると、他社サイトに流れにくくなります。するとリピーター獲得に繋がり、売上が安定するなどのメリットを得られるため、差別化は重要です。
競合差別化のためにできることは以下の通りです。
- コンセプトを決める
- 需要のある商品を揃える
- 価格設定を工夫する
- ユーザーに刺さる伝え方をする
対応する決済手段が少ない
対応する決済手段が少ないと、ユーザーが購入を諦めてしまいます。現代ではさまざまな決済手段があり、ポイント付与などの特典があることから特定の決済手段を利用する人もいます。いつもの決済手段があれば安心して購入できるため、対応する決済手段が多い方が有利です。
ネットショップにおいては、以下の決済手段を導入しておきましょう。
- クレジットカード決済
- ID決済
- 電子マネー決済
- キャリア決済
- ネットバンキング決済
ネットショップ開業で失敗する原因【商品面】
ネットショップ開業で失敗する原因には、商品に関するものもいくつかあります。ここからは、取り扱う商品に関してよくある原因と対策を紹介します。
在庫を抱えすぎている
在庫過多になることも失敗する原因です。在庫を抱えすぎると商品購入にかかったコストが無駄になるだけでなく、倉庫保管料や人件費のコストが余計にかかってしまいます。
在庫過多にならないためには、在庫管理の知識を身に付けることが大切です。データをもとに必要な在庫数を確保しましょう。
あるいは、無在庫のネットショップにするのも一つの方法です。注文が入ってからメーカーや卸売業者に商品を発送してもらう「ドロップシッピング」のような方法があります。
仕入れが少なかった
在庫過多とは反対に、仕入れが少なすぎることもネットショップで失敗する理由の一つです。仕入れが少なすぎること、注文が殺到した場合に仕入れに対応できません。せっかくのビジネスチャンスを逃すことになるでしょう。
必要な分だけ在庫を確保するには、在庫コントロールが大切です。売れ行きや季節要因などを考慮して仕入れましょう。一般的には、2カ月分を確保するといいと言われています。
利益率が低い商品を取り扱ってしまっている
利益率が低い商品を扱うことによって、運営を失敗する例もあります。その理由は、利益率の低い商品はたくさん売れてもネットショップの収益に繋がりにくいからです。
ネットショップでは、注文が入ると商品をピッキングして梱包し、発送するという作業が発生します。利益率が低い商品を取り扱うと、こうした作業に必要な人件費がかかり、経営が成り立たなくなるでしょう。
そこで利益率を上げるには、アップセルやクロスセルを取り入れるといいでしょう。アップセルとは、検討中の商品よりも高額な商品を購入してもらう手法です。クロスセルとは、相性のいいほかの商品と合わせて購入してもらう手法です。
ネットショップ開業で失敗する原因【集客面】
ネットショップ開業時には、集客を考えていないことによって失敗につながることも多いです。ここからは、集客に関してよくある原因と対策を紹介します。
リピーター対策をしておらずリピーターを獲得できていない
ネットショップ運営に失敗しないためには、リピーターの獲得が重要です。リピーターを獲得できないと、常に新規顧客を取り入れなければなりません。新規顧客しか買い物してくれない状況になると、売上を伸ばせないでしょう。
リピーター獲得のための手段としては、以下の通りです。
- メルマガの配信
- キャンペーンの実施
- リターゲティング広告
- 会員サービスの充実
今リピーターを獲得できていない場合は、これらの施策を取り入れていきましょう。
集客の手段が少ない・できていない
集客のことを考えないことも原因のひとつです。集客の手段が検索エンジンからの流入だけだとなかなかユーザーが集まらず、売上が伸びません。
集客手段としては、以下の方法が有効です。
- SEO対策を行う
- リスティング広告を打つ
- アフィリエイトを活用する
- SNSを併用する
集客の際は宣伝方法を見直し、サイト規模や予算に合った集客を実施しましょう。
ネットショップ開業で失敗する原因【顧客満足度面】
ネットショップは顧客の生の声を聞けないため、成功のためには顧客満足度の向上が重要です。ここからは、顧客満足度に関してよくある原因と対策を紹介します。
顧客とコミュニケーションが取れていない
上記で記載したように、ネットショップでは顧客の名前の声を直接聞くことができません。そのため、顧客と上手くコミュニケーションを取れていないと不満をキャッチできず、失敗につながります。
そこで、ネットショップにおいてはコミュニケーションを取って不信感を払拭することが大切です。安心感を持ってもらうことで、顧客満足度向上やリピーター獲得にもつながります。
ネットショップでは、以下のような方法が効果的です。
- サンクスメールの配信
- リピーター限定のお得情報の発信
- チャットでサポートする
- 手紙を同梱する
信頼・安心してもらうための情報公開をしていない
ネットショップにおいては、安心感を持ってもらうことが大切です。必要な情報が足りていないと信頼してもらえず、購入してもらえません。運営会社や返品対応のルールなど、消費者に公開すべき情報を提示することが大切です。
そこで、特定商取引法を遵守しているかどうか今一度確認しておきましょう。事業者が違法・悪質な勧誘行為などをすることを防止し、ユーザーを守るための法律のことです。
ネットショップにおいては、以下の情報を公開しましょう。
- 事業者名
- 住所
- 電話番号
- メールアドレス
顧客対応が悪い
顧客対応が悪いと顧客満足度が下がり、ユーザーが離れてしまいます。リピーターを獲得できないのはもちろん、悪い評判が広がって新規顧客も獲得できなくなってしまうでしょう。
顧客対応の悪い例は以下の通りです。
- 問い合わせをしてもレスポンスが遅い
- 電話が通じない
- 回答がいい加減
顧客対応を改善するには、リソースを確保し、スピーディーに返品や交換に対応できるよう体制を整えましょう。
ネットショップ開業で失敗する原因【利益面】
ネットショップで失敗する原因には、利益率に関するものもあります。ここからは、利益に関してよくある原因と対策を紹介します。
手数料や経費がかかりすぎている
ネットショップの運営に必要な手数料や経費がかかりすぎていると、利益が出ず失敗しやすいです。ネットショップでは、ECモールやASPカートの出店費用や手数料、梱包費用などのコストが発生します。
そこで経費削減のためには、定期的に経費計算を行うことが重要です。仕入れや在庫管理、発送などにかかったコストを明らかにすることで、経費を把握できるようになります。
ネットショップ作成の外注に失敗した
ネットショップ立ち上げや機能追加のために外注した際に、外注がうまくいかない事例もあります。たとえば、サービスが不十分で想定していたネットショップが構築できなかったり、コストが高くついたりすることがあります。
ネットショップを外注で作成する際は、実績のある会社を選定しましょう。費用や口コミ・評判などをあらかじめ調査しておくことで、失敗を防げます。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
ネットショップ開業における失敗を知ることで、自社サイトの売上が伸びない原因がわかります。原因が複数ある場合は、ひとつ解決していきましょう。この記事でご紹介した対策方法を参考にして、見直してみてください。
もしネットショップについて悩みや疑問がある場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではネットショップの開業からマーケティング施策の立案まで、幅広くサポートいたします。ぜひお気軽にご連絡ください。
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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