2024.01.15
ネットショップ開業時に何を売る?売れる商品の特徴と選び方のポイント
ネットショップの開業を検討していると「どんな商材を販売すれば儲かるのか分からない」といった悩みがあるのではないでしょうか。あるいは、ネットショップで売れる商品がなんなのか知りたいと考えている方もいるかもしれません。
本記事では、売れる商品の特徴について解説します。また、商品の選び方のポイントや注意点についても触れていきます。本記事を読むことで、何を基準にして選べばいいのかがわかるでしょう。ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- ネットショップで売れる商品の特徴
- ネットショップで何を売るか考える際のポイント・注意点
- 売れる商品があるはずなのに売れない理由
目次
ネットショップで売る商品の選び方
ネットショップで売る商品を選ぶ際は、まず商品を仕入れて販売するのか、それとも自作のハンドメイド作品を販売するのかを決める必要があります。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
商品を仕入れて販売する | 自作のハンドメイド作品を販売する | |
---|---|---|
メリット | 仕入れ・販売サイクルを早く回せる | ニーズに応じた商品も作れる |
デメリット | 在庫を抱えるリスクがある | 大量生産ができない |
なお、商品の仕入れ方法としてインターネットにおける問屋である「ドロップシッピングサイト」の利用もあることを知っておきましょう。
ネットショップで売れる商品の特徴
ネットショップで売れる商品の特徴は以下の通りです。
- 定期購入でリピートが狙える消耗品・日用品
- 流行の商品
- 実店舗より低価格で販売できる商品
- 対面で購入しづらい商品
- 重量のある運びにくい商品・かさばる商品
- 特定地域や地方でしか買えない商品
- 専門性の高い商品
- デジタルコンテンツ
- 一般的な店舗で扱っていない・手に入れづらい商品
- 自分が詳しい分野や好きな分野の商品
- 限定商品
- 海外ユーザーに受ける日本の商品
- プレゼント・ギフト向け商品
- オリジナル・ハンドメイドの商品
- アパレル商品
紹介するものの中から、ネットショップの特徴やブランドイメージのイメージに合わせて選ぶことが大切です。ここからは、おすすめの理由や具体的な商品を紹介していきます。
定期購入でリピートが狙える消耗品・日用品
定期購入でリピートが狙える消耗品や日用品は、ネットショップで売れやすい商品の一つです。
たとえば、スキンケア用品やメイク用品は同じ商品をリピートすることが多く、数か月おきに注文される可能性が高いでしょう。その他、おすすめな消耗品や日用品は次のとおりです。
- オムツ・おしりふき
- シャンプー・リンス
- 飲料水
- サプリメント
- ペットフード
流行の商品
インターネットで流行の商品を知り、そのまま購入に至る人もいます。こうした特徴から、ネットショップと流行の商品は相性がいいと言えるでしょう。
たとえば、以下のようなジャンルから流行の商品を見つけることが可能です。
- コラボ商品
- 食品
- 洋服
- アクセサリー
- 靴
トレンドを調べる時のコツは以下の通りです。
- Googleトレンドで調べる
- キーワードのサジェストを見る
- SNSで調べる
- Yahoo!ニュースをチェックする
実店舗より低価格で販売できる商品
スーパーやドラッグストアで購入できるような商品でも、実店舗より低価格で販売されていればユーザーにとって魅力的です。また、低価格商品なら低コストで運営できることもメリットです。
具体的には、以下のような商品があります。
- 飲料水
- お酒
- インスタント食品
- 調味料
- サプリメント
- 洗剤
- 衣料品
- 書籍
- 生活雑貨
特に、リピートが狙える洗剤や食品など消耗品の場合は「〇円以上購入で送料無料」などのサービスを行うのも効果的です。
対面で購入しづらい商品
「レジに持っていくのは恥ずかしい」と感じるような商品もネットショップと相性がいいです。ネットショップなら対面せず購入できます。
例として、以下のようなコンプレックスを解消する商品や、プライベートな商品などが挙げられます。
- ダイエット商品
- 育毛剤
- 脱毛剤
- 衛生用品
- 下着
上記以外にも、趣味のグッズなども含まれます。
重量のある運びにくい商品・かさばる商品
重量があって運びにくい商品や、かさばる商品もネットショップにおすすめです。ネットショップは購入した商品をそのまま自宅まで運んでくれるため、子連れの方や年配の方を集客できるでしょう。
なかでも、以下のような持ち帰るのに労力がかかる商品は売れやすい傾向にあります。
- 米
- 飲料水
- 冷蔵庫
- テレビ
- ソファ
- ベッド
- ダイニングテーブル
特定地域や地方でしか買えない商品
ネットショップでは特定地域や地方でしか買えない商品も売れやすいです。
実際に買いに行こうとすると時間がかかり、移動にもコストがかかります。ネットショップでは送料がかかる場合もありますが、実店舗まで買いに行く時間やコストを考慮すると、ネットショップで買った方が良いと判断する人も多いでしょう。
具体例としては、以下の通りです。
- 特産品
- 地域限定のお菓子
- 海外限定の商品
これらの商品は仕入れが難しい傾向にあるため、仕入れルートを確保することが重要です。
専門性の高い商品
一般のお店では売っていないような、専門性の高い商品もネットショップでは利益を出しやすいです。競争が起こりにくく、リピーター獲得にもつながる場合もあります。
- ミリタリーグッズ
- 無線操縦装置
- PC・OA機器
専門性の高い商品は、初めての方にとっては購入しにくい商品です。そこで商品の選び方などを提示してフォローすることで、安心感を獲得できるでしょう。
デジタルコンテンツ
独自のノウハウを持っている方には、デジタルコンテンツもおすすめです。
現代ではテキストや画像、映像などさまざまなコンテンツが公開されています。無料で公開されているコンテンツも多いなか、有料でしか手に入らないコンテンツも存在します。「お金を払ってでも欲しい」と思う人が多ければ、デジタルコンテンツでも儲けることができるでしょう。
デジタルコンテンツの例は以下の通りです。
- 有益な情報の販売(ビジネス、投資のノウハウなど)
- 素材の販売(イラスト素材、写真素材など)
- ソフト・フォントの販売(ゲームソフト、アプリなど)
- 音楽・イラスト系の販売(音楽、画像など)
一般的な店舗で扱っていない・手に入れづらい商品
普通の店舗では取り扱いがないような商品は、リピーターを獲得しやすいです。ニッチな商品は市場規模が小さいため、ライバルが少ないことがメリットです。価格競争も起こりにくいため、利益に繋げやすいでしょう。
ニッチな商品の例は以下の通りです。
- 一時的に必要になる商品(ウェディングドレス、出産用品など)
- ターゲットが限定している商品(スポーツ用品、業務用フライヤーなど)
- 高級商品(不動産、ヨットなど)
自分が詳しい分野や好きな分野の商品
趣味の延長として副業で始めたい方には、自分が詳しい分野や好きな分野の商品を扱うのがおすすめです。
個人的に好きなジャンルであれば、情熱を持って取り組めるでしょう。また、売れ筋も把握しやすいこともメリットです。
ただし、扱う商品によっては売れる時期と売れない時期があることも事実です。趣味の延長で始められるのが嬉しいですが、儲けられないかもしれないことがデメリットです。
限定商品
期間限定・数量限定など手に入りにくい商品はネットショップで購入されることが多いです。たとえば、以下のような商品はネットショップで検索されることがあります。
- 期間限定デザイン商品
- ○周年記念グッズ
- 先着○名限定グッズ
- 初版本
- 限定カバー本
限定商品は仕入れが難しいので、常にアンテナを張っておくことがポイントです。
海外ユーザーに受ける日本の商品
越境ECを始めて、海外向けに日本の商品を販売するのもひとつの方法です。
たとえば、海外では日本の家電製品は品質が高いと知られており、高額で販売されていることも珍しくありません。ほかにも、以下のような日本の商品は海外から注目されています。
- 車やバイクのパーツ類
- 伝統工芸品
- 文房具
- アニメ関連商品
日本の商品といってもさまざまなので、ジャンルを絞っておくといいでしょう。
プレゼント・ギフト向け商品
年間を通してさまざまなイベントがあり、その度にギフトが購入されています。また、年に一度の誕生日プレゼントは、ネットショップで購入されることもあります。ネットショップなら包装までして自宅まで届けてくれるので、利用する人も多いです。
プレゼント・ギフト向け商品の例は以下の通りです。
- 焼き菓子
- タオル
- ベビー用品
ネットショップでは検索しやすいように、価格やジャンル、シーン、送る相手などで絞り込めるようにするといいでしょう。
オリジナル・ハンドメイドの商品
ハンドメイドが好きな方や個人でネットショップを始めたい方には、オリジナル商品の販売がおすすめです。
オリジナル商品なら自分のショップでしか購入できないので、ファンを獲得するチャンスにもなります。ハンドメイドといってもジャンルはさまざまで、以下のような商品が売れやすいです。
- アクセサリー
- ネイル
- スマホケース
- 布製品
アパレル商品
初心者にもおすすめなのが、アパレル商品です。アパレル商品はインターネットや雑誌で売れ筋をチェックでき、参考になる情報がたくさんあります。また、SNSとの相性も良いためターゲットに向けて発信すれば、バズによる集客も期待できます。
ハンドメイドなどオリジナル商品を作るのが難しい場合は、アパレル商品を検討してみるのもいいでしょう。
ネットショップで何を売るか考える際のポイント・注意点
ネットショップで何を売るか考える際に、以下の5つの観点から選ぶよう意識しましょう。
- 販売できない商品、販売に許可が必要な商品を確認する
- 利益率を考える
- 市場ニーズやトレンドを把握する
- 価格競争になりそうな商品群を選ばない
- 在庫を抱えすぎない
ここからは、それぞれのポイント・注意点を解説します。
販売できない商品、販売に許可が必要な商品を確認する
商品によっては販売する際に許可が必要なケースや、そもそも販売できないジャンルがあります。たとえば、以下のような商品は要注意です。
ジャンル | 販売可否 | 商品例 |
---|---|---|
お酒 | 通信販売酒類小売業免許があれば販売可能 | 日本酒、ワイン、ウイスキーなど |
健康食品 | 食品衛生法に基づく営業許可が必要 食品衛生責任者の資格があれば販売可能 |
サプリメント、栄養補助食品、健康補助食品など |
化粧品 | 化粧品製造業許可化粧品製造販売業許可が必要 | 海外で販売されている化粧品 |
中古品 | 古物商許可が必要 | 衣類、時計、家電、書類など |
取り扱いたい商材が上記に含まれているか一度確認しておきましょう。
利益率を考える
ネットショップを成功するには、自分の興味関心だけでなく、利益率も考えつつ商品を選定することが大切です。利益率とは、売上から材料費や仕入れ価格を引いた利益の割合のことを指します。
いくら売上が高くても、利益率を考えないと利益が伸びません。売上を伸ばしネットショップを長く運営するためにも、利益率を計算しましょう。計算方法は以下の通りです。
利益 ÷ 売上高 ×100
利益率が高いほど利益が多いと考えられます。どんな商品を扱うのか決まったら、仕入れから販売までにかかる費用を計算して、あらかじめシミュレーションしておくといいでしょう。
市場ニーズやトレンドを把握する
何を売るか決める際には、市場のニーズやトレンドをしっかり把握する必要があります。市場ニーズやトレンドに敏感になることで、これから売れる商品が見えてくるでしょう。
市場のニーズを知るには、以下のような方法が効果的です。
- 売れ筋ランキングを確認する
- 検索されているキーワードを確認する
- Googleトレンドをチェックする
- SNSをチェックする
市場ニーズやトレンドはある程度興味がないとアンテナを張れない部分があるでしょう。どのジャンルにするか迷っている場合は、情報収取で苦痛にならないジャンルを選ぶといいでしょう。
価格競争になりそうな商品群を選ばない
ネットショップにおいては、価格競争になりそうな商品群を選ばないようにした方がいいです。価格競争に陥ると、競合サイトに流れたり、利益率が下がって赤字になるリスクがあったりするからです。
価格競争は囲い込みができない場合や、ライバルが多い場合に起こりやすいです。価格競争を避けるには、取り扱う商品の価格帯を必ずリサーチしましょう。同時に、競合サイトに流れないよう、ネットショップのオリジナリティを押し出す工夫も必要です。
在庫を抱えすぎない
ネットショップで成功させるコツとして、なるべく在庫を抱えないことも忘れてはなりません。在庫を抱えすぎてしまうと、在庫管理の手間がかかります。さらに、在庫が多いほどスペースの確保が必要になるため、余計なコストも発生します。
在庫を抱えすぎないためには、売れる在庫だからといって一気に仕入れないことが重要です。少ない在庫で品揃えを充実させるようにするのがおすすめです。また、注文を受けてから仕入れる無在庫販売も有効です。
売れる商品があるはずなのに売れない理由
上記で紹介した特徴に当てはまる商品を取り扱っているはずなのに、なぜか商品が売れないと悩んでいる人もいるでしょう。その場合、以下のような理由が原因かもしれません。
- 商品の魅力や必要性が伝わっていない
- サイトが使いづらい
- 集客ができていない
これらの理由に当てはまる場合は、改善が必要です。ここからは、それぞれの理由について解説します。
商品の魅力や必要性が伝わっていない
売れる商品を取り扱っているのに売れない理由として、商品の魅力が伝わっていない、あるいは伝わりづらい状況にあると考えられます。
ネットショップにおいては、詳しく商品のメリットや魅力を伝えることが大切です。文章で伝える際は、シンプルな文章よりも読み応えのある文章の方が伝わりやすいです。
また、テキストでは伝えにくい情報は画像を用いることでより伝わりやすくなります。さまざまな角度から撮影することで、商品をイメージしやすくなります。
サイトが使いづらい
売れる商品を取り扱っているのに売れない理由のひとつとして、サイト自体が使いづらくユーザー体験が悪い可能性が考えられます。
その例として、スマホに対応していないことが挙げられます。最近ではスマホで検索するユーザーが多く、そのまま商品を購入するケースも珍しくありません。スマホで見やすいサイトでないと、競合サイトに流れる可能性があります。
またサイトが使いにくいと、カゴ落ちが発生することもあるでしょう。カゴ落ちについては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてお読みください。
集客ができていない
売れる商品を扱っていても、集客ができていない可能性もあるでしょう。集客ができないと十分なユーザーが集まらないため、売上にも繋がりません。
集客を成功させるには、ターゲット設定をすることが重要です。ターゲットが商品を購入するのに、どんな行動をするのかを整理することで、集客方法が見えてきます。
たとえば、若い世代がターゲットならSNSと相性がいいのでSNS広告がいいでしょう。一方で、じっくり検討して購入する商品なら、読み応えのあるSEOコンテンツの発信も効果的です。
ECサイトについて不安がある方はぜひご相談ください
ネットショップを成功させるには、売れる商品を取り扱うことが重要です。情報収集が肝心なので、常にアンテナを張っていても苦にならないジャンルを選ぶといいでしょう。これから商品を選ぶ方は、ぜひ本記事で紹介したポイントを参考にしてみてください。
もしネットショップの商品選びでお困りの場合は、テクノデジタルにご相談ください。弊社ではネットショップの開業サポートからコンサルティングまで幅広く行っています。施策提案もいたしますので、ぜひお気軽にご連絡ください。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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