2023.09.20
ECサイト構築ツールおすすめ5選!自分に合ったツールの選び方を解説
ECサイトを構築する際は、予算や目的に合った適切なツールを選ぶことが非常に重要です。ただし、巷にはさまざまなECサイト構築ツールがあり、どれを選べばよいのかわからない方も多いかもしれません。
そこで今回は、自分に合ったツールを選ぶためのポイントを解説し、おすすめのECサイト構築ツールを5つ紹介します。
この記事でわかること
- ECサイト構築ツールの種類
- ECサイト構築ツールの選び方
- おすすめのECサイト構築ツール
目次
ECサイト構築ツールの3つの種類
ECサイト構築ツールとは、ECサイトに必要な機能やデザインテンプレートが組み込まれたソフトウェアのことを言います。
昨今、さまざまなECサイト構築ツールがリリースされていますが、大きく分けると3つの種類に分けられます。
▼ECサイト構築ツールの3つの種類
1. ASP型のECサイト構築ツール
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ASP型 | 手軽にECの構築ができる 安価で利用できる セキュリティ対策用の管理の必要がない |
カスタマイズ性は低い サービス停止のリスクがある |
ASP型では、ECサイトの構築に必要な機能やデザインなどがクラウド上で提供されることによって、ECサイトを比較的簡単に構築できます。
こちらのツールでは、あらかじめドメインやサーバーの準備をする必要がないため、専門知識が必要なく手軽にECサイトをはじめることが可能です。また、新たにシステム開発をする必要がないため、安価で利用できるものが多いといった特徴があります。
一方、一定の枠組み内でのカスタマイズしかできないので、独自の機能を追加することはできない点に注意が必要です。サービス提供者が倒産した場合にはサービス停止となってしまうリスクも存在します。
有名なASP型EC構築ツールには「BASE」や「MakeShop」などがあります。
2. オープンソース型のECサイト構築ツール
メリット | デメリット | |
---|---|---|
オープンソース型 | カスタマイズ性が高い 安価で利用できる 有名なものであればコミュニティが存在する |
専門知識が必要 サポートがない |
オープンソース型のECサイト構築ツールでは、ソースコードが公開されており、誰でも自由に閲覧、使用、変更、再配布できます。
こちらのツールは多くの場合無料で使えることが多く、専門知識があれば柔軟にカスタマイズができるのが特徴です。また、有名なオープンソースであればコミュニティが存在し、構築に関する質問をすることが可能です。
一方、カスタマイズするには専門知識が必要で、別途ドメインやサーバーの準備が必要になります。
有名なオープンソース型EC構築ツールには「EC-Cube」「Welcart」「WooCommerce」などが挙げられます。
3. パッケージ型のECサイト構築ツール
メリット | デメリット | |
---|---|---|
パッケージ型 | 独自の機能を追加できる 開発作業を自分で行う必要がない サポートが受けられる |
料金が高額になる 部分改修する場合もシステム開発者でないとできないことが多い |
パッケージ型のECサイト構築ツールは、商用製品として提供されるECサイト構築用のソフトウェアパッケージのことです。
こちらでは最初から搭載されている機能に加えて、サイトの独自のカスタマイズができるのが特徴です。また、開発作業を自分で行う必要がなく、マーケティング支援等のサポートが受けられることがあります。
一方、商用製品として販売されており、サイト毎にシステムを開発することもあるため料金が高額になりがちです。加えて、部分改修する際もシステムの開発者でないと行えないこともあります。
有名なパッケージ型のECサイト構築ツールには「ecbeing」が挙げられます。
ECサイト構築ツールの選び方
ECサイト構築ツールの選び方には大きく5つの方法があります。
▼ECサイト構築ツールの選び方
1. 料金で選ぶ
ECサイト構築ツールを選ぶ際に、最初に考えるべきポイントは料金です。ツールの価格帯は大きく異なり、無料ではじめられるものや初期費用がかかるもの、数千円〜数万円の月額費用がかかるものなど幅広くなっています。
他にも商品が売れた際にかかる決済手数料も異なるため、この点も確認する必要があります。
2. 導入の手軽さ
ECサイト構築ツールによって技術的な知識が不要なものや必要なものがあります。ノンプログラマーであれば、プログラミングを使って実際に構築する必要のないASP型やパッケージ型のEC構築ツールを利用するのがおすすめです。
なお、導入後のメンテナンス・セキュリティ面もEC構築ツールを選ぶ上で重要です。ECサイトでは顧客情報など重要なデータを扱うことが多いため、導入が手軽かつメンテナンス・セキュリティ対策がしっかりしているツールを選ぶのがよいでしょう。
3. カスタマイズ性で選ぶ
ECサイトを構築する際、他社とは違う独自デザイン・機能のECサイトを構築したいと考える方も多いかもしれません。そういった方は、カスタマイズ性が高いかどうかもツールを選ぶ際、重要な判断基準と言えるでしょう。
一般的にオープンソース型やパッケージ型の方がカスタマイズ性が高くなっていますが、ASP型でも有料プランに加入することでさまざまなテーマテンプレートが使える場合があります。
また、プラグインを利用することで必要な機能を追加できるため、テーマテンプレートの数やどういったプラグインが使えるかを確認しておくのが重要です。
4. 決済方法の豊富さで選ぶ
顧客1人ひとりに合わせた多様な決済方法を提供することは、ECサイトの利便性を高めるために必要不可欠です。
たとえば、若年層の顧客であればクレジットカードではなく電子マネーやコンビニ払いを好む場合もあるため、他の決済方法も必要になります。
できるだけ多くの決済方法に対応したEC構築ツールを選択するのがよいでしょう。
5. 外部サービスとの連携ができるかで選ぶ
ECサイトを構築する際には、外部サービスとの連携機能が充実しているECサイト構築ツールを選択することが重要です。
たとえば、物流サービスや顧客管理ツールと連携できると、サイト運営者が手作業で管理しなければならない業務を自動化できます。
また、ペイメントシステムと連携できるとユーザーの決済手段を増やしてあげられるため、ユーザーにとっては利便性が上がり、サイト運営者にとっては売り上げアップの可能性が高くなります。
おすすめのECサイト構築ツール【ASP型】
以下ではASP型・オープンソース型・パッケージ型のECサイト構築ツールを紹介していきます。
ASP型のECサイト構築ツールは以下の2つです。
▼ASP型のECサイト構築ツール
1. Shopify
引用元:Shopify公式サイト
プラン名 | 料金 |
---|---|
ベーシック | 33ドル / 月 |
スタンダード | 92ドル / 月 |
プレミアム | 399ドル / 月 |
スターター | 5ドル / 月 |
Shopify Plus | 2,000ドル / 月 |
Shopifyは、カナダのオタワに本拠を置く「Shopify Inc.」が運営するECサイト構築ツールです。世界170ヵ国を超える国々でShopifyを使ったストアが開設されており、EC構築プラットフォームとして圧倒的シェアを誇っています。
Shopifyの特徴は、コーディングの知識がなくても簡単に操作できる直感的なインターフェースがあり、 公式テンプレートやプラグインが充実している点です。ECサイト構築以外にもPOSシステムやメールマーケティングツールといった機能が使用でき、決済方法も幅広く選択できます。
Shopifyには大きく3つのプランがあり、最安33ドル / 月から利用可能。加えて、SNSアプリやメッセージングアプリを通じて商品を販売するだけのスタータープランも用意されています。
初心者でも手軽に高機能なECサイトを作りたい方には、Shopifyがおすすめです。
2. BASE
引用元:BASE公式サイト
プラン名 | 料金 |
---|---|
スタンダードプラン | 0円 / 月 |
グロースプラン | 5,980(税込) / 月 |
BASEは、東京都にオフィスを構えるBASE株式会社が運営するオンラインストア構築ツールです。これまでのショップ開設数は190万を超えており、ある調査会社が行った調査で「ネットショップ開設実績 5年連続 No.1」を記録しています。
BASEの特徴は初期費用・月額費用0円からECサイトを作成できるため、ノーリスクではじめられる点です。また、専門知識がなくても簡単にデザインの変更や商品登録ができ、80種類を超える拡張機能が利用できます。
BASEには有料プランもあり、月商17万円以上を超える場合は上位版の「グロースプラン」がお得になります。
オンラインショップをはじめてみたいけど、費用や手間がかかるのが不安という方にはBASEがおすすめです。
おすすめのECサイト構築ツール【オープンソース型】
専門知識があり、ドメインやサーバーの準備が手間でない方は、以下で紹介するオープンソース型のECサイト構築ツールがおすすめです。
▼オープンソース型のECサイト構築ツール
1. EC-Cube
引用元:EC-Cube公式サイト
EC-Cubeは、大阪に拠点を構える株式会社イーシーキューブが提供するオープンソースのECサイト構築ソフトウェアです。これまでのダウンロード数は180万を突破しており、ネットショップ動向調査において「月商1000万円以上で利用されているカートシステム」の利用数 No.1を獲得しています。
EC-Cubeの特徴は、オープンソースのためカスタマイズ性が非常に高い点です。有料のプラグインをインストールしたり、HTMLやCSS、JavaScriptやTwigと呼ばれるPHP向けテンプレートエンジンを利用したりすることで、柔軟なカスタマイズが可能になっています。
また、EC-Cubeはセキュリティ面にも配慮しており、年2回、専門企業による脆弱性の診断を実施。国産のオープンソースでコミュニティも豊富に存在しているため、カスタマイズ性の高いECサイトを安全に運営したい方におすすめです。
2. Welcart
引用元:Welcart公式サイト
Welcartは、福井県に拠点を構えるコルネ株式会社が提供するWordPress専用プラグインです。これまで約25,000を超えるECサイトに導入されており、国内ECプラグインシェア No.1を記録しています。
Welcartの特徴はWordPressにインストールするだけで、簡単にネットショップを作成できるという点です。WordPressはSEOに強いCMSとして知られているため、集客に強いネットショップを構築できます。
また、サポートが充実しており「作ったサイトがうまく動かない」といった際は開発者による不具合調査を依頼可能です。加えて、ユーザー同士で情報交換ができるフォーラムも用意されているため、WordPressを使って自分でECサイトを作りたい方はWelcartがおすすめです。
おすすめのECサイト構築ツール【パッケージ型】
パッケージ型ECサイト構築ツールのおすすめは以下の通りです。
▼パッケージ型のECサイト構築ツール
1. ecbeing
1. ecbeing
引用元:ecbeing公式サイト
プラン名 | 料金 |
---|---|
スタートアッププラン | 初期費用: 19万円〜 月額費用:5万円~ |
ミドルプラン | 初期費用: 500万円~ 月額費用: 20万円~ |
エンタープライズプラン | 初期費用:お見積り 月額費用:40万円~ |
ecbeingは、東京都に拠点を構える株式会社ecbeingが提供するECサイト構築パッケージサービスです。
これまで20年に渡って中堅・大手企業向けのECサイト構築に利用されており、IT製品のレビューサイトにおいて、大企業部門の「サポート品質」「使いやすさ」「機能への満足度」の3部門でNo.1を記録しています。
ecbeingの特徴は豊富な標準機能に加え、ビジネスに合わせた機能を提案してくれる点です。開発はプロが行ってくれるため、理想通りのECサイトを実現できます。
また、サイト構築後も売上アップにつながるマーケティング支援が受けられます。料金はASPやオープンソース型より高く、最安プランでも立ち上げに24万円〜の初期投資が必要です。
中堅・大手企業向けのECサイトを作りたい方にはecbeingがおすすめです。
まとめ・ECサイト構築ツールは自分の目的に合ったものを選択しよう
ECサイト構築ツールには豊富な種類がありますが、料金や導入の手軽さ、カスタマイズ性などはツールによってさまざまです。
そのため、ECサイト構築ツールを選ぶ際は、どういった点を重視したいか(例: リスクなくはじめたいなど)を決め、自分に合ったものを選択するのがおすすめです。
ECサイト構築ツールの選択に悩んだら、本記事で紹介している5つの中から検討してみてください。
テクノデジタルでは、ShopifyやEC Cubeを使ったEコマースサイトの構築から運用、コンサルティングまで一気通貫で実施しています。またPR会社もグループにいるため、集客から購入までのサポートもサポートが可能です。
ECサイトの実際の作り方については以下の記事にて解説しているので、興味がある方はこちらもご覧ください。
投稿者
-
システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
新着情報
同じカテゴリの記事
新着記事
人気の記事