2025.02.13
レジュメとは?ビジネスシーンでの書き方や作成時のポイントを解説
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「レジュメって何?」「上司からレジュメ作成の指示を受けたが作成方法がかわからない」
「わかりやすいレジュメを作成するポイントは?」
ビジネスシーンで「レジュメを作っておいて」と指示を受けたことがある方は多いのではないでしょうか。
どのように書いたらいいのかわからず、ただ何となく作成しているとしたら、とてももったいないことをしているかもしれません。
正しいレジュメを作成できるとビジネスシーンで多くのメリットが得られます。
本記事ではレジュメについて詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- レジュメとは
- さまざまな分野のレジュメの意味
- ビジネスシーンでのレジュメのメリット
- ビジネスシーンでのレジュメの作成方法とポイント
- ビジネスシーンでのレジュメ作成の具体例
目次
レジュメとは?
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レジュメ(résumé)とはフランス語が語源の言葉であり、文章を要約したもの全般を指します。
ビジネスシーンにおいては会議やプレゼンテーション内容を要約した資料として使われることが多いです。似たような言葉として「アジェンダ」が挙げられます。アジェンダは課題や計画、行動指針の意味を持ちます。レジュメもアジェンダも、会議やプレゼンテーションで使われる資料で、以下のような違いがあります。
レジュメ | 会議の概要・目的 |
---|---|
アジェンダ | 議題やタイムスケジュールのまとめ |
レジュメは様々なシーンで使用されている
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レジュメは大きく「要約」を意味するものであると説明してきましたが、具体的にどのような内容を要約しているかはレジュメを使用する目的やシーンで変わってきます。
- 教育・研究分野におけるレジュメ
- 転職・就職におけるレジュメ
- ビジネスシーンにおけるレジュメ
これら3つのシーンにおけるレジュメについてそれぞれ解説していきます。
教育・研究分野におけるレジュメ
教育・研究分野におけるレジュメでは論文や研究テーマを要約したものを指します。論文や研究内容に関する以下のような情報を記載します。
- タイトル
- 論文発表日時
- 論文執筆者や教育担当者の氏名
- 研究の背景や経緯
- 見出し
- 見出しの内容を1文程度にまとめた概要
- 参考文献
このような情報を忠実に記載することで論文や研究内容の正当性や信憑性が証明されます。
転職・就職におけるレジュメ
転職・就職におけるレジュメは履歴書や職務経歴書のような就職活動に必要な、職歴や学歴をまとめて記載する書類を指します。
元々外資系企業や海外で使用されていましたが、近年のグローバル化を受けて国内でもレジュメを導入する企業も増えてきています。就職・転職におけるレジュメには以下のような内容を記載します。
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 学歴
- 職歴
- 自己PR
- 志望動機
- 希望条件
日本の履歴書・職務経歴書のような形式や、形式の決まっていない1~2枚の文書でまとめるのか、応募先の企業や業種によって異なるのでしっかりと確認することが大切です。
ビジネスシーンにおけるレジュメ
ビジネスシーンにおけるレジュメはプレゼンテーションや会議の内容を要約した資料を指します。プレゼンテーションや会議のレジュメには以下のような内容を記載します。
- 会議日時
- 会議場所
- 出席者の氏名
- 会議の議題の概要・論点
レジュメを見ただけでどのような会議を行うのかを整理してわかりやすく伝え、議論しやすくなるレジュメ作成が大切です。
また、プレゼンテーションで使用するレジュメでは取引先が自社に興味を持てるようなアピール力の高いレジュメが必要です。
ビジネスシーンでのレジュメのメリット
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ビジネスシーンでレジュメを活用すると、伝えたい事がシンプルかつ端的に伝えられ、プレゼンテーションにも役に立つことを説明してきましたが、この他にも得られるメリットが大きく2つあります。
- 会議の進行がスムーズになる
- 会議の質が向上する
それぞれ詳しく説明していきます。
会議の進行がスムーズになる
会議中の脱線は「あるある」で、脱線から得られるものもあります。
しかしながら、本題から逸れ続けてしまうと本来話し合うべき議題がなおざりになってしまい、参加者の貴重な時間も奪ってしまいます。
このような脱線を防止するためにもレジュメが役に立ちます。レジュメに会議で話す内容や内容ごとに目安の時間配分を記載します。
そうすることで参加者全員の共通認識として、会議の流れを把握し、会議の進行を予測しながらスムーズに議論することにつながります。
会議の質が向上する
レジュメを活用すると会議の質が向上します。レジュメを作成し会議が始まる前に配布すると、参加者は議題や会議の目的、時間の目安を把握できます。
事前に把握することで、参加者が同じ方向を向いて、議題に対する自分の意見を持った状態で会議に臨めるので、質の高い議論ができます。
会議の質が高まると、業務も生産性の向上にも繋がっていきます。
質の高い議論をしっかりと議事録に残したい方へおすすめのツールはこちらをご参照ください。
ビジネスシーンでのレジュメの書き方
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実際にビジネスシーンで役に立つレジュメの書き方について説明します。
ここでは、ビジネスシーンでレジュメを使用する代表的な場面である、会議用のレジュメを例に説明していきます。
以下の3点のポイントに分けてそれぞれ解説します。
- 基本情報を記載する
- 目次や予定時間を記載する
- 配布資料について記載する
基本情報を記載する
まず「〇〇について」といった会議で何を話し合うのかが一目でわかるタイトルをつけます。次に開催日時や場所などの基本情報を記載します。
社外の人が会議に参加する際には特に注意して、日時や場所をわかりやすく記載しましょう。
Web会議の場合はURLを記載してください。
「いつ・どこで・何についての会議なのか」が理解できるよう、よく整理して基本情報を記載します。
目次や予定時間を記載する
わかりやすいレジュメ、かつ実際の会議を円滑に進めていくために目次や予定時間を記載することもポイントとなります。会議で報告や議論する内容に目次をつけておくことで参加者が全体の流れをつかみやすくなり、話の脱線を防止できます。
また、可能であれば各項目ごとに目安となる所要時間を記載しましょう。
そうすることで一つの内容に時間がかかり過ぎてしまって時間が足りなくなってしまう事態を防げます。
配布資料について記載する
会議当日、レジュメ以外の資料を配布する場合は、配布資料についても記載しましょう。
配布資料が多い時や参加者が多い時にどのような資料があるか一目でわかる資料情報があると、資料を探しやすくスムーズに会議を進めることができます。
余裕があるときは配布資料をまとめて事前に参加者に配布しておくと、当日書類が足りないなどのトラブル防止や、参加者が事前により議題への理解を深めることができるので、会議の質の向上も望めます。
ビジネスシーンでのレジュメ作成時のポイント
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ビジネスシーンでのレジュメ作成時のポイントを3つのポイントに分けて解説していきます。
- 分かりやすいレイアウトにする
- 議題を明確にする
- 要点を簡潔に記載する
分かりやすいレイアウトにする
レジュメはパッと見で伝えたいことを伝えられるかが重要です。レイアウトは見やすさにこだわりましょう。
おしゃれさやオリジナリティを出す必要はありません。
読む人にわかりやすく伝わるように、見出しの文字を大きくしたり、重要な部分を太字にしたり、マーカーを引いて読みやすくすることが大切です。
議題を明確にする
レジュメには議論する予定の項目であるアジェンダも記載していきます。
アジェンダは議論内容をリスト化したものなので、議題が明確になり端的に参加者に議題が何なのかを伝えられます。
要点を簡潔に記載する
レジュメを作成する際には要点を簡潔にまとめましょう。
簡潔すぎると、せっかく事前にレジュメを準備しても何度も口頭での説明が必要になってしまい、一番話したい議題にかけられる時間が減ってしまいます。
逆に細かく記載され過ぎているレジュメであっても、参加者がレジュメを読むことに集中してしまい、会議の内容が薄くなってしまう恐れがあります。
箇条書きや図解などを活用して端的にまとめつつ、レジュメで会議の要点をわかりやすく伝えるようにしましょう。
これまで説明したことをまとめていきます。
会議用のレジュメには以下の表のような点を記載します。
・会議名(タイトル):レジュメのタイトル ・作成者:レジュメの作成者名 ・開催日時:開催日時の予定を記載 ・開催場所:会議の開催場所を記載。Web会議の場合はURL。 ・出席メンバー:出席予定のメンバーを役職順に記載。 ・議題・検討テーマ:「〇〇について」の形で議題・検討テーマを記載する。 ・報告内容:会議で報告する内容を箇条書きで記載。 ・検討事案:話し合いたい内容を箇条書きで記載。目安の所要時間があると良い。 ・配布資料:会議で配布する資料のリストを記載。 |
これをもとに会議用のレジュメを作成すると以下のようになります。
【会議名】第2回 2025年〇×キャンペーン企画会議 【作成者】営業部 山田 【開催日時】2024年8月21日(水)14:00~15:00 【開催場所】12階 第1会議室 【出席メンバー】田中部長 佐藤課長 営業部 【議題】〇×キャンペーンについて 【報告内容】前回の会議で検討した〇▢の問い合わせ結果 【検討事案】各々15分が目安になります ・〇〇について ・△△について ・▢▢について 【配布資料】 ・過去〇×キャンペーンの売上推移 ・他社キャンペーン状況 |
まとめ
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この記事ではレジュメについて説明してきました。
さまざまなシーンで活用されるレジュメですが、ビジネスシーンでレジュメを活用すると、スムーズに会議を進行できるだけでなく、会議の質を上げることができます。また、このレジュメを保管しておくことで業務を振り返るときも役に立ちます。この記事を参考に、わかりやすいレジュメを作成してビジネスシーンで活用していきましょう。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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