2024.08.08
仕事自動化ツールのおすすめ5選!選び方や無料の作り方まで解説
「自動化ツールを導入して業務を効率化させたい」「作業を自動化して仕事の効率を上げたい」「高度な技術も理系の知識がなくても自動化ツールを活用できるのか」
仕事自動化ツールを導入して仕事の効率化をしたいと思っていても、機能やシステム、どのような自動化ツールが企業に合っているかわからないまま、手作業での仕事に日々追われて悩んでいませんか?
日々の業務に追われると、優先したい仕事がこなせなくなるだけではなく、ヒューマンエラーも起きやすくなるでしょう。
本記事ではおすすめの仕事自動化ツールを詳しく解説していきます。
この記事でわかること
- 仕事自動化ツールとは何か
- 仕事自動化ツールで何ができるのか
- おすすめの仕事自動化ツール
- 自動化ツールをPythonで作成する方法
- RPAツールを選ぶうえでのポイント
目次
仕事自動化ツールの一覧表
人の手で取り組んできた作業をIT技術によって自動化することで、仕事の効率をあげられます。そこで重要になるのが、仕事自動化ツールの導入です。
目的によって選ぶべきツールは異なりますが、ここでは人気の仕事自動化ツールを一覧でまとめています。
料金 | 種類 | 特徴 | |
---|---|---|---|
WinActor | ¥272,800~ | デスクトップ型 サーバー型 |
・国内シェアNo1 ・プログラミング知識不要 |
UiPath | 応相談 | デスクトップ型 サーバー型 |
・世界的に広く利用されている ・開発者向けの機能も多く複雑なプロセスの自動化向き |
AUTORO | 応相談 | クラウド型 | ・サーバーやインストールが不要なクラウド型の自動化ツール ・単純作業を高速で自動化 |
BizRobo! | ¥900,000~ ※BizRobo!mini の場合 |
デスクトップ型 サーバー型 クラウド型 |
・提供形態が豊富 ・導入規模により細かいプラン選択が可能 |
BizteX cobit | 応相談 | クラウド型 | ・インストール不要で即日導入可 ・導入後の無料チャットサポートあり |
仕事自動化ツールのおすすめ5選
仕事自動化ツールのおすすめは5つあります。
それぞれのツールで特徴が異なるため、まずは特徴をしっかり確認してみましょう。
WinActor
2010年にNTTで生まれた純国産の自動化ツールです。
幅広い分野の8000社を超える企業から導入されています。(2023年12月時点)
ドラッグ&ドロップ、クリックなど直感的な操作で業務の自動化が可能なため、プログラミングに自信がない企業でも導入しやすいツールです。
導入により9000時間削減した事例もあります。
料金 | ・フル機能版ライセンス:998,800円/年(税込) ・実行版ライセンス:272,800円/年(税込) |
---|---|
種類 | デスクトップ型・サーバー型 |
メリット | ・プログラミングの知識が無くても直感的な操作が可能 ・Windowsで使用されているあらゆるソフトウェア、システムの自動化できる ・パソコン1台の小規模導入から、社内中のパソコンとの連動と、幅広く対応可能 |
デメリット | 複雑な業務プロセスや大規模データにはやや限定的 |
トライアル | 30日間の無料トライアル期間あり |
以下のような企業におすすめです。
- 国内で一番シェアされている自動化ツールを導入したい
- プログラミングの知識に自信がない
- まずは自動化を始めてみたい企業
UiPath
UiPathは2005年にルーマニアで開発された自動化ツールです。
世界的に広く利用されています。
開発者向けの機能も多く複雑なプロセスの自動化に向いています。
料金 | ・Free(個人向け):無料 ・Pro(小規模の部門・企業):420ドル/月~ ・Enterprise(大規模企業):応相談 |
---|---|
種類 | デスクトップ型・サーバー型 |
メリット | ・開発者向けの機能が豊富 ・大規模かつ複雑なプロセスの自動化に適している ・充実した日本語サービスと無料でUiPathについて学べるオンライン学習サービスあり |
デメリット | ・プログラミングの知識が必要 ・大規模プロジェクトは実行速度がやや低下する |
トライアル | 60日間の無料トライアル期間あり |
以下のような企業におすすめです。
- 業務で多くのアプリケーションを利用する
- 限定された使い方ではなく、汎用的に導入したい
- 開発者向けの機能が欲しい
AUTORO
日本で作られたサーバーやインストールが不要なクラウド型の自動化ツールです。
ブラウザで起動しクラウド上の単純作業(登録・確認・集計・保存・整理)を高速で自動化できます。
- ECサイト業務の登録から売上集計まで自動化
- 求人サイトのスカウトを自動送信して採用スカウトを自動化
- 自社製品に対するWeb上の口コミを収集しExcelに一覧で保存
料金 | 個別対応 |
---|---|
種類 | クラウド型 |
メリット | ・クラウド型なのでアクセスできればどんなOSでも導入できる ・さまざまなソフトウェアとの連携ができ、複数ユーザーの同時アクセスが可能 ・いつでも気軽に質問できるチャットサポートあり |
デメリット | 料金が公開されていないため都度問い合わせが必要で導入までに時間を要する |
トライアルの有無 | 2週間 |
以下のような企業におすすめです。
- 複数端末・複数拠点で自動化ツールを導入したい
- 日時を問わずに自動化ツールを動かしたい
- Windows以外のOSを使って対応するツールが見つからない
BizRobo!
引用:https://rpa-technologies.com/products/first/
BizRobo!はアメリカで開発され、日本企業でも利用しやすく改良し2008年から国内提供が開始されました。
日々のルーティンワークを自動化するツールです。
料金 | ・BizRobo! Mini:年額90万円〜 ・BizRobo! Lite:初期費用20万円〜、年額120万円〜 ・BizRobo! Basic:年額720万円~ ・BizRobo! DX Cloud:初期費用20万円〜、年額240万円〜、1アクションあたり0.1円の従量課金 ・B!aaS:月額4万円〜 ・BizRobo! OCR with AI inside:月額3万円〜 |
---|---|
種類 | デスクトップ型・サーバー型・クラウド型 |
メリット | ・デスクトップ型、サーバー型、クラウド型と提供形態が豊富 ・導入規模や運用形態に合わせて6種類のプランから選べる。 |
デメリット | ・月額利用料が高めなため作業量が少ないと採算が取れない ・プランが多くあるためどれが自社に適切か決めるのが難しい |
トライアル期間 | 一か月間 |
以下のような企業におすすめです。
- 最終的には大規模利用を考えているがまずはスモールスタートで始めたい
- 料金体系が明瞭なツールを探している
- 1ライセンスで複数のロボットを作成したい
BizteX cobit
引用:https://service.biztex.co.jp/
BizteX cobitはクラウド型のRPAツールです。
中小企業から大企業までさまざまな企業が導入しており、簡単に操作できます。
料金 | 応相談 |
---|---|
種類 | クラウド型 |
メリット | ・インストール不要で即日導入できるのですぐに運用できる ・プログラミングや難しい操作がなく専門知識がない現場でも導入しやすい |
デメリット | ・簡単な操作性がゆえに応用的なものができないことがある ・ロボット作成・編集の待ち時間が長い |
トライアル期間 | 1週間 |
以下のような企業におすすめです。
- スピーディーに導入したい
- プログラミングの専門的な知識には自信がない
- さまざまな業務に活用したい
目的別!おすすめの仕事自動化ツール
ここでは仕事自動化ツールを目的別で紹介します。
仕事自動化ツールの選び方が分かるので、確認してみましょう。
Windowsで便利な仕事自動化ツール
- VBA: Microsoftが提供するアプリケーション専用のプログラミング言語です。データ集計の自動化、メールの一括送信、Microsoft Officeアプリケーション間の連携などができます。
- RPA: プログラミング知識が不要で仕事の自動化ができるツールです。RPAはOSやアプリケーションを問わずパソコン上の作業全般の自動化が可能です。
- UWSC: Windowsのパソコン上で実行したマウスやキーボード操作を保存し、自動で再現することで仕事の自動化や効率化を図るツールです。使いこなすにはプログラミングの知識が必要です。※2024年7月現在、サポートが停止。
Macで便利な仕事自動化ツール
- Alfred: Spotlight検索機能の上位互換のランチャーアプリです。ファイル検索機能やシステム操作、アプリの起動、Web検索機能などがあり、マウスやトラックパッドを使用せずにキーボードのみで操作ができるため作業効率が上がります。
- CheatSheet: 覚えていると便利なショートカットキーを簡単に確認できるアプリです。CheatSheetを活用することでマウス不要でキーボードのみの操作ができるようになります。
- Clipy: ショートカットキーでクリップボード履歴を確認できるアプリです。文字だけではなく画像にも対応しています。
無料で使える仕事自動化ツール
- Power Automate Desktop: Microsoftが提供しているデスクトップ型のRPAツールです。インストールをしてデスクトップまたはWeb上のタスクをローコードで自動化できます。
- マクロマン: 数少ない国産の無料RPAツールです。無料期間や利用人数に制限なく使えます。データ入力、データ収集・分析、データ照合、メール送受信など多くの業務が自動化できます。
- Automation Anywhere Community Edition: サーバー型のRPAツールで、実は世界的にトップクラスのシェアを誇ります。無料機能はデータ抽出、自動化を実施した成果の可視化などがあります。
アプリ型の仕事自動化ツール
- Power Automate: Microsoftが提供しているクラウド型のRPAツールです。コネクタと呼ばれる外部サービス(例:Slack、Gmailなどのアプリケーション)と連携できる機能があるため、アプリケーション内での操作を自動化します。Power Automate Desktopと異なり有償です。
- クラウドBOT: データ入力業務やアプリケーション間のデータ連携など、ブラウザ操作を自動化するクラウド型のRPAツールです。ブラウザの自動操作を行うロボットをクラウド上にノーコードで作成し運用します。
- MacroDroid: スマートフォンで使用できる、自動化アプリケーションです。自動化の例としては「特定のアプリを起動したときにWiFiを自動でONにする」「イヤホンを接続するとミュージックプレーヤーが再生される」などがあります。
Pythonで自作する!仕事自動化ツールの作り方
仕事自動化ツールは、Pythonの言語を活用することで自作も可能です。
以下では、Pythonを使ってどのような仕事自動化ツールが作れるかを解説します。
①スクレイピングでデータ収集
Pythonの活用方法の一つにスクレイピングがあります。
スクレイピングとは、プログラムを使ってウェブページから自動的に大量の情報を収集し、必要な情報を抽出する方法です。
スクレイピングの方法としては、Excelのパワークエリーという機能を用いる方法や、VBAによる方法があります。
ExcelやVBAから取得・操作できる情報の自由度を、より高めたいときはPythonを活用します。
Pythonを活用した基本的なスクレイピング手法としては
1.ライブラリのインストール
2.ウェブページのダウンロード
3.ダウンロードしたHTMLの解析と要素の抽出
という順序で行っていきます。
APIを使った自動応答
APIとは「アプリケーション・プログラミング・インターフェイス」の略語です。APIを通したサービスの自動化の一つに、自動でメッセージを送信する自動応答があります。自動応答の例として、Xで指定したキーワードを含む投稿に対する自動返信があります。
方法は以下の順序で行っていきます。
- X APIの認証情報の取得
- ChatGTP APIの認証情報の取得
- ライブラリを使用してXへの自動返信を実装する
③Excelのカスタマイズ
PythonとExcelを連携すると、環境に依存せずに自動化できたり、Excelと他のアプリケーションを連携できます。PythonでExcelを操作するための3ステップがあります。
1.専用のライブラリをインストールする
2.Pythonで実行させたい内容をコーディングする
3.コマンドラインツールを使用してPythonを実行できるようにする。
仕事自動化ツールに関するよくある質問
最後に、仕事自動化ツールでよくある質問を紹介します。
疑問がある方は気になる見出しをしっかり確認しましょう。
Q.仕事自動化ツールとは何ですか?
A.仕事自動化ツールとはこれまで人の手で行ってきた業務を、IT技術によって自動的に処理するツールです。
「仕事自動化」は生産性の向上や業務の効率化が期待できます。仕事自動化ツールを5つ紹介します。
Q.仕事を自動化する例は何がありますか?
A.自動化しやすい作業は以下の3点です。
- 単純・繰り返される作業
- パソコン上の業務
- データ化できる作業
部門ごとに自動化しやすい業務の例を以下の表にまとめています。
部門全体 | 日報作成、システム登録 |
---|---|
経理 | 入金・出金業務、資産管理 |
マーケティング | データの抽出・分析 |
営業 | 受注管理、販売状況・口コミの調査、見積書の作成 |
倉庫 | 在庫管理、発注 |
総務 | 取引先の業務確認、文書作成 |
Q.RPAツールとは何ですか?
A.RPAとはRobotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略で、パソコンで行っている事務作業をソフトウェアロボットが自動化するツールです。
ソフトウェアロボットとは人間が作成した「何を(操作対象)」「どうするか(操作行動)」のシナリオを元に定型的な事務を行うプログラムです。
Q.RPAツールは何を選べばいいですか?
A.RPAツールを導入する際は以下のポイントに着目しましょう。
- 会社の規模や導入目的にあった機能・価格か
- 自社向けにカスタマイズする必要はあるか
- 継続的に運用できるか
- 提供形態はデスクトップ型・サーバ型・クラウド型のいずれか
仕事自動化ツールのまとめ
今回は仕事自動化ツールについて詳しく解説してきました。
自動化ツールには多くの種類があり、自社にあったツールを選ぶことは少し難しいかもしれません。
しかし仕事自動化ツールを導入することで、業務の効率化や人為的ミスの軽減、従業員の負担を減らす他にも多くのメリットが得られます。
会社の規模や、自動化する目的を明確化することで適切なツールを選択していきましょう。
投稿者
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システム開発、Webサイト制作、ECサイトの構築・運用、デジタルトランスフォーメーション(DX)など、デジタルビジネスに関わる多岐の領域において、最新のトレンド情報や実践的なノウハウを発信してまいります。
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